【同じ曲なのに演奏が違う】ピアノの上手い人下手な人の特徴

2020年2月16日ピアノの先生のつぶやき,演奏,つぶやき,テンポ,解釈

同じ曲なのに上手い人の演奏は何かが違う…上手い人にはどんな特徴があるのだろうと気になりますよね。演奏を聴いた時にこんな疑問を持ったことはありませんか?

  1. 同じ曲なのに演奏者によって全然違うように聴こえる
  2. いいなと思う演奏と、なんか違うなと感じる演奏がある
  3. 音楽からなにがしかの表現が聴こえる演奏と音の羅列にしか聴こえない演奏がある

上手いと言われる演奏の特徴はいくつかあり技術的な事はもちろんですが、ここではテンポ感、音質、曲の解釈の深さ の違いについて解説していきます。

どれもちょっとした違いが演奏時に大きな聴こえ方の差となっています。

レベルに関係なく、表現のどういったところを改善すれば今よりも上手く聴こえるようになるヒントとしてお読み頂けたら幸いです。

この記事では同じ曲でも違って聴こえるポイントと、上手い人と下手な人の演奏にはどういった違いがあるのかをお話していきます。

  1. 同じ曲が違って聴こえる理由
    1. テンポが違う
    2. 曲の解釈が違う
    3. 音質が違う
  2. ピアノが上手い人下手な人の特徴
    1. 技術の安定
    2. 音楽の適切な流れ
    3. バランス

アカデミックな観点からは下手というド直球な言葉はあまり好ましくありませんが、ここでは分かりやすくするためにあえて、あまり魅力的でなく完成度の低い演奏をされてしまう人の事下手という表現で書かせて頂いています。ご了承ください。

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【同じ曲なのに演奏が違う!】ピアノの上手い人下手な人の特徴

【同じ曲なのに演奏が違う!】ピアノの上手い人下手な人の特徴

同じ曲だと色んなことを比較して聴かれてしまうため、誰かを選ぶのが目的のコンクールでは判断基準が明確になりやすいよう課題曲が出されています。

また長期間にわたって教育をするような場では、比較されるメンタルストレスを減らすために同じ曲を別の人が演ならないよう配慮することはよくあります。

同じ曲を違う人が演奏するなら演奏が違うのは当たり前。ですが好まれる(上手い)演奏と完成度が低い(下手)と思われる演奏のテンポ、曲の解釈、音質について具体的にみていきましょう。

同じ曲なのに違うのはなぜ?

往年のピアニストの演奏でもそれぞれに個性的な演奏で違う演奏だなと感じますよね。ある一定レベルを越えた演奏は、上手い下手というよりむしろ好みによって判断します。

同じ曲なのに全然表現が違うなと聴こえるポイントは…

  1. テンポが違う
  2. 曲の解釈が違う
  3. 音質が違う

テンポ、曲の解釈、音質の順に演奏が違う!と感じる大きさが違います。

違いが分かるようになれば改善して前よりもいい感じで演奏できるようになります。

テンポが違う

テンポが違うと音楽の表現はかなり変わってしまいます。大幅なテンポ設定の違いはもう別の曲と言っていいほど変わってしまいますが、少しの違いでもかなり印象は変わってきます。

  1. 音の行間の長さが変わる
  2. 響の量が変わる
  3. 音量や音質のバランスが変わる

ざっくりこんな違いがあります。

響きやバランスは音楽の雰囲気に大きく関わっているもの。その人の呼吸や心拍にもリンクするのがテンポなので違いがすごくああらわれると事と言ってよいでしょう。

曲の解釈が違う

楽譜には実は書かれている記号だけでなく譜面の見た目から読み取る表現があります。読み方によってかなり音楽の作りは変わってきます。

  1. 音型
  2. リズム
  3. 和声
  4. 調性
  5. 形式

演奏する時のフレーズの取り方やデュナーミクを読み取るための情報です。感じ方や捉え方や解釈の仕方によって曲の表情は大きく変わってしまいます。

特にバロックや古典は現代とは楽器も違ったため様々な解釈が存在するので、違う演奏になることが良くあります。

音質が違う

音質は、固い柔らかいで表現されることが多いですね。

演奏者が持っている音質はこんなところから違いがあります。

  1. 骨格や筋肉などの体型
  2. 身体の使い方のクセ
  3. 教育されてきたタッチや奏法

骨格や筋肉の付き方などの大また教育されてきたタッチなどによってかなり変わります。

同じ曲でも音質が違うと雰囲気がガラっと変わってしまうものもあります。

ピアノが上手い人・下手な人の特徴

では続いて、ピアノの上手いと下手をいくつかの項目で比較しながら深掘りしていきます。技術や音楽の理解が一定レベルを越えてると上手いプラス好む方の演奏を「上手い」と感じるので、誰が上手いというかの問題になってきます。

ここではある一定のレベルを越えるところのお話をしていきます。

上手い・下手が良く分かるポイント

上手いか下手かにはいくつかのポイントがあります。

細かくはリアルなレッスンでないと指摘できない事も多くあるので、ここでは以下の3点について、上手い下手を比較していきます。

  1. 技術が安定しているか
  2. 音楽が適切に流れているか
  3. バランスが良いか

基礎的なポテンシャルがどれだけあるかが上手い下手の大きな分かれ道の一つです。

基礎めちゃ大事です。

技術が安定しているか

技術が安定している事によって様々な音楽表現に説得力が生まれます。

しかし技術が不安定だと演奏中に不測の事態に遭遇する確率がぐんと上がってしまうため、下手に聴こえてしまいます。

上手い人
  • 基本的な技術に全く問題がない
  • 速いパッセージは160BPM以上に4beatくらいで余裕で弾ける
  • ミスが少ない・ミスがミスとして聴こえない
下手な人
  • 技術的な未熟さが露呈している
  • 速いパッセージが弾けない
  • ミスが多い・雑い

音楽が適切に流れているか

適切な音楽の流れは、音楽的な表現が聴いている人に伝わっているかと言うポイントにもつながっています。

ミスはなくとも流れが悪いと良い演奏に聞こえづらいです。

上手い人
  • 流れがスムーズである
  • 適度な緩急がある
  • 音楽が呼吸に合っている
下手な人
  • 流れが途切れたり滞ったりする・不整脈のような拍感
  • 四角四面な機械的な流れ
  • 呼吸が感じられない・あるいは過呼吸

バランスが良いか

楽曲分析によって適切なバランスを理解し、それを表現できる技術があるがどうかということです。

理解がなければ無秩序な音楽になり、技術がなければ汚い音で演奏することになります。

上手い人
  • 音が適切に響くバランスで演奏できる
  • 楽曲の理解が深く内声やバスの扱いが適切である
  • 全てにおいて調和している
下手な人
  • バランスなど考えて弾いていないため雑然としている
  • 音楽の重要なパートを理解せず自分の都合で演奏してしまう
  • 全てにおいて自己都合で演奏している

演奏で性格がバレる!?

音の出し方や音色の作り方など演奏には色んな表現に関わることがあって、そこから人となりや性格もにじみ出ています。

まとめ

ピアノが上手いか下手かのポイントをそれぞれ3点に的を絞って比較してみました。

同じ曲なのに違うように聴こえてしまうポイント3点は…

  1. テンポ
  2. 曲の解釈
  3. 音質

上手い下手の違い3点は…

  1. 技術
  2. 流れ
  3. バランス

と言う切り口でお話しました。

上手いの要素が多いほど良い演奏ができているということなので、下手の方に心当たりのある人は一つずつ改善していってくださいね。

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