「楽譜通り」に演奏する方法
レッスンで「楽譜通りに演奏しなさい」という指摘を受けたことはありませんか?
自分ではしっかり譜読みをしてばっちりだ!楽譜通りに弾いているつもりだ!
と思っていても、何故か「楽譜通りに」と指摘される
そんな経験をしたことがある人は少なからずいるのではないでしょうか。
この記事では
楽譜通りに弾くとは…どういうことに注意しなければならないか、また作曲者の意図というのは、楽譜のどういったところに書かれているのかを解説していきます。
- 楽譜通りに演奏するとは
- 楽譜に書かれている情報はどんなものがあるのか
- 自由に聴こえる素晴らしい演奏は実は楽譜通りである
- 楽譜通りでない演奏にされる指摘
- 楽譜の読み方を学ぶために
- 楽譜通りに演奏するとどうなるのか
【演奏の謎に迫る】楽譜通りに演奏するってどういうこと!?
【演奏の謎に迫る】楽譜通りに演奏するってどういうこと!?
楽譜の読み方をしっかり学ぶとこんないい事があります。
- より音楽表現の幅が広がる
- レッスンで指摘された事の理解が増す
- 演奏に説得力が生まれる
演奏に対する視界が広がることは間違いありません。
では「楽譜通り」という言葉の意味が何を指しているのかについて以下さらに深掘りしていきます。
- 楽譜通りに演奏するとは
- 楽譜に書かれている情報はどんなものがあるのか
- 自由に聴こえる素晴らしい演奏は実は楽譜通りである
- 楽譜通りでない演奏にされる指摘
- 楽譜の読み方を学ぶために
- 楽譜通りに演奏するとどうなるのか
楽譜通りに演奏するとは
正しい音、正しいリズムで演奏するだけが楽譜通りではありません。
楽譜には作曲者自身によって書かれたこのような記号があります
- デュナーミク(強弱)
- フレーズ(スラ―・スタッカート etc…)
- ニュアンス(テヌート・sf etc…)
このような音楽記号は楽譜が出版される時に研究者や編集者によっての様々な追記がされているものもあります。
記号が作曲者のどのような意図なのかを分かり、また記号以外のものも楽譜から読み取る必要があります。
それらを把握して表現することが楽譜通りに演奏する第一歩になります。
楽譜に書かれている情報はどんなものがあるのか
楽譜は作曲者が自分の頭の中にある音楽をその昔は音で残すことができなかったため、五線に音符を記すことで何とか書き残そうとしたものです。
楽譜にはこんな情報が書かれています。
- 音やリズムの特徴
- 作曲者によるそれぞれのメロディの回し方
- 和声進行
- 転調や調性使い
- 作曲者の手の違いよる音列のクセ
- 作曲された時期によって変わる作風
- 何かの目的で作曲されたのであればそれに沿った表現
こういった情報を読み取るのが「楽曲分析」と言われる分野です。
演奏者はどれだけ分析的に楽譜を読み取り理解し表現できるかとても大切です。
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自由に聴こえる素晴らしい演奏は楽譜通りである
アゴーギク豊かで自由奔放な演奏でも音楽がスーッと入ってくるような演奏ってありますよね。
自由に聴こえていても実際にはかなり楽譜を読みこみ深く分析がなされた状態。
そういった演奏はまさに楽譜通りの演奏と言えます。
以下の共通点があります。
- 敏感に調性に反応した音色
- 自然で丁寧に処理されたフレーズ
- 音型が持つどの作曲者にも共通した認識の表現
- ポリフォニーの表現
- 和声進行のセオリーに沿った表現
楽譜の読み込みがなされた演奏は、作曲者の意図が伝わる説得力のある演奏に聴こえます。
楽譜通りでない演奏に対する指摘
基本的な音やリズム、記譜されている強弱記号以外で楽譜通りに演奏が出来ていないと指摘されるのは以下のような点です。
- 拍子や速度表記にそぐわないテンポ感
- 自分の呼吸で歌いきれないフレーズの取り方
- 各フレーズの処理
- デュナー ミクが記されていない箇所の認識の甘さ
- 我流の運指によるフレーズの違和感
- 和声や調性に合わない音色
楽譜の読み方を学ぶために
上記の指摘される点が自分では発見できなかったり理解できないうちはレッスンを受けて基本的な楽譜の読み方を学ぶ必要があります。
楽曲分析力があり読譜力と演奏力のある先生による実践的なレッスンを受けることで、どういった理由で楽譜通りではないのか、またどういう読み方をすれば楽譜通りに演奏ができるのかを学ぶことができます。
楽譜通りに演奏することができるとどうなるのか
楽譜通りに演奏することができると、演奏が「それっぽく」なります。
パフォーマンス力によって伝わり方に強弱はありますが、説得力のある音楽として人に伝わります。
つまり、自分の演奏がなんだか今一つ思い描く音楽とは違う…と感じている人は、楽譜通りに演奏できていない場合が多いのでよく楽譜を読んでみて下さいね。
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