【コンクール予選落ち】なかなか予選通過が出来ない人の演奏3つの特徴と改善策
コンクールを受けてもなかなか予選通過できない…いつもあと一歩のところで予選落ちしてしまう…どうして自分は予選通過出来ないのか理由がわからないと悩んでしまいますよね。
予選に通過できない理由は、競合が多くて取れる人数に制限が合って泣く泣く選から漏れてしまった…ということもたまにありますが、殆どの予選通過出来ない原因はこの3つにあります。
- 技術が不安定
- 端々が雑
- 音楽が不自然
この3つの原因を改善することで演奏の質はかなり上がります。改善のためのコーチングをしてくれる先生のレッスンを受けること、意識的に演奏を改善することでコンクール予選通過への道は開けてきます。
ではコンクール予選に通過できない演奏の特徴について詳しく解説していきます。
【コンクール予選落ち】なかなか予選通過が出来ない人の演奏3つの特徴と改善策
【コンクール予選落ち】なかなか予選通過が出来ない人の演奏3つの特徴と改善策
コンクールと言ってもレベルは様々です。学生音コンはそもそも予選通過が他のコンクールの本選入賞者でも難しいレベルですし、国際コンクールのようなさらに難しいものは別として、ここでは各地で開催されていて比較的予選通過者が多くいるコンクールの場合のお話をしていきます。
予選通過できない演奏の特徴
予選通過できない演奏の特徴は基礎力が低いこと、音が聞けていないこと、表現を自分本位にしてしまっていることがあげられます。
- 技術が不安定
- 端々が雑
- 音楽が不自然
ではそれぞれをさらに深く見ていきましょう。
技術が不安定
技術は超絶難しい曲や鬼畜のような技巧を演奏できることだけではありません。大事なのは楽曲の表現に必要な技術です。
一見簡単に見えるパッセージやフレーズにもそれを表現するための技術が存在します。特に審査に影響する技術は…
- 細かいパッセージの粒揃い
- テンポの安定
- 重音のバランス
粒、テンポ、バランスにおいてテクニックの乱れが目立つと表情豊かに音楽を表現していたとしても残念な印象になってしまいます。
端々が雑である
ある程度の技術もあり伝わる音楽があるのだけれど、荒っぽく聴こえてしまっている演奏は端々が雑です。
自分ではちゃんと演奏しているつもりでも端々の雑さは詰めの甘さや丁寧な練習が積めていない印象を受けてしまっています。審査でのポイントは…
- フレーズの端々の処理
- ペダリング
- メロディや和音のバランス
演奏者が自分の音をちゃんと聞いていないと判断されています。
音楽が不自然である
ちゃんとは弾けているし丁寧に何かを表現しようと演奏しているのだけれど、なんか聴いていて心地よくなくて不自然…という印象を受ける演奏は表現が自分の感情や感覚が優位すぎ、また作為があったりセオリーを無視している事が多いです。
刹那的に音楽をとらえて「勉強不足」と判断されています。
表現が作為的過ぎるのは、どんなに演奏者に表現力があったとしてもあまり良い印象では伝わっていません。こんな聴こえ方の時に不自然と判断されます。
- 酔いそうなアゴーギク
- 楽曲にそぐわない表現
- 作為に満ちた節回し
これはレッスンされる先生の問題でもあり、再現できない生徒側にも問題はあります。
楽譜に書かれていることを正しく読み取ることができ、美しく人に伝わる音楽がどういうものかを知っている先生でないと適切に指導できないことなので、先生の手腕にも関わっています。
予選通過できる演奏の改善のために必要なこと
ではここからは予選通過に必要な事と改善策について解説していきます。
- 技術を向上し演奏を安定させる
- 緻密(ちみつ)な練習を習慣づける
- 自然な音楽表現を学ぶ
技術を向上し演奏を安定させる
技術のポテンシャルが低いと演奏にでる影響は
- 粒が揃わない
- 音がきたない
- ミスが目立つ
- バランスが悪い
- 弱音のコントロールができない
演奏が「雑」の印象を与えてしまうことです。
改善には技術の向上。必要な事は基礎力を上げる事。短期間である程度の基礎を向上させるためには苦手な技術に特化した基礎練習を効果的に取り入れ一定量をこなす ことが重要です。
基礎力を効果的に上げるためには「飽きない練習」が大事です。基礎練習のおすすめ教材 ゲーム感覚で基礎力UP では、達成感を得ながら技術向上させるヴァリエーションを紹介しています。
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緻密な練習を習慣づける
演奏が雑なのは練習方法にも問題があります。練習時のミスに対する感覚が甘い事が原因です。雑な演奏をする人に弾けたと思う状態を自己申告してもらうと判断が甘いことがうかがえます。
弾けた状態のボーダーを引き上げていく必要があります。
ミスや技術の甘い所をあぶりだして綿密に練習するためにミスに対する自分の感覚を変えていかなければなりません。
- ミスタッチ
- 音抜け
- 粒の不揃い
まずはこの3つに絞って精度を上げていくことにフォーカスします。ゲームのようにレベルをだんだんとあげてミスをなくす練習を積む習慣をつける事が大事です。
自然な音楽表現を学ぶ
音楽にはアゴーギクという揺れがあります。アゴーギクは諸刃の剣のところがあり、全くないと不自然で、やりすぎても不自然になります。
自然な音楽表現は「心地よい」と感じられるものですが、感覚的に心地よい自然な表現が分かっても、どうやってそれを表現するかがわからないという人は多くいます。
自然な音楽に聴こえる演奏は、実はある程度のセオリーがあります。文章で表現するのは難しいですが曲のこういった部分ではセオリー通りに演奏すると8割は自然な音楽に近づくというものがあります。
- 音型に合った表現
- 聞き手に呼吸させるフレージング
- 音が音響学的に響くバランス
自然な音楽表現は自分の気のままに演奏することではかなわず、実際には楽譜をよく読まないと出来ない表現です。 ⇒ 楽譜の裏を読む
まずは感覚的に美しく自然に聴こえる演奏がどういうものかを耳で分かるり、それを真似て再現することで感覚を得ます。
その上で美しい演奏にはどういう特徴があるのかを言語化して理論とあわせて理解していきます。
まとめ
予選通過できない原因と改善策を解説しました。課題を分かり改善した練習をして問題点をクリアできると予選は通過するようになります。
「なんだ、こんなことか」
と簡単なことのように思われるかもしれませんが、実際には予選通過レベルの演奏をするには練習の質を今までより格段に引き上げなければならないためかなり大変です。
予選通過レベルに到達するためには適切で具体的な指導を受け、本気で取り組む必要があります。
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