【緊張の克服方法】緊張する人しない人の5つの特徴
人前で演奏することにとても緊張する人もいれば、殆ど緊張しない人もいます。
演奏=緊張する
という図式が出来上がってしまっていて、手が震えたり足が震えたりする人は
緊張しないなんて信じられない!緊張しない方法ってあるの?
と思いますよね。
この記事では
- 人前の演奏で緊張する人の特徴5つ
- 人前の演奏で緊張しない人の特徴5つ
- 緊張を克服するには
解説していきます。
【緊張を克服しよう】緊張する人しない人の5つの特徴
【緊張を克服しよう】緊張する人しない人の5つの特徴
緊張は程よくあれば集中力につながります。
しかし度を超えると演奏に支障がでます。
まずはどういう特徴があるかをわかり、克服する方法を見つけていくのが大事です。
では以下を深掘りしていきます。
- 人前の演奏で緊張する人の特徴5つ
- 人前の演奏で緊張しない人の特徴5つ
- 緊張を克服するには
人前で演奏する時に緊張する人の特徴
人前での演奏に緊張する人の方が圧倒的に多いと思います。
特徴としてはこんなことが挙げられます。
- 演奏が非日常である(頻度が低い)
- 過去の失敗に囚われている
- 自分の力以上の完璧を求めてしまっている
- 他人からの評価が気になる
- 緊張するという思い込みがある
演奏が非日常である(頻度が低い)
日常というのは安心して穏やかに過ごせるものをいいます。
一方「非日常」には生命を脅かすような危機があるかもしれないと人間は感じてしまいます。
そして不測の事態が起こった時にすぐに反応できるように身体も脳も緊張状態になります。
演奏頻度が低いといざ人前での演奏をする時は非日常です。
なので緊張してしまう…
緊張は生理的な反応でもある。
過去の失敗に囚われている
ふと過去の失敗を思い出したり失敗が頭から離れなかったりすると、身体が失敗した時を思い出してしまいます。
そのことが頭の中でリプレイされるという悪習慣から抜け出せず囚われていると緊張してしまいます。
自分の能力以上の完璧を目指してしまっている
人前に出ると、
- 良く思われたい
- うまく弾きたい、
という欲が出てしまって、
- 間違わないようにしよう
- ミスなく演奏しよう
と本来の自分の力以上の事を目指してしまう事で自分で自分にプレッシャーをかけてしまっています。
他人からの評価が気になる
自分の演奏が人からどう思われるのかを気にするのは、演奏者として当然必要な事です。
しかしあまりにも他人に評価されることばかりに気を取られるのも良くありません。
人に気に入られようとすることに考えがフォーカスされてしまうと、ミスしたりうまくいかなかったことが気になってしまい演奏に集中できなくなります。
緊張するという思い込みがある
緊張するのは、他者との比較や他者の評価、他者からの余計な情報などによって引き起こされることが多いです。
演奏すること=恥ずかしくない演奏をすること
こういう図式から転じて
演奏すること=緊張すること
という妙な回路が出来上がってしまっている可能性があります。
子供の場合は「大丈夫。頑張って」と言えば効くおまじないも、自我が芽生えた以降になると色んな事を気にするようになります。
緊張習慣をこじらせてしまっている場合は、意識的に思い込みを書き換えていく必要があります。
人前で演奏する時に緊張しない人の特徴
全く普段通りというわけではありませんが
緊張=程よい緊張感と集中
と演奏する事に対して緊張をポジティブに変換できる人が人前で緊張しない人としてお話していきます。
緊張しない人にはこんな特徴があります。
- 演奏頻度が高い
- 完璧を目指していない
- 間違えても気にしない
- 人からの評価をきにしていない
- 今だけにフォーカスしている
演奏頻度が高い
演奏が日常化すると
どの程度の練習でどの程度の出来ならどれくらいの演奏になる
という予測がつくため不測の事態が起こる可能性が低くなり不安という心理状態が激減します。
※注
演奏頻度が高くても緊張のコントロールが難しい人もいます。海外では「ベータブロッカー」という緊張を抑制する薬を服用しているプロ音楽家も多いそうです。
完璧を目指していない
人前で演奏しても上手くいくときもあるしそうでない時もあることが分かっていて、完璧な演奏は奇跡であることを知っています。
間違えても気にしない
間違えに敏感なのは「聴衆ではなく演奏者自身である」ことを知っています。
間違ったとしてもそれも演奏のうちと受け入れることができ、また演奏中の対処法を持っていると緊張することはありません。
人からの批評を気にしていない
自分以上でもなく自分以下でもないという意識でいるため、人からの批評は辛辣であっても自分の糧になるものに対しては寛容。
どうでもいいような批評はスルーする習慣ができています。
よって演奏に対するメンタルが安定しています。
今だけにフォーカスしている
音を出しているその瞬間の積み重ねで演奏をしています。
緊張というのはちょっと先の事を見てしまった時に襲ってきます。
だから「今」にスポットを当てると緊張する要因がないので緊張しないのです。
緊張を克服するには
緊張するのは、そういう脳回路が出来てしまっているから。
色々頭で考えるよりも認知行動療法など具体的に緊張しない行動を増やすことで克服できます。
緊張しない人の行動を真似る
取り敢えず、緊張しない人の行動を取り入れてみて、自分にフィットするものを探してみましょう。
全くなくなるわけではないかもしれませんが多少の緊張緩和に役立つはずです。
演奏頻度を増やす
非日常ではなくなると生理的な緊張感は和らぎます。
これだけでも随分と緊張や不安が減ります。
カウンセリングを受ける
最近では様々なタイプのカウンセラーも増えています。
カウンセリングは知識と技術のある訓練されたカウンセラーによって行われます。
自分自身ではどうにもできないような緊張に憑りつかれてしまっている人や、人の言葉によって気持ちが変わるという人は、カウンセリングを受けるというのも良いでしょう。
それでも緊張してしまう時は
既にもう本番!でも緊張している!という人のために、即席な緊張緩和の方法は以下。楽屋や舞台袖で是非試してみてください。
- ボックスブリージング(4秒呼吸法)
- ツボ押し
- マインドフルネス瞑想
《さいごに》人は遺伝子レベルで変われる
最近の研究では、遺伝子には様々な得意不得意があらかじめ設計されているけれど、それをパワーアップしたり抑制するスイッチがあり、その遺伝子スイッチは環境によってオン・オフになることが分かってきています。
双子の研究で本来同じ遺伝子を持っているにもかかわらず片方だけに起こる様々な事例から、環境や行動によって世代交代をせずに遺伝子は変化するそうです。
そう考えると緊張することや苦手意識というのも環境や考え方、そして行動を変えればスイッチが切り替わり克服することができると考えられます。
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