【超重要】ソルフェージュが及ぼす読譜力への影響とスキルアップのための教材《初級~上級》
今回は、ソルフェージュ能力についてのお話です。
クラシック音楽の演奏は楽譜を読むスキルが欠かせません。
ソルフェージュ能力は読譜力に大きな影響があり、演奏のスキルアップには欠かせない一つです。
この記事では、読譜力に大きく関係しているソルフェージュとはどういうものか、またどのように身につけていけばよいのかについて解説していきます。
- ソルフェージュの2つのカテゴリー
- ソルフェージュによって得られるスキル
- ソルフェージュ能力がたりないと起きること
- ソルフェージュのスキルアップのために必要な事
- 教材
- 音楽家のソルフェージュ能力
【超重要】ソルフェージュが及ぼす読譜力への影響とスキルアップのための教材《初級~上級》
【超重要】ソルフェージュが及ぼす読譜力への影響とスキルアップのための教材《初級~上級》
ソルフェージュの習得はかなりの時間がかかります。
また取り掛かる時期によって能力の差が大きくなる分野です
ソルフェージュの重要性とどういうことを学んだら良いのかをいかの5つの項目で深掘りしていきます。
- ソルフェージュの2つのカテゴリー
- ソルフェージュによって得られるスキル
- ソルフェージュ能力がたりないと起きること
- ソルフェージュのスキルアップのために
- 音楽家のソルフェージュ能力
ソルフェージュの2大カテゴリー
視唱
視唱の分野もさらに細かくいくつかに分けられます。
- 楽譜を見てリズムや音程を読み取り歌う
- 音程のないリズムを読んで叩く
- 伴奏に合わせて歌う
これらに特化した教材によって調性、音程、リズムパターンを楽譜から読み徹底して身体で憶えていきます
聴音
音を聴いて五線紙に書きとって楽譜にします。
- 単旋律
- 複旋律
- 和音
- 和声
この4つがメインです。
特に3と4の和音関連の聴音は早い時期に始めておくことで、かなりのちの学習がらくになります。
ソルフェージュによって得るスキル
ソルフェージュをしっかり取り組むことで得られることは以下
- 音感(早期教育の絶対音感)
- リズムパターン
- 拍の感覚
ソルフェージュは楽器を演奏する動作がないので
読譜に絞って鍛錬することができます。
ソルフェージュをスキルアップをすることによって、いざ楽器を演奏の譜面をみた時、楽譜が読みやすくなって処理能力が高くなります。
ソルフェージュ能力が足りないと起こること
ソルフェージュ能力が足りないのは演奏にかなり大きな違いがでてきます。
- 譜読みに時間がかかる
- 楽譜の読み間違いが多い
- 間違いがいつまでも直らない など
ソルフェージュ能力が足りていないと、演奏する時に
- 楽器の操作
- 読譜
この2つをこなさなければならないので読譜スピードは遅くなります。
音感・リズム・拍のそれぞれに現れる症状は
- 音感が十分に得られていない場合…音の読み間違いが多い
- リズムパターンが足りていない場合は…譜読みに時間がかかる
- 拍感が足りてない場合…拍内に収まるリズムが瞬時に判断できない
こういった障害がでてきます。
ソルフェージュ能力のスキルアップのために
ソルフェージュは最近は教材も増え、レッスンを受けなければ習得できなかった聴音もある程度は個人練習でのトレーニングが出来るようになっています。
将来的に音楽高校や音楽大学を目指す場合は科目も多くなるためレッスンの受講は必須です。
準備を何もしていなければ時間もかかってしまいます。
ある程度個人練習においてスキルアップしておくことは大切です。
専門的に音楽はやらないにしても
- ピアノを弾くにあたって読譜に問題がある
- 少しでも読み間違いが減るようになりたい
こんな人はスキルアップを目指すと良いです。
聴音はレッスンでものすごく時間が必要になります。
独学で始めるなら、まずは視唱系のソルフェージュを取り入れるとよいでしょう。
教材
ここでご紹介の教材は、リズム練習は対象は小学生以上(能力による)
うたは、どこかで聞いたことのあるメロディをピアノの伴奏つきで歌います。
知っている旋律なのでまず耳から音を分かることができます。
「この旋律がこういう楽譜」
という事がマッチングされていき、楽譜の要素のストックが増えていきます。
中級以上でピアノがある程度弾ける場合は、自分で伴奏を弾きながら歌う練習をすると、一気に上級者へとステップアップすることが出来ます。(難易度高め)
導入・初級
初級者向けに、非常にやさしくうたえる教材です。
リズム練習の教材。3冊ありますが後半はかなり難易度高めです。
初~中級
※リズムに強くなる…の2巻が絶版になったのが非常に残念。中上級者向けのかなり良い教材でした。
ある程度楽譜が読めて歌えるのなら2巻から始めても良いです。
やり方に慣れる場合は1巻からスタートして量をこなします。
途中から難しくなってくるので、今、楽器で演奏している楽譜のリズムに近いものを選んで練習するとよいでしょう。
中~上級
上級
ヒンデミットはかなり難しいです。
視唱系は主に視唱リズムと複雑な音程のハーモニー練習、複雑なリズムのピアノ視奏など、変態級なソルフェージュを求める人には最適な教材です。
その他のソルフェージュに使う教材
こんなもの使ってますよ!というのをご紹介
さらに音感や他の音と合わせる練習にはこちら↓がおすすめ
他にも受験生用の初見視唱の問題集などもあります。
【おまけ】音楽家のソルフェージュ能力
器楽奏者の多くは音楽高校や音楽大学受験のために、かなりのソルフェージュ訓練を受けます。
特にピアノ科、作曲科への進学者はかなり高いソルフェージュ能力がないとふるい落されてしまいます。
有名国公立芸術系大学進学者のソルフェージュ能力は、以下のレベルです。
- 視唱…無調、7度跳躍、増音程、減音程、重変記号、重嬰記号、2,4,5,6,7連符、32分音符などが含まれる課題。
- 聴音
- 【旋律】無調、調4つ以上、調号からかけ離れた転調による臨時記号、加線による高音低音、オクターブを超える跳躍、重変記号、重嬰記号、連符、32分音符、64音符。3声、4声のスコア、など。
- 【和声】調号4つ以上、不協和音程含む7,9,11,13度の和音、臨時記号、4和声以上。など。
※管楽器や声楽家はここまでのレベルを求められていません。
まとめ
ソルフェージュが及ぼす読譜能力への影響について、いかの5つ解説しました。
- ソルフェージュの2つのカテゴリー
- ソルフェージュによって得られるスキル
- ソルフェージュ能力がたりないと起きること
- ソルフェージュの教材
- 音楽家のソルフェージュ能力
読譜に欠かせないソルフェージュ能力は、育ってからでは身に付きにくいことが多い。
出来るだけ幼少期に身につけておくのがよいです。
しかし気づいた時がその時、演奏に役立つことなので読譜に困っているなと言う人は是非取り入れてみてください。
そうすると一定時期をすぎると、かなりのスキルアップを実感できます。
そして習得には年単位の時間がかかります。
焦らずに継続する事が大切です。