ピアニストが実践する最も楽で結果的に時短になる譜読み4ステップ

2019年9月28日練習方法,練習,読譜,譜読み,時短

今回は譜読みについてのお話です。

新しい曲を読むのが好きな人は譜読みがとても楽しく、はやく演奏したいと思う人は譜読みが苦手あるいは嫌いという傾向があります。

譜面は丁寧に読んだ方が良いですが、あまり長くダラダラとしていても演奏する楽しみまでが遠くなってしまうので、出来ればスピードアップしたい過程です。

この記事では譜読みのステップを以下の4つに区切って、時短方法をご提案します。

  1. 音を出す前にすること
  2. 音を出すときにすること
  3. 少し弾けて来たらすること
  4. ある程度憶えてきたらすること

演奏する人の数だけ色んな譜読みのステップがあります。

なのでこれが正しいというわけではないので、一音楽家の一意見のエンタメとしてお楽しみ頂き、参考になりそうなら取り入れてみてください。

では解説していきます。

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ピアニストが実践する最も楽で結果的に時短になる譜読み4ステップ

【ピアニストが実践】最も楽で結果的に時短になる譜読み4ステップ

譜読みの時短ができれば演奏を楽しむ時間が増えるし、沢山の曲に出会う事もできます。

なので譜読みの作業を出来るだけ簡潔に時短できるかというのは、楽器を演奏する上でかなり重要になってきます。

では時短になる譜読みの4ステップ

  1. 音を出す前にすること
  2. 音を出すときにすること
  3. 少し弾けて来たらすること
  4. ある程度憶えてきたらすること

深掘りしていきましょう。

音を出す前にすること

人間の脳というのはちょっとバカなところがあって、勘違いしやすく容易に記憶を書き換えることが出来てしまいます。

譜読みのはじめには、頭の中で3回繰り返すとそれは自分がやった事として記憶するという脳のおバカな特性を利用します。

以下の手順です。

  1. 楽譜を見ながら音源を3~5回程度聴く
  2. 音源を聴きながら楽譜が目で追い音を認識できるまで弾かない
  3. 楽譜が目で追えない所は何度も聴き名がら楽譜が理解できるまで繰り返す

これをやるだけで音を出し始める時にド初見で読むよりかなり楽で、初めて音を出した時に弾けるところが圧倒的に多くなっています。

音源を聴く事に対して論争がしばしば起こりますが、個人的には情報を目だけで入れるよりも多くなるので、時短になると実感しています。

また、耳で音を知っている分だけ譜読み中の音間違いなど違和感には気づきやすくなります。

楽譜を読むだけの作業を最初にすることは、少し遠回りなような気がするかもしれませんが、結果的には楽で、弾けるようになるまでの時短になります。

注意

脳がやったことと勘違いするのは、あくまでも自分のスキル範囲内です。
スゴいピアニストの演奏を聴きながら楽譜を読んだとしても、自分が同等の演奏スキルがなければ弾けないし、初見スキルの範疇を超えた難所は練習しなければ弾けないです。

脳の事を知るにはこちらの諸本

音を出す時にすること

読譜の最初に音を聴く作業をすると、一つだけ弊害があります。

聴いたテンポで弾いてしまいたくなるということ。

そこをぐっと我慢してゆっくりめで以下の作業を行います。

  1. 楽譜を区切る
  2. 取り敢えずゆっくり弾いてみる
  3. 弾きにくい所をピックアップしておく
  4. 弾きにくい箇所の運指を決める
  5. 弾きにくい箇所のみ練習

4.5は断片的にピックアップ。

運指はテンポが上がってきたら変化する場合も多々あるので、暫定的に。

テンポがどうしてもゆっくりに定まらない場合は、積極的にメトロノームを使用する。

メトロノームは演奏の友

すこし弾けてきたら

少し弾けて来てもまだテンポはあげません。仕上がりの2~5割減のテンポ設定で、次の作業をします。

  • ざっくり憶える

神経質に完璧な暗譜を目指す必要はありません。ここで憶える意味は2つ。

  1. 技術的に弾けない所の向上
  2. 後に練習量に差がでるゆっくりな所をまずは弾けるようにしておく

ある程度憶えてきたら

ここまでくると、全体像が見えてきます。若干控えたテンポで通るようになってきたら次の作業です。

  1. 段階的にテンポの調整
  2. テンポが上がったことによる変化の対応
  3. 楽譜の読み込み

ゆっくりで弾けていてもテンポが上がると全く景色が変わってしまうパッセージも多くあります。

一気にテンポを上げず、また最初の弾けない所のピックアップと部分的な練習を繰り返します。

まとめ

譜読みの時短は、脳の特性を知る事、そしてメトロノームを使うことがポイントです。

そして譜読みの4ステップ 

  1. 音を出す前
  2. 出すとき
  3. 弾けてきたら
  4. 憶えてきたら 

のそれぞれやることを、脳の特性を活かしてマルチタスクの量を減らすことで結果的に脳の負担が軽くなって作業効率が上がります。

譜読みの時の作業量はこんなにあります。

  1. 楽譜を目で追う事
  2. 音を聴くこと
  3. 指を動かすこと

この3つの作業をしなければならないのですが、1つ作業減らし指を動かすことをやらない事によって、頭に音楽が入るスピードが上がります。

実際に音を出し始める時には、すでにある程度は弾いているのと同じように脳が働いていてくれてるので、かなり弾きやすい状態になって指を動かす作業に入ることができます。

あくまでも個人的な意見です。

ご興味が湧きましたらご参考になさってくださいね。

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