【練習の質と量】ピアノが弾けるようになるにはどれくらいの練習時間が必要か
ピアノってどれくらい練習したら上手くなるのかが分からないですよね。
- 練習してもなかなか上達しないしなかなか弾けるようにならない
- 練習したのに思うように弾けない
- 練習時間が足りてないのかが分からない
…こんな悩みはありませんか?
弾けるようになるまでの必要な練習時間は決まっているのか気になる所ですよね。
結論から言うと練習は質を伴った量が必要です。
ですがなかなか質がどういったものかというのが理解しにくいのと、質を得るためには結局時間も必要となってきます。
この記事では
- 弾けるようになるための練習時間の目安
- 弾けるようになるために必要な事
この2点について掘り下げていきます。
【練習は質で時間じゃないのは本当?】ピアノが弾けるようになるにはどれくらいの練習時間が必要か
【練習は質で時間じゃないのは本当?】ピアノが弾けるようになるにはどれくらいの練習時間が必要か
まずピアノが弾けるようになるために知っておいた方が良い大切なことが3つあります
- 「弾けてる」という状態を知ること
- どのくらいの時間が必要かを知る事
- この曲を弾けるようになりたいという強いマインド
一番重要なのは3の弾けるようになりたいと思う強いマインドです。
正直に申し上げると、ピアノをちゃんと弾けるようになろうと思うと練習はかなりめんどくさいものになるし大変なのでこのマインドがないと弾けるようになるのは難しいです。
ではこの3つを深掘りしていきます。
「弾けてる」という状態を知る
弾けるという状態は、以下です。
- 耳で憶えている
- 手が憶えている
- 身体が反応する
弾けない人はこのどれかが至っていません。自分の中で「弾けている」状態を感覚的に分かっておくことが必要です。
どのくらいの練習時間が必要か
弾けるようになるまでの必要な練習時間はポテンシャルや曲のレベルによって変わります。
以下は自分の今の現状からさらに向上するというところにスポットをあてた時間の目安になります。
必要な練習時間に関して、とても参考になる話題がありました。
海苔漁師の方がフジコ・ヘンミングさんのラ・カンパネラを聴いて感激し「カッコいい!!俺も弾けるようになりたい!」と楽譜も読めないのに7年かけてカンパネラを演奏できるようになられたエピソードです。
インタビューでは1日に7~8時間練習した と言っていました。
毎日練習を続けるなら一日7~8時間が体力と集中力の面では限界でしょう。
国公立芸大受験や大きなコンクールでの上位者もこのあたりの時間を目安として練習している人が多くいます。
オリンピアンなどのスポーツ選手も同じような練習時間です。
そこまでの時間の確保が難しいとしても本気で弾けるようになりたいのなら、1週間で平均して4~5時間/1日の練習時間は必要です。(※注1)
(注1) この件はショパンの言葉を引用して3時間以上の練習は必要ないという人もいます。ショパンはそもそもピアノがすごく弾ける人です。そしてコンサートでは自分の曲を弾いていたので曲を弾けるようにすることや憶えたり曲想を考える必要がなかったからと考えられます。自分の作品ではないものを演奏する時には弾けるまでにある程度の時間が必要。そして理解するためにはかなりの時間が必要です
この曲が弾けるようになりたいという強いマインド
どの条件よりも、まずはこのマインドがあるかどうかです。
絶対弾けるようになりたい!
という意思がないと弾けるようになるためには長期にわたって長時間の練習が必要なのでまず耐えられないでしょう。
弾けたらいいなぁ…
みたいな、ふんわりしたマインドでは残念ながら一生かかっても弾けるようにはならないのです。
弾けるようになる人ならない人の違い
弾けるようになる人と、弾けるようにならない人の違いも気になる所ですね。
それぞれの特徴は以下です
弾けるようになる人の特徴
弾けるようになる人の多くは、時間や理屈はあまり考えておらず、弾けるようになる!という強い思いで練習を積み重ねています。
- とにかくこの曲が弾けるようになりたいの思いが強い
- どれくらい練習したら弾けた!という実績がある
- 弾けるまで練習する
弾けるようにならない人の特徴
弾けるようにならない人の多くは、弾けるようになった経験がないという共通点がみられます。
- この曲が弾けたらいいなぁというふんわりした意思である
- 弾けた!という感覚の経験が少ない。あるいは無い。
- 弾けない事への言い訳や理屈が多い
弾けるようになるためのコツ
弾けるようになるためのコツをあえて述べるなら以下です。
- 暗譜する
- 考えずに弾けるようになるまで弾く
暗譜する
暗譜することで弾けるという状態が理解できます。暗譜する=弾ける と言っても過言ではありません。音楽的な表現やさらなる技術向上のレッスンは、暗譜した状態から初めて深く受けることができるようになります。
【関連記事】
暗譜のコツや必要性について
【暗譜って大変!】暗譜演奏の3つのポイント
考えずに弾けるようになるまで弾く
考えずに弾けるようになる=身体が反応する ということです。これは反復練習をすることで身に付いていきます。
なかなか弾けるようにならないと訴える人の多くが以下のような質問をしがちです。
- どうしたら弾けるようになりますか?
- どれくらい練習したら弾けるようになりますか?
このような質問を受けた時の答えは1つ
弾けるまで弾いてください!
これしかありません…
なぜなら、このような質問をしてくる人の100%が圧倒的に量が足りていないからです。
【関連記事】
練習に量が必要な理由
ピアノ上達には練習の質?それとも量?
先生の中にはご自身が短期間で仕上げることが得意なので反復練習を否定的におっしゃる方も少なからずいます。しかし一定レベルに達するまでは反復練習はものすごく重要です。レベルに達していたとしても取り組む楽曲によっては反復練習でしか得られないことも沢山あります。
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まとめ
ピアノが弾けるようになるまでの道のりは決して簡単ではありません。しかし、いくら必要な時間がこれだけだ!と提示しても、急に対応するのも難しいでしょう。
練習したけど弾けるようにならない…なかなか弾けるようにならない…と悩んでいる人は、とりあえずは
- 練習時間を少し増やしてみる
- いつもより5回多く弾いてみる
ということから始めてみましょう。
それによって少しでも向上が実感すれば、本格的に練習量や練習時間を増やしていくとよいでしょう。
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