【プロピアニストの暗譜術】暗譜は怖くない!ピアノ暗譜演奏のコツ

2019年7月7日暗譜,本番,演奏

みなさんは暗譜は得意ですか?…得意だ!と言う人の方が多分少ないですよね。

暗譜について、このようなことを考えたことはありませんか?

  • なぜピアノは暗譜するの?
  • 絶対暗譜しなきゃダメ?
  • 暗譜にはコツってあるの?

ピアノを弾く人が集まると、話題は暗譜の話に必ずなります。

それくらい暗譜というのは楽器を弾く人にとって悩ましいものです。

今回の記事では、プロ音楽家が実践する暗譜のコツ、ポイントをお話していきます。

この記事で分かること

1.暗譜のやり方
2.暗譜のコツ
3.暗譜の必要性

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【プロピアニストの暗譜術】暗譜は怖くない!ピアノ暗譜演奏のコツ

【プロピアニストの暗譜術】

暗譜は怖くない!

ピアノ暗譜演奏のコツ

演奏者によって暗譜に対してそれぞれに意見があります。

  • 暗譜が正義だ!
  • 暗譜するなんて邪道だ!

暗譜を美学としている人もいますが、どちらが正解というのはなくどのような立場で普段演奏するかで違ってきます。

例えば、アンサンブルやオーケストラなど、大人数での演奏では暗譜で演奏することに全員が向き合わなければならないため大変難しいです。

なぜなら、本番中には色んなアクシデントがあるので、対応するためには楽譜があった方が良い場合があります。

ピアノ独奏の場合は、両手がふさがってて譜めくりは結構大変。

また、暗譜の方が跳ねた時の集中力とパフォーマンス良いので不安がなければ暗譜押しです。

  • アンサンブル…楽譜アリ
  • 独奏…楽譜ナシ

ざっくりとこんな感じですね。

なぜピアノでは暗譜するようになったのか

古典派の時代までは暗譜はかえって作曲者に対して失礼だったので楽譜を見ながら演奏していました。

しかしロマン派以降ピアノがだんだん音域が広がって、跳躍やスピードのあるパッセージが楽曲中に増えて楽譜を見ながらの演奏が難しくなっていきました

楽譜を見ながらの演奏が難しくなって暗譜演奏というスタイルが生まれます。

暗譜のメリット

  • 憶えるために練習量が多くなる
  • 視覚処理にかかる脳の負荷を減らせる。
  • 耳やパフォーマンスにエネルギーを注ぐことができる

なので暗譜の不安がなければパフォーマンスは格段に良いです。

ミャウジ
ミャウジ
暗譜は慣れてない曲の時、憶えてるかなぁって不安になる時もあるなぁ。
憶えているか否かに気を取られると演奏に集中できないよね。でもピアノは演奏中は両手ふさがっていて、楽譜見ながらだと譜めくりが危ないんだよね。
かずねぇ
かずねぇ

 

なぜピアノを弾く人は暗譜をしなければならないかについてはこちらの姉妹サイトにも書いていますのでどうぞ。

暗譜の3つのポイント

暗譜は練習を積んで自然に憶えているように感じるかもしれませんが、実際にはいくつかの方法を組み合わせて憶えています。

人によって認知特性が違うので誰かに言われた暗譜の方法が自分に適しているとは限らないので、まずは自分の特性を知るのがよいですね。

どのようにして暗譜をしているのかを把握しておくと、暗譜に問題が起こった時の修正に役立ちます。

ここでは暗譜のやり方を以下の3つ

  1. 視覚的に憶える
  2. 身体で憶える
  3. 耳で憶える

これらを解説します。

①視覚的に楽譜を憶える

暗譜が浅いときは、まずは視覚的に憶える事が多いです。

視覚に頼った暗譜というのは、演奏しながら頭の中で楽譜のどのあたりを今弾いているのかを確認する作業です。譜読みの段階での必要な憶え方の一つです。

また、自分が楽譜のどのあたりを弾いているかパッと引き出せる状態の曲は、繰り返し演奏されるごとに記憶に定着されていくとレパートリーとしてあり続けることができます。

しかし視覚的記憶はかなり脳に負荷がかかるため、これだけに頼るとパンクしてしまうことがあります。

また、版を変え楽譜の模様が変わってしまうと迷ってしまうということも起こります。

②身体で憶える

演奏は体を使うものなので、このあたりでこう動くというのを耳で憶えた音楽と合わせて憶えていきます

また体が反射的に動くことによって次の音が出てくるということもあります。

身体が憶えて体が反応するのは、本番で最も暗譜演奏の支えになります。

③耳で憶える

メロディーは大抵耳で憶えることができます。歌謡曲がそうですよね。楽譜を読んで歌う人はまずいません。

そして和声や難しい内声は、耳だけでは覚えられない事が多いです。

一つ一つの音を憶えるというよりは、響きや流れの一環として記憶して、その響きはどのような動作で行っているのかという事と連動して記憶しています

暗譜演奏の必要性

先にも述べましたが、暗譜は演奏にプラスに働く場合とマイナスに働く場合があります。

それはどのような立場や状況で演奏するのかが大きなポイントです。

では次は、暗譜しない方がいい場合とした方がいい場合についてみていきましょう。

暗譜演奏が推奨されない形態

アンサンブルでは暗譜で演奏することは、演奏者みんながスコアのすべてを頭に入れてる状態で、本番の緊張や不安を乗り越えられるような練習を積んで、暗譜でも様々な対応が出来るのであれば可能です。

しかしクラシック音楽は基本的に音が多い上に複雑な成り立ちのものも多くそして長いです。

それを均一なコンディションで演奏することはほぼ無く、何某かのアクシデントはつきものです。

なので本番演奏中に起こる様々な共演者のリアルな音楽に対してリアクションを取らなければならないアンサンブルでは、暗譜演奏は好ましくありません。

独奏と伴奏のようなスタイルの場合も、たとえ独奏者が暗譜であったとしても伴奏側は独奏者の色んなことに対応しなければなりません。暗譜で自分に集中するという演奏は伴奏には向きません。

暗譜で弾けるというレベルに到達しつつ、楽譜を置いて弾くのがベストです

ピアノ独奏が暗譜を推奨する理由

【関連記事】ピアノ弾きはなぜ暗譜をしなければならないのか にも書いていますが、暗譜をすることで脳の領域が音を聴く事と身体を動かすことに回せるため、以下の点で暗譜と譜面を見ている時に違いがあります。

  1. 自分自身に聴こえてくる音の量
  2. フレーズの長さ
  3. 音色の捉え方
  4. 間の感覚
  5. 音楽の大きさ

脳は、視覚によって情報を得る時に最も沢山の部位を使うと言われています。

譜面を見て視覚情報として入ってくる量が減ることによって、脳に余裕が生まれ、音色や間をつくる耳や音楽の大きさに関わってくる身体を動かすことに使えるます。

しかしその余裕の部分というのは、楽譜を見ていた時に使っていた脳の領域がスカっとあくということなので、ふと不安が隙間に入り込んでしまったりして緊張を誘うのです。

ですが、この不安と緊張をうまくコントロールできるようになると、パフォーマンスは大きくなるし、人に伝えられる音楽的な情報が多くなります。

で、暗譜演奏ってコツあるの?

あるっちゃ、あります。

個人差があり、すべての人に当てはまるわけではありませんが、以下の3点は自分の中のツールとして持っておくとお守りになります。詳しくはまたいずれnoteにてご紹介しますね。

  1. 身体に覚えさせる
  2. ミスのリカバリー方法をいくつか持っておく
  3. 間違いに寛容であれ

暗譜で緊張する人は、おそらくとても練習を真面目に積む人です。

だから間違わない自分を理想として自分で自分を追い詰めてしまっていることが多いです。

間違いに対して不寛容な環境で弾いてきたことの良くない影響ですね。

まとめ

暗譜は人間の記憶なので、1つの方法で憶えていることはありません。

いくつかの感覚がうまく連動して記憶として定着させていくのが暗譜です。

暗譜演奏での理想は何も考えず自然と演奏が出てくるような状態です。

その状態を作り出すためには、ぼーっとしてでも学校から家に帰れるような状態と同じようになることです。

暗譜で演奏するためには、記憶を定着させるための反復をするしかないので、まずは反復練習を積み重ねながら、合わせてメンタルを強化していくのが大切です。


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