【原因は拍にあり】不自然な音楽になる演奏をしてしまう3つの理由と改善のコツ
ちゃんと譜面を読んで、リズムもテンポもそれなりに守って演奏しているのに
流れが不自然
という指摘を受けたことはありませんか?
音楽は拍によって流れていきます。
人間にも脈拍という拍があり乱れると不整脈で健康を害しますよね。
音楽も同じで拍が乱れると不自然で不健康な音楽になります。
拍の概念を理解し安定した拍を取ることで演奏はグッと良くなります。
この記事ではどういった理由で拍が乱れ不自然に聴こえてしまうのか、以下の3つを深掘り解説していきます。
- アゴーギク
- 速度変化
- 呼吸
【原因は拍にあり】不自然な音楽になる演奏をしてしまう3つの理由と改善のコツ
【原因は拍にあり】不自然な音楽になる演奏をしてしまう3つの理由と改善のコツ
まず、音楽が自然であるかそうでないかについて
- 自然な音楽…音楽の流れや響きが人に心地よさを与えている
- 不自然な音楽…流れが滞ったり止まる。響きのバランスが悪い
音楽とされているものは以下の3つの要素で構成されています。
- メロディー
- 和音
- 拍(リズム)
それぞれには以下のような役割があります
- メロディー…人の耳にキャッチ―
- 和音…色や方向
- 拍・リズム…拍は音楽の定規・リズムは拍内での動きの表現
これらに何らかの違和感を感じさせる演奏が不自然な音楽と言えます。
そして以下のような原因があって不自然な演奏になります。
- アゴーギク
- 速度変化の指示
- 呼吸
ではこの3つをさらに深掘りしていきます。
アゴーギクが拍を逸脱している
アゴーギクは音楽表現において必須です。
しかし一歩間違えると滑稽になったり、聴き手に不快感を与えてしまいます。
またアゴーギクは勘違いしてやってしまっている人も多い。
曲を揺らすことによって、一本調子の演奏と比べると表情豊かに如何にも音楽的に自由な表現をしているように思われがち。
しかし拍の感覚を保たずに一貫性のない場当たり的に行うアゴーギクは、音楽の流れを不自然に聴こえさせてしまいます。
細かい拍感ではなく、小節単位で拍を感じる事によって自由度を失わず拍も失わずに演奏することが出来ます。
速度変化の指示が拍を逸脱している
楽曲中には様々な速度変化の指示があります。
その変化は本来は拍の中で行われるものです。
演奏者の気分で無秩序に行うと音楽の流れが失われてしまいます。
拍の秩序が失われた演奏は不自然に聴こえてしまいます。
指揮者のタクトのイメージを持つと、拍を逸脱しない速度変化の表現がしやすくなります。
呼吸したい箇所で拍にとらわれすぎている
メトロノームどおりにピッタリと演奏できるのは、ある意味すごいです。
しかし音楽にはメロディーがあります。
メロディには
- はじまり
- 山場
- おわり
があります。
人は喋るときにワンフレーズ発したら息をしますよね。
循環呼吸の達人でもない限り息を吐いたら必ず息を吸います。
音楽もフレーズという表現をするように、始まって終わったところで息をしたくなります。
演奏に必死になって拍に囚われて呼吸させないような流れで演奏すると、聴き手には息苦しさを与えてしまい不自然な音楽になります。
メロディを歌いどこで呼吸をしたいか、どうやって呼吸をしたら歌いやすいかを試すことで改善されます。
【まとめ】つまり…拍がおかしい
演奏の不自然さの原因について
- アゴーギク
- 速度変化
- 呼吸
解説しました。
西洋音楽は拍子のもとに音楽が書かれています。
そして人間も脈拍や心拍といった拍と共に生きています。
演奏に拍の感覚がなかったり聴き手に呼吸をさせないような拍を取ると、本来そこにあるはずの拍がないために不自然に感じてしまいます。
拍の意識を確かに持つことによって不自然さは改善されます。
拍感の助けになる神グッズはやはり…メトロノームですね。
スマホアプリにもありますが、スマホは録音録画やググるのに必要なので単体で持っておくのが良いです。