【暗譜のメリットとデメリット】無理に暗譜で演奏する必要は全くない
今回は暗譜演奏についてです。
条件が揃わないなら暗譜で弾く必要はないよと言うお話。
ピアノ弾く人はよく「暗譜が…」と不安をもらしてしまう事がありますが、暗譜は本来はパフォーマンスがあがるからするもの。
下がるのであれば無理に暗譜で演奏する必要はありません。
しかし今では、コンクールなどでは暗譜が条件となっている事もあり、パフォーマンスを良くするためにするはずの暗譜が、暗譜することが目的になってしまっているという悲しい現実があります。
この記事ではこんなことについて掘り下げていきます。
- 暗譜で演奏できる条件
- 暗譜で弾くメリット
- 暗譜のデメリット
では解説していきます。
【ピアニストが徹底解説】暗譜は無理やりするもんじゃない!
【ピアニストが徹底解説】
暗譜は無理やりするもんじゃない
その昔、暗譜で演奏することは作曲者に対して失礼だという事で楽譜を見て演奏するのが普通だった時代があります。
演奏音域が広がってだんだん楽譜を見ながらの演奏が難しくなってきたので必然的に楽譜を外して演奏するようになっていきました。
このサイトでもいくつかの暗譜関連の記事があります。
また姉妹サイトの方ではさらに深掘りした暗譜についての記事がありますので、↓の関連記事にリンク貼っておきますので興味のある方はこちらもどうぞ。
では暗譜についての以下3つ
- 暗譜で弾ける条件
- 暗譜で弾くメリット
- 暗譜のデメリット
深掘りしていきます。
暗譜で弾ける条件
暗譜で弾けるためには、何度も人前にさらしながら体に入れていく必要があります。
- 繰り返し演奏しているので身体に入っている
- 何も考えずに最後まで弾けるという確信がある
- ミスに対処できる状態である
暗譜で弾ける曲の感覚は、いつでも引っ張り出してきて、数時間~数日練習したら人前に出せるような曲。
ミスがあっても対応ができるので暗譜の不安があまりありません。
暗譜で弾くメリット
暗譜演奏でのメリットはこんなこと
- 視覚に使う脳の領域を演奏や耳に回せる
- 憶えなければならないので練習量が増える
- 適切だとゾーンに入るのでパフォーマンスが激上がりする
暗譜で弾いたからと言ってパフォーマンスが上がるわけではありません。
パフォーマンスが上がる状態というのはゾーンに入るか否かがポイントです。
暗譜のデメリット
暗譜のデメリットはメンタルと思考面にあります
- 緊張や不安を誘発する
- 演奏の本質を見失ってしまう事がある
本質からずれてしまうと暗譜は不安や緊張の材料にしかなりません。
それなら暗譜をする必要はなく、楽譜を見ながら心の安定を優先してベストのパフォーマンスをする方がよいでしょう。
まとめ
暗譜はあくまでもより良いパフォーマンスのための手段です。
ピアニストが暗譜で演奏するのは良いパフォーマンスのためにしています。
なので暗譜に囚われる必要は全くなく 譜面を見て弾いた方が自分はちゃんと弾ける と言う人は楽譜を見て弾く方が良いです。
でないと弾いている本人が苦痛だと聴いている人にも苦痛を与えます。
誰の何のメリットもないし音楽をする意味もありません。
暗譜について以下の3つ
- 暗譜で弾ける条件
- 暗譜で弾くメリット
- 暗譜のデメリット
解説しました。
人によって暗譜に対する考え方は様々です。
一演奏家の一意見なのでエンタメとしてお楽しみいただけますと幸いです。
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