譜めくりの上手い下手は演奏に影響が大きいので重要です
アンサンブルや伴奏の時には、ピアニストは譜面を置いて演奏します。
ピアノは演奏する時は両手がふさがっていることが殆どなので、譜めくリストを付けて演奏したり、楽譜を細工して自分でめくったりします。
最近ではタブレットで電子楽譜を使用する人も増えつつあります。
ですがやはりまだまだ紙の楽譜が主流です。
譜めくりはとても演奏には重要。
演奏に大きな影響があるからです。
この記事では譜めくりについて以下を解説していきます。
- 譜めくりの上手い下手
- 譜めくリストの人選
- 自分でめくる譜めくりは付けない派
【演奏への影響】譜めくリストの上手い下手と重要性
【演奏への影響】譜めくリストの上手い下手と重要性
譜めくりは楽譜が読めたらだれでもできる?
ということではなく、かなりのスキルが必要だったりします。
譜めくりは演奏する上でかなり重要な役割。
では以下3つのポイントを深掘りしていきます。
- 譜めくりの上手い下手
- 譜めくリストの人選
- 自分でめくる譜めくりは付けない派
譜めくりの上手い下手
楽譜が読めるからと言って譜めくりが上手い…という事ではありません。
譜めくりが上手い人と下手な人の特徴はこんなところにあります。
- 奏者の横で控えている佇まいが静か
- ページをめくる動きに無駄がない
- ピアニストがどのタイミングで譜面をめくりたいのかが分かっている
- ガサガサして落ち着きがない
- ページをめくる動作が緩慢
- ページ最後の音を弾くまでめくらない・かなり手前でめくってしまう
慣れもありますが実際にその楽曲が演奏できる能力があると、自分が演奏している時にめくって欲しいタイミングを知っていて、そのタイミングでめくってくれる人が上手い譜めくり。
横でガサガサ動いたりギリギリまで楽譜を読んで音が終わってからめくるのはあまりうまくない譜めくりです。
演奏中のピアニストは楽譜は常に少し先の音型を見ています。
そのタイミングが合わないとイラっとして集中力を欠いてしまう事もあります。
それを恐れて譜めくりを付けない選択をする人もいます。
譜めくリストの人選
誰でもいいというわけでなく、演奏する曲やその曲の熟練度によって譜めくりの腕を必要とすることがあります。
上記にも書いた通り、同等の楽曲が演奏できるスキルがある人がベストです。
あとは所作が静かな人。
めくりのタイミングは悪くないが、めくる動作がガサツな場合も演奏の集中力を削がれる要因となります。
- 譜めくりをする曲が同等のレベルで演奏できる
- 実際に演奏するタイミングでめくれる
- めくって欲しいタイミングを知っている
- 譜面の読み方が分かっている
- 演奏の邪魔にならない佇まいを知っている
- 演奏できない人でも上記のタイミングを知っている
自分でめくる・譜めくりは付けない派
譜めくりを付けない場合
- 自分でめくれるもの
- 製本のセッティングで譜めくりを付けずにめくれる場合
楽譜の状況によっては自分自身でめくれる場合は譜めくりを付けないこともあります。
その場合は楽譜の再製本やセッティングの準備が必要。
一人でめくる場合に事前に必要な事
- どのタイミングでめくるのか
- どこを憶えるのか
- どこを端折るのか
調整を直前に練習しなければならない。
タブレットなどで、脚で操作してめくるものもあるようです。
ピアニストは演奏中は脚も使用するので、譜めくりの脚の操作は慣れが必要なようです。
まとめ
譜めくりの上手い下手とその重要性について以下解説しました。
- 譜めくりの上手い下手
- 譜めくリストの人選
- 自分でめくる譜めくりは付けない派
最後に…
譜めくりは、ページ終わりが近づいてきたら、そーっと立ち上がって楽譜の端をもって絶妙なタイミングでめくらなければならなく、上手い譜めくりはストレスなく演奏できます。
時々譜めくリストを軽んじて、お手伝いという形でノーギャラでめくらせている奏者もいます。
譜めくりの経験があれば分かることですがかなりの集中力が必要で神経も消耗するので、いい仕事をする譜めくリストに対しては、しかるべきギャラは必要です。