エチュードや基礎練習をなおざりにすると起こる3つの事
基礎練習や練習曲は、宿題として出されたり、コンクールや試験で演奏しなければならない時には練習をしますが、そうでない時には楽曲の演奏に重点をおいてなおざりにしてしまいがちです。


基礎練習や練習曲を取り入れないでいると、演奏にどういった影響があるのでしょうか。では以下を見ていきましょう。
下手になる
楽曲ばかり弾いていて基礎練やエチュードを触っていないでいると、その状況に慣れてしまって、技術力が低下していることは感じないかもしれません。しかし、技術的に困難な箇所でなかなか弾けなかったり、粒ぞろいが悪くなったりバランスが悪くなるなど、所々に影響が出ています。
曲の仕上がりが悪くなる
基礎練習やエチュードは特定の技術のパッセージを数分間弾き続けます。なので苦手な技術は、演奏困難であったり弾けるまでにものすごい時間が掛かることによって、自分自身に備わっているその技術の力量がはかれます。練習を積まなければ演奏として成り立たないものも多いため、弾けた時にはある程度仕上がった状態になっています。
こういったエチュードに必要な練習を積まないでいると、楽曲において仕上がりの悪さや詰めの甘さが露呈します。
ちゃんと弾かなくなる
これは、ソロの楽曲演奏のみというよりかは、伴奏や室内楽ばかりを演奏している場合に良くあります。まず伴奏や室内楽は楽譜を見て演奏するため、ソロ演奏に必要な独特の集中力とはまた別の神経を使いながら演奏します。そして、共演者の力量によっては、自分の表現の数パーセントでしか演奏しない事もしばしばあります。
伴奏音型はすべての音をギチギチに出すとおかしなことになることもあり、雰囲気や模様や色の役目を担うところでは、かなり端折った状態で音を鳴らすこともしばしばあります。
そういったことが日常化してしまうと、いざソロを演奏したときに、ちゃんと演奏しなくなる場合があります。
まとめ
もし、自身の演奏に上記のようなことが当てはまるのであれば、それは基礎練習やエチュードの練習をしていない事に起因している場合があります。いくら以前に沢山の基礎やエチュードを演奏していたとしても、現在やっていなければ、現在の演奏に影響がでてしまいます。
人間はすぐに忘れてしまう生き物です。演奏をする限りは常々の基礎練習やエチュード練習で自分の演奏と向き合う事はとても大切です。
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