【楽譜を読む時の注意】書いてあることを守って演奏しよう

2019年8月19日練習,読譜,メトロノーム,フレーズ,音楽用語

今回は楽譜に書いてあることは守って演奏しようねというお話。ものすごく当たり前の事だけど、実際に出来てないことって割とあります。すぐ忘れちゃったり弾く事に一生懸命になりすぎてつい書かれている事をスルーしてしまったり。

書かれている事を守れない人の中には、楽譜に書かれている事を守るって具体的にどうするの?と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

この記事では、楽譜に書かれているどういうことを守って練習して演奏したらよいかをお話していきます。

分かっているけど…と思う方も、記事を読むことでもう一度自分の演奏へのアプローチを認識して頂けるきっかけになればなと思います。

楽譜には音とリズム以外ににも沢山の情報が書かれています。。

ミャウジ
ミャウジ
ほくは、音とリズムを読むだけで必死だなぁ。
音やリズム以外の情報って、とても大事なの。譜読みの段階から自分でも気を付けて楽譜を読めるようになるといいよね。
かずねぇ
かずねぇ

楽曲分析などの高度な読譜方法は専門的な知識が必要となります。

この記事ではちょっと気を付ければ簡単に分かる3つのこと

  1. 強弱記号
  2. フレーズや表現の音楽記号
  3. 速度記号

解説していきます。

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【楽譜を読む時の注意】書いてあることを守って演奏しよう

【楽譜を読む時の注意】書いてあることを守って演奏しよう

譜面を読み始める時、まず音やリズムに気を取られますよね。

でも楽譜にはその他にも作曲家が何とかして自分の音楽を伝えようとした様々な情報が記されています。

作曲家が伝えたかったことを読み解くヒントとなるので、ちゃんと楽譜に書いてあることを守って弾くのは大事ですね。では深掘りしていきましょう。

強弱記号

強弱記号の種類は2つあります。

  • 大きさそのもの…fやpなど
  • 変化させるもの…crescedoやdiminuendoなど

音楽をどういうボリュームで情景や情感を表現して欲しいのかを示しています。

古典もの場合は楽器が現代のものほど鳴らなかったことを考慮すると、響きの量や音楽的な表現の目印であると考えられます。

フレーズや表現を表す音楽記号

フレーズや表現を表す記号はこんなの。

  • スラ―
  • アクセントやsf
  • スタッカート

教科書ではなめらかに、その音を強く、その音を切って、と教えられる記号です。

音楽表現においてはフレーズを表していることの方が多く、文章における句読点や線や太字で強調されるものと理解するとよいでしょう。

また音楽表現に関わる用語も読譜段階からしっかりと調べておく必要があります。譜面を読み始めの段階での音は身体にしみついてしまうので、初動が大切です。

速度記号

速度記号は3つあります

  • Andante や Allegro のような言葉でニュアンスを含んだ表記
  • メトロノームの速さで表記
  • rit や accel のような変化させる記号

AndanteやAllegroなどの言葉で表記されている場合、演奏速度は時代によって流行り廃りがあるので言葉のニュアンスを理解しておく必要があります。

言葉のニュアンスは音楽用語とは別に、日常に使われるイタリア語の意味や、またその言葉の語源を辿ると理解できます。

以下一例です

  • Andante … 歩くはやさ
  • Allegro … 陽気な時の心地よい速さ
  • Presto … 慌てている速さ

など。

メトロノームの数字表記は、メトロノームが誕生したころ(1816年)はまだ精度も低かった事を考慮しなければなりません。

また、ロマン派初期はピアノは試作的に様々なタイプのものが作られていて、現代のような頑丈でメカニカルなものではなかったけれど、細かいパッセージなどは容易に弾けていたことなども理解しておかなければなりません。

だいたい書いてある表示数字の2割前後までが許容範囲だと考えられます。

またメトロノームの指示が作曲者自身のものであるならば、楽曲のイメージに大きく関わっていて、かなり深い意味があります。

だんだん遅く、だんだん速くの用語のニュアンスをイメージできるようにアニメーションを作成しました。こちらの記事で紹介しています。

まとめ

楽譜に書いてある以下の事

  1. 強弱記号
  2. フレーズや表現の音楽記号
  3. 速度記号

この3つは守って演奏しましょうというお話でした。

楽曲を作曲者の意図をわかって演奏することは大変重要なポイントです。

オリジナリティを加えた解釈で演奏することは、プロになり自身のリサイタルなどでは問題ありませんがそれは説得力のある技術と表現があってみとめられることなので、学習者はまず書かれている指示に従って演奏することが望ましいでしょう。

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