ピアニストが実際に弾き比べて感じたグランドピアノではない楽器による練習の弊害

2019年9月29日練習,グランドピアノ,アップライトピアノ,電子ピアノ

今回は楽器選びについてのお話です。

ピアノを習う時には、まず楽器を用意しなければなりません。

現在流通しているピアノと言われている楽器は大きく分けて以下の3つです。

  1. 電子ピアノ
  2. アップライトピアノ
  3. グランドピアノ

ミャウジ
ミャウジ
ぼくは子供の頃はアップライトピアノだったよ。
アップライトピアノでは演奏に限界があるんだよね。
かずねぇ
かずねぇ


住宅事情や経済的な理由など、楽器を選ぶ上では様々なことを考慮しなければならないですね。

また色んな価値観やご意見もあると思いますので、一意見のエンタメとしてお楽しみ頂けますと幸いです。

では解説していきます。

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【ピアニストが考察】グランドピアノではない楽器による練習の弊害

【ピアニストが考察】グランドピアノではない楽器による練習の弊害

楽しみで演奏する場合はどんな楽器であれ、お使いになる方が納得していれば問題ないですが、専門的に勉強する場合には、やはりグランドピアノ以外のピアノでの長期にわたる練習にはいろいろと問題点もあります。

最近の電子楽器は高額なものはかなり良いものもありますが、ここでは一般的な電子ピアノについてのお話をしていきます。

では各楽器の弊害となる点を深掘りしていきましょう。

  1. 電子ピアノ
  2. アップライトピアノ
  3. グランドピアノ

電子ピアノ

クラスによって様々あります。販売価格20~30万クラスのものになると、随分とタッチや音も手や指への負担が安価なものよりは楽に感じます。

平均的な電子ピアノでの弊害

  1. タッチから発音までの時差があり、指先の感覚と発音のタイミングがずれてくる
  2. 倍音(実際になっている音に含まれる可聴されない音)がないので音色が作りづらい
  3. 指に返ってくる力に違和感があり指の関節を痛める
  4. ヘッドフォンを使用すると音を長時間聴くのが辛いく耳を傷める

やむなく電子ピアノを使う場合

  1. 音が出せない環境での練習の補助
  2. 譜読み

電子ピアノで練習せざるを得ない人は

様々な事情により電子ピアノで練習せざるを得ない場合は、なるべく週に数回グランドピアノをどこかで触るように心がけるのが良いです。

アップライトピアノ

発音の仕組みはハンマーで弦を叩くものですが、ハンマーの関節が多く、またハンマーの向きも違うため、グランドピアノとは全く違う楽器です。

アップライトでの練習の弊害

  1. ハンマーの関節が多いので、タッチがダイレクトではないため鍵盤をグッと押すクセがつく
  2. ハンマーの戻りに重力を利用できない分、グランドより鈍いため、テンポアップの練習に限界がある
  3. 音が顔の真ん前で鳴るのでうるさい
  4. 3の理由により、自分の音を聴かなくなるので、グランドピアノでの演奏時の音のコントロールが聴かない
  5. ペダルの機能が違うため、複雑なペダリングに対応できない

何故グランドピアノが良いのか

グランドピアノでも調整によってはものすごく弾きにくい楽器になってしまう事もありますが、それでも専門的に勉強する場合はグランドピアノでの練習が欠かせません。

特に鍵盤に対する指の離鍵テクニックと倍音を聴く事に関しては、グランドピアノでの練習でしか得られないものがあります。

他のピアノと比べたグランドピアノの良さ

  • 重力でハンマーが戻るため、素早い動きに対応できる
  • ハンマーに段階があり、多彩な音色を表現でき
  • ダイナミックレンジが広い
  • 多彩なペダル表現に対応できる

まとめ

一口にグランドピアノと言っても、メーカーや大きさ、また楽器の置かれている環境や管理状態、そして調律調整をして下さる技術者の感性と腕によって相当な個体差があります。

電子ピアノやアップライトピアノは、ピアノという名がついていて鍵盤の見た目も数も同じではありますが、グランドピアノとは全く別の楽器であるという認識をもって使うようにするのがよいと思います。


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マニアにはたまらないカワイ


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