【音楽が全く違ったものになる】何を目的に演奏していますか?
今回は、演奏する目的によって演奏が変わるよというお話です。
演奏する時は「どういった目的」なんてあえて考えることはありませんよね。
【音楽が全く違ったものになる】何を目的に演奏していますか?
人それぞれに個性があるのと同じで、演奏の取り組み方や考え方は様々です。
この記事では演奏に対して求めていることが違うと、音楽にどういった違いがあるのかについて以下3つを解説していきます
- ちゃんと弾くことが目的の演奏
- 自己表現をすることが目的の演奏
- 作品を表現することが目的の演奏
色んな考えや意見がありますので、あくまでも一音楽家のいち意見のブログエンタメとしてお楽しみください。
【音楽が全く違ったものになる】何を目的に演奏していますか?
【音楽が全く違ったものになる】何を目的に演奏していますか?
演奏する目的がどんなものであっても、演奏する人自身が納得していればどれが正解とかはありません。
ただ、演奏を聴くと色んな内面的な情報が溢れているので、その人の生き方のようなものが感じられます。
- ちゃんと弾くことが目的の演奏
- 自己表現をすることが目的の演奏
- 作品を表現することが目的の演奏
ではこの3つを深掘りしていきます。
演奏の目的はその人の状況や立場によっても変わってくるというのが聴いた時に感じられるよという事でお読み頂ければと思います。
①ちゃんと弾くことが目的の演奏
ちゃんと弾くことが目的になっている演奏をする傾向のある人と演奏の特徴
- レッスンに通ってちゃんと弾くことを指導されている人
- ちゃんと弾くことを常々指導しなければならない立場の人
アカデミックな現場では「ちゃんと弾くこと」が演奏の目的になっていることが多い。
- ミスすることに敏感になる
- 楽譜に書かれていることを気にしている
- 音楽が固い
ちゃんとすることが音に現れます。
評価をされたり評価をするという立場に身を置くとおこりやすい傾向。
自分の演奏が他人と比較したりされたりすることが多いので、人からつつかれるようなはみ出した音楽表現を避けてしまう心理が働いてしまうためと考えられます。
②自己表現をすることが目的の演奏
演奏は「自分を表現すること」と考えている演奏は、どんな音楽に対しても「自分」が前面に出た音や音楽が特徴的に現れています。
- 自分目線が強い
- 一人称的な考え方
- 自己顕示欲が強い
- 演奏に個性がある
- 演奏で伝えたいものがある
- どの作品も同じような表現になりがち
自己表現を目的とすると、どういう演奏をしたいのかという事はよく伝わります。
個性的である反面、自己表現に偏ってしまうと作品の理解を欠き、どの作品も同じように聞こえてしまうという難点があります。
③作品を表現することが目的の演奏
作曲者がこの楽曲で何を表現したかったのかを再現しようとする演奏。
自己表現というより自分が媒体となり作曲者の作品を聴いて頂くというスタンス。
このアプローチが演奏にあると音楽に説得力が生まれます。
作品表現を目的としている演奏は
- 演奏技術
- 音楽理論
- 効果的な演奏方法
など、より高度な音楽に対するアプローチが求められます。
まとめ
何を目的にして演奏するかによっての演奏の違いについて以下の3点を解説しました。
- ちゃんと弾くことが目的の演奏
- 自己表現をすることが目的の演奏
- 作品を表現することが目的の演奏
演奏者は、このいずれか1つが目的となっているというわけではありません。
しかしどの目的の要素が多いかで演奏は大きく変わってきます。
日本人は勤勉で先生のいう事を守ったり従ったりする人が多いため、1と2を最重要視している演奏を少なからず聴くことが多いです。
スムーズな学習には必要で大切な演奏目的ではありますが、クラシック音楽が再現芸術であるという事を考えると3の作品表現にたどり着くのが理想です。
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