【こんなに違う!】男性の演奏と女性の演奏の違い

2019年11月8日ピアノの先生のつぶやき,演奏,男女差

今回は男女の性差による演奏の違いについてのお話です。

最近は音楽大学や芸術大学での男性の在籍数も随分と増えました。

演奏を聴く機会において、同じ音楽のはずなのに「男性」と「女性」では演奏が大きく違って聴こえることがしばしばです。

ミャウジ
ミャウジ
そうなんだ!何が違うんだろう?
聴くのも共演するのも、音楽の骨格の捉え方が違うって感じる事が多いよ。
かずねぇ
かずねぇ

実際に男性ピアニストと音楽をつなげるリレー企画をやってみて感じたこと、普段のアンサンブルやレッスンの経験をベースに以下の5つに絞って解説していきます

  1. 拍の感覚とテンポの安定感
  2. 楽曲構成の理解
  3. 音楽の捉え方の大きさ
  4. 色気

当てはまらない人もいるので、あくまでも傾向としてのお話になります。

一音楽家のエンタメとしてお楽しみ頂けますと幸いです。

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【こんなに違う!】男性の演奏と女性の演奏の違い

【こんなに違う!】男性の演奏と女性の演奏の違い

生物的に脳の作りや遺伝子的にどういうことを優先的にするのかが性差によって違います。

また骨格や筋肉量といったフィジカルな差も大きい。

なので音楽のアプローチや表現されるものも違ってきます。

では以下5つを深掘りしていきましょう。

  1. 拍の感覚とテンポの安定感
  2. 楽曲構成の理解
  3. 音楽の捉え方の大きさ
  4. 色気

拍の感覚とテンポの安定感

男女問わず走ってしまう演奏はありますが、安定感は圧倒的に男性の演奏の方に多く聴きます。

急ぐのにも男女によっての傾向があります。

  • 男性…直線的に急ぐ
  • 女性…不安定に急ぐ

女性が目前に次に来る拍を感じがちなのに対し、俯瞰して拍を見ているのは圧倒的に男性。

楽曲構成の理解

構成がどのような事から聴きとれるかと言うと、演奏を聴いた時に楽譜が見えるかどうか。

演奏者が論理的に楽曲を理解して演奏しているのか、感覚的に演奏しているかが伝わってきます。

構成の理解は

  • バロック・古典のソナタや対位法といった形式
  • ロマン派以降の倍音の配列による音の響き
  • 和声のバランス

など。

年齢的に深い理解はできないとしても、そういった形式や特徴を理解していることが伝わる演奏は男性に多い傾向がある。

※女性にもいますが、男性が立体的な構造物のような音楽になるのに対し、女性は絵画的な印象を受けることが多い。

音楽の捉え方の大きさ

表情の付け方やフレーズの距離など呼吸や感情の安定感によって違いがあるもの。

  • 女性は息が浅い傾向
  • 男性は大きめのフレージング

といった演奏を聴く事が多い。

男女問わず絶妙な間をもって演奏する人はいます。

  • 男性の間は緩急に繊細さと力強さがあり法則性があるように聴こえる
  • 女性の間は刹那的な変化があるように聴こえる

といった傾向がある。

色気

ことばで表すのは難しいですが、しばしば演奏者の中でも論じられていることは

  • 男性…繊細でロマンティック
  • 女性…野性的

こういった色気の差があります。

まとめ

男女の性差による演奏の違いについて以下の5つ

  1. 拍の感覚とテンポの安定感
  2. 楽曲構成の理解
  3. 音楽の捉え方の大きさ
  4. 色気

解説しました。

生物として性差があってそれぞれに特徴的な行動パターンがあります。

それが音楽にもそれが反映されていることは明白です。

これはどちらが良い悪いという事ではありません。

ただ、現存する西洋音楽の殆どの作品が男性による作曲です。

女性がその作品を演奏することには、性差を踏まえた理解や表現の差がある事を知っておく必要があります。


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