【アンサンブルのすすめ】アンサンブル経験でピアノ独奏に役立つ3つのこと

2019年10月26日読譜,演奏,上級者向け,アンサンブル

今回はアンサンブルの経験がどんなことに役立っているのかについてのお話です。

ピアノは一人での演奏が成り立ってしまうので、アンサンブルの経験がない…または乏しいと言う人が多いかもしれません。

他の楽器とのアンサンブルの経験は大変有意義なものです。

ピアノ独奏だけを演奏していると得られない視点を知ることができるので、機会があれば是非チャレンジしたいものですよね。

ミャウジ
ミャウジ
室内楽ってホント楽しいよね。僕は大好きだな!
アンサンブルで新たな視点を知ると独奏に生かせることが沢山あるんだよ。
かずねぇ
かずねぇ

この記事では、ピアノ独奏では知りえない事、独奏にいったいどういった影響があるのかについて深掘りしていきます。

結論から言いますと演奏のこんなところの意識が変わります。

  1. 内声と低音への意識
  2. 中低音域の楽器が作り出す音楽の軸
  3. 拍の捉え方

他にもありますが、ここではこの3つにスポットをあてて解説していきます。

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【アンサンブルのすすめ】アンサンブル経験でピアノ独奏に役立つ3つのこと

【アンサンブルのすすめ】アンサンブル経験でピアノ独奏に役立つ3つのこと

アンサンブルの経験は、いつも一人で弾くことが多いピアノを弾いている人にとっては、とても楽しいものですよね。

あまり経験がない…と言う人も、アンサンブルに取り組む機会があればこんなことを感じるんだよという事でお読み頂けますと幸いです。

では、アンサンブルを経験したらこんなことが変わるよ!という3つを深掘りしていきます。

  1. 内声と低音への意識
  2. 中低音域の楽器が作り出す音楽の軸
  3. 拍の捉え方

内声と低音への意識

メロディー楽器とのデュオアンサンブルの場合は、ピアノが多くの響きや支え部分を担います。

しかしトリオ、カルテット…と人数が増えると、低音の響きが増え、ピアノソロではおろそかになりがちな内声に、その音域を専門とする楽器が加わってくることになります。

内声や低音には音楽の定型がいくつもあります。

こんなことが内声や低音が担っています。

  • ベースとなる拍感
  • 響きや背景
  • フレーズの掛け合いのつなぎ

メロディと言った目立つ部分ではありませんが、音楽の柱や梁のような部分です。

中低音域楽器奏者の多くは、室内楽よりさらに大人数のオーケストラの中で内声や低音を演奏することを日常としている人が多くいます。

音や響をどのように作るのか、その道のエキスパートから得られるものは計り知れません。

中低音域の楽器が作り出す音楽の軸

オーケストラはソロや少人数の室内楽と比べ響が豊かですが、大人数であるために機動力がありません。

なので、無駄なアゴーギクに頼ることなく常に安定したテンポ感の大きな流れの中で、音質や響きによって表現される音楽を演奏をしています

音楽の中には集合場所のような軸がいくつもあります。

それは一見メロディーが担っているように思えますが、実際には中低音域の楽器が必要以上に流れが蛇行しないように、音楽の支点となっていることが少なくありません。

そのような中低音域楽器の支点を頼ることによって、自然と音楽の造りが大きく構成されます。

拍の捉え方

拍感は演奏において最も大切な事の一つです。

アンサンブルで、あまりにも合わせよう合わせようとして記譜されている拍子の1拍ずつをとらえてしまうとテンポが失われます。

大きな拍を各奏者が共有して演奏することが大切です。

また、様々なアゴーギクや速度変化記号もすべて拍感を失わない中で行わなければなりません。

普段、指揮という拍の司令塔と共に、多くの奏者と演奏しているアンサンブル共演者は、様々な拍の取り方を知っています。

彼らとの共演によって得られる拍の取り方は 秩序の中での表現 を教えてくれます。

自由奔放すぎて無秩序になったり、また自由なくガチガチになってしまう事も多いピアノ奏者にとって、足りない部分の大きな拍の捉え方を学ぶことができます。

まとめ

アンサンブルを経験することで独奏を演奏するのにも役立つこと3つ

  1. 内声と低音への意識
  2. 中低音域の楽器が作り出す音楽の軸
  3. 拍の捉え方

解説しました。

アンサンブルは他の楽器の各立場から感じる音楽や、それぞれの楽器独自の技術、楽譜の読み方、響きの特性などを知ることが出来ます。

そして経験値が上がるとピアノ独奏の楽譜を見た時に大譜表からスコアのような情報も読み取れるようになってきます。

音色や響のイマジネーションが増え、さらに深い読譜が出来るようになり、立体的で多彩な音楽を演奏することが可能になります。

機会があれば是非取り組んでみてくださいね。


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