演奏の音がきたない!!原因は弾き方だけじゃないかもしれない
今回は音がキレイでない原因と改善策についてのお話です。
音があまり美しくない人には、いくつかの共通点があります。
この記事ではこんなことを解説していきます。
- 使用楽器による
- 楽器の調整がよくない
- 練習環境の音響がよくない
この3つだけが原因と言うわけではなく奏法に問題がある場合もありますが、ここでは環境によるこの3つを掘り下げていきます。
【徹底解説】音がキレイでない3つの環境的な原因と改善策
【徹底解説】音がキレイでない3つの環境的な原因と改善策
音が汚くなる原因の根本は「音を聴いていない」ことにあります。
音を聴かなくなる環境的な原因は、改善することができればきれいな音で演奏できるようになるきっかけとなります。
では以下3つ
- 使用楽器による
- 楽器の調整がよくない
- 練習環境の音響がよくない
さらに深掘りしていきましょう。
原因①使用楽器によるもの
グランドピアノ以外での楽器の練習は、音色を作る作業が難しい場合があります。
アップライトピアノ
アップライトピアノもグレードや楽器の個体にもよりますが、音が顔の前で鳴るため長時間練習すると耳が疲れてしまい音を聴かなくなってしまいます。
また、発音の仕組みの都合で鍵盤をグッと押してしまうクセと脱力のタイミングが少し違うため、グランドピアノで演奏したときにコントロールしきれない…という人が多くいます。
電子ピアノ
電子ピアノはグレードによっては小一時間程度は耐えられるものもありますが、スピーカーやヘッドホンから音が出てくる仕組みで音量も任意に変えられてしまいます。
どんなタッチで弾いたらどんな音になるという手先の感覚と聴こえる音とのマッチングが普段の練習でできないため、音色を作ることや、弱音強音のコントロールが身に付きません。
また電子音はかなり耳に辛い場合もあって、練習時に音を聴かなくなってしまいます。
改善策
楽器を変える。どうしても叶わない場合は、週に何度かは音作りに良い環境での練習を心掛ける。
原因②楽器の調整がよくない
グランドピアノで練習していても、音がキレイではない場合もあります。
グランドピアノでも何故?
普段、調律しかしていない楽器はタッチやハンマーなどの調整がされていないため、練習で使用するにつれてだんだん不揃いになってきます。
また、調整をしていても調律師の腕によってものすごく差があります。調性をきちんとしてくれる調律師さんを見分けるポイントは
- タッチや音色の注文にこたえてくれる
- 気になる所はある程度のレベルまでは何度でも調整してくれる
- これがこの楽器の限界、この楽器のベストです…などの逃げ言葉を絶対発しない。
3はかなり大きな見分けポイントです。
改善策
調律師さんに調整をして頂きましょう。
腕のある調律師の方は、壊れて演奏不可能な楽器以外はちゃんと調整して下さいます。
逃げ言葉を発した段階で他の調律師さんにお願いする選択肢を増やした方がよいです。
ただしそれは、発注する側も楽器の事をよく勉強し、どういう状態にして欲しいのかをちゃんとお伝えできる状態でなければ大変失礼に当たります。
原因③練習環境の音響がよくない
狭い場所ではあまりにも多き過ぎる音が鳴ったりします。
あまり鳴らないようにしすぎて倍音が聞こえないような状況下での練習も、音色作りの弊害になっている場合があります。
何故音が汚くなるのか
ガンガンなりすぎると長時間の練習に耐えれなくて音を聴かなくなってしまいます。
そして音色で最も大切な倍音を聴かなくなることで、端々の処理がキレイではなくなってしまいます。
また響をカットしすぎると、聴こえないためにタッチの方に力が入った状態で練習し、いざ響く環境で演奏したときにコントロールが出来ないという状態になります。
改善策
響き過ぎの場合は蓋を閉めて、自分の背面や楽器回りに布や吸音グッズを置きながら、練習時に自分が音をちゃんと聞ける状態かを調節していく。
響がデッド過ぎる場合は、蓋を開けてみる。また吸音グッズを置いているのであれば減らしてみる。
まとめ
音がキレイではない3つの原因について
- 使用楽器による
- 楽器の調整がよくない
- 練習環境の音響がよくない
解説しました。
音がキレイでないのは、奏法も大きな原因で、その奏法を生み出してしまう環境も見逃せません。
少しでも環境を変えてみて、どの状況で自身の音色が変化していくかを試していく必要があります。