【共感力で上達】ミラーニューロンってすごい!ピアノ上達にも関わっている脳の神経細胞
今回は「ミラーニューロン」が上達に関係していると言うお話です。
ミラーニューロンというのは脳神経細胞で、簡単に言うと脳ミソが勝手に疑似体験してしまう細胞です。
いい演奏を聴いたり、すごく乗せ上手な先生のレッスンを受けた時に一時的に上手くなったなと感じた経験ありませんか?それがミラーニューロンのおかげなんです。
ミラーニューロンとは、霊長類などの高等動物の脳内で、自ら行動する時と、他の個体が行動するのを見ている状態の、両方で活動電位を発生させる神経細胞。他の個体の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように"鏡"のような反応をすることから名付けられた。他人がしていることを見て、我がことのように感じる共感(エンパシー)能力を司っていると考えられている。
引用元:Wikipedia
エンパシー能力に関わる脳細胞…なんだか、難しそうなワードですね。どんな時に影響を受けているのかというと
- ピアニストのレッスンで演奏の手本を聴いた時
- 自分が今弾いている曲のコンサートに行ったとき
- 良質な演奏や音を聴いた時
ミラーニューロンと関わりがあります。では解説していきます。
※自身の体験やレッスンでの生徒さんの様子などで感じている一意見です。
【共感力で上達】ミラーニューロンってすごい!ピアノ上達にも関わっている脳の神経細胞
【共感力で上達】ミラーニューロンってすごい!ピアノ上達にも関わっている脳の神経細胞
ミラーニューロンは他人の感情や行動がまるで自分が経験しているかのように感じさせる細胞です。共感力が高すぎて敏感なHSPの人にとっては厄介なものでもあるようです。
しかしレッスンや自身の演奏を向上させるために活用できるのなら積極的に利用できたらいいですよね。
ミラーニューロンが働いているなと特に感じられる以下の3つの状況について解説していきます。
- ピアニストのレッスンで演奏の手本を聴く
- 自分が今弾いている曲のコンサートに行く
- 良質な演奏や音を聴く
ピアニストのレッスンで演奏の手本を聴く
ミラーニューロンはいわゆる真似をする細胞です。
自分がその時に練習している曲をピアニストによる良質の演奏を目前で聴くことによって、その演奏に脳が共感し自分が弾いているかのように錯覚しています。
とても音楽を伝えるのがうまい先生や、良質のお手本演奏を聴かせてくれる先生のレッスンを受けた後に弾きやすく感じたことはありませんか?
それは先生の演奏を聴いた時に、自分自身が演奏している時と同じように脳が反応して、まるで自分の演奏のように感じているから。
しかし一時的なものなので、すぐに元に戻ってしまいます。定着させるには繰り返しレッスンを受け自分に取り入れていくという根気も必要です。
自分が今弾いている曲のコンサートに行く
特に自分が今練習している曲や弾いたことのある曲は自分の中に経験があるので、より疑似体験しやすくなります。
演奏家の音を聴いた時に自分が演奏しているように脳が錯覚するため、一時的に演奏が向上します。
良質な演奏や音を聴く
日常的に良質な音を聴いていると、美しい音とそうでない音の違いが自然に身についていきます。
耳が育つ
というやつです。
いざ自分がその楽曲を演奏したときに、無意識に身についている美しい音に近づけようとしています。
まとめ
ミラーニューロンが影響するピアノ学習について
- ピアニストのレッスンで演奏の手本を聴く
- 自分が今弾いている曲のコンサートに行く
- 良質な演奏や音を聴く
解説しました。
ミラーニューロンがあるからといって練習を積まずピアニストのレッスンを受けてコンサートに行き日々音楽を聴いていたら上達するというわけではありません。
いくらピアニストの音を身近で聴き良質なレッスンをうけても、表現するためのツールが自身に備わっていなければ、その表現にはならないので、地道な練習は必要です。残念ながらレッスンで一時的に良くなっても日常に戻るとすぐ自分の演奏に戻ってしまします。
しかしレッスンやコンサートで聴いた音を一時的に再現できたのなら、それが上達への第1歩です。
持続するために努力してくださいね♪