上手く弾けなかったらどうしよう…という演奏の不安から逃れる方法
演奏だけではなく、不安は誰にでもつきものでしょう。
- 上手く弾けなかったらどうしよう…
- 間違ったらどうしよう…
このような不安を感じたことがある人は多くいるでしょう。
しかし中には不安を感じない人もいます。不安を感じない修行を積んだ人達には 僧侶 いますです。僧侶の多くは修行を積むことでメンタルを安定させる思考を手に入れていきます。この僧侶と同じような精神状態になれる人が演奏に不安を感じない人 なのです。
この記事では僧侶の精神状態を作り出すマインドフルネスと不安解消の方法についてお話していきます。
- 不安を感じない人の特徴
- 演奏の不安の正体
- 不安から逃れるための方法
演奏の不安から逃れる【不安を解消する方法】
演奏に限らずですが不安を感じるのに個人差があります。日本人の特に女性は性質的に不安になりやすいと言われています。これは脳科学的に言えばセロトニンという心を安定させる物質の受容体が少ないから。
災害の多い日本では不安を感じている人の方が生き延びた何千年があって今に至っています。
しかし演奏したり何かを人前で発表するときにはこの不安がものすごく邪魔になります。自分はすごく不安なのに他の人はそれほど不安でもなさそうに見える…。そう思うとますます不安になってしまいます。
しかし不安を感じない人もいます。では不安を感じない人の特徴と不安の正体を解説していきましょう。
不安を感じない人の特徴
先にも述べましたが僧侶は不安を感じないように修行していきます。修行で様々な考え方を学び、今ここに集中する生き方をするようになります。不安を感じない人はマインドにこんな特徴があります。
- 今に集中している
- 深く考えすぎない
- 感情に任せて行動しない
- 激情的に怒らない
不安を感じない人は脳の前頭葉前半部が活性化されていると言われています。 思考、自発性(やる気)、感情、性格、理性 などをつかさどり、大人になると発達してくる部分です。
不安の正体
不安というのは実は幻想だったりします。過去と未来に思考を向けることで発生します。
- 過去の事を思い悩む
- 未来の事を思い悩む
自分が存在する時間軸の「今」ではないから不安になってしまいます。不安を感じる人は、過去と未来に考えがフォーカスされていて今を見失っています。
過去の事を後悔していても何の解決にもならないし、まだどうなるか分からない未来を思い悩んでもどうにもできません。
どうにもできない事を考えて思い悩むと不安になってしまうのです。
育った環境…親の教育や接し方、親自身の性格などによってACなどの傷つきやすい性格になってしまった人は、脳の偏桃体が人より大きくなってしまっているため、不安を感じやすいともいわれています。
演奏の不安について
演奏の時に起こる不安を具体的にあげると以下のようなことを考えています。
- もっと練習しておけばよかった
- こんなはずじゃなかった
- 間違ったらどうしよう
- 上手く弾けなかったらどうしよう
1と2は過去の、3と4は未来の不安です。いずれも演奏前や演奏中に考えることではないのに感が手しまって、自ら不安に陥ってしまっているのです。
不安から逃れる方法
もともと不安が強い人が不安から逃れるためには考え方の訓練が必要になります。簡単なやり方は不安を感じない人のマインドを真似るとかなり不安が減ります。
具体的にはこのような方法を試してみます。
- 不安になっている自分を1メートル上から見ているように想像する
- 不安じゃない人のようにふるまう
- 今日のベストを尽くす
- 「今」自分が出している音を聴く
このように今に集中することをクセづけていくことが大切です。子のような事をマインドフルネスと言います。集中するための瞑想法で音楽家や人前でパフォーマンスする人の多くが取り入れています。訓練すると効果がかなり高いのでオススメです。
まとめ
演奏の不安について、以下の3つの事についてお話してきました。
- 不安を感じない人の特徴
- 演奏の不安の正体
- 不安から逃れるための方法
演奏の不安は、過去と未来に思い悩んでいるから起こる幻想です。今に集中することを訓練すると、より良いパフォーマンスができるようになるでしょう。
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