【Nバック課題】集中力を高めるワーキングメモリ強化の効果
なんでもそうですけど、上達するためには一定時間集中して練習することが習慣化することが必須です。
でも現代ではスマホやSNSやYouTubeも手軽に見れてしまう集中力が欠如してしまいやすい環境でもあります。
練習している時や集中しなければならない時にこんな悩みはありませんか?
- 気になることがあって集中しづらい
- やる事が沢山あるので集中しづらい
- ぼーっとしてしまって集中しづらい
この記事では集中力を高めるために必須の「ワーキングメモリ」を強化すると言われているトレーニング
Nバック課題
をご紹介します。
【Nバック課題】集中力を高めるワーキングメモリ強化の効果
人間の脳は本来集中しすぎないようにできています。
なぜなら集中しすぎると命の危険があるからです。
例えば本を読むことに集中しすぎて背後からの危険に気づけないとか、昆虫を探すのに集中しすぎて森の奥深くに迷い込んでしまったとか。
なので集中しすぎず色んなことに気づきいつでも対応できるように脳が働くのは生物としての生存本能です。
しかし人が行う作業には集中力が必要なものが多いので、過集中が命に関わることだといえど集中しなければなりません。
その集中に関わるのが脳の機能「ワーキングメモリ」というものです。
ワーキングメモリとは
集中力を高め、上達をするためには「ワーキングメモリ」の強化がポイントであることが最近の研究で分かってきています。
ワーキングメモリ(Working Memory)とは認知心理学において、情報を一時的に保ちながら操作するための構造や過程を指す構成概念である。作業記憶、作動記憶とも呼ばれる 。
引用元:Wikipedia
難しく書いてありますが、 一時的に情報を保持して処理する脳ミソの能力のことです。
短期記憶と言われている事もありますが記憶ではなく脳の機能と考えると分かりやすいでしょう。
脳の作業机
なんて言われることもあります。
処理する机が大きいほど沢山の作業が出来るというところからそのように例えられています。
ワーキングメモリについての記事はこちらをご覧ください。
Nバック課題
ワーキングメモリを鍛えるのにかなり効果が期待されているのがご紹介するNバック課題と言われているトレーニングです。
これは認知機能を鍛えるため、またADHDなどの集中力欠如タイプの人にもかなり効果があると言われています。
では、Nバック課題について少し深掘りしていきましょう。
Nバック課題とは
まず、Nバック課題について簡単に説明しておきましょう。
Nバック課題(英: n-back task)とは、脳機能イメージングなどの分野で実験参加者の脳活動を調べる際や心理実験などでよく用いられる持続処理課題 (Continuous Performance Task) である。
引用元:Wikipedia
簡単に言うと、文字や数字を順に言ってそれを聴きながらN個前の文字や数字を言う。みたいなことです。(Nは数字numberのこと)
聴覚3バック という課題なら以下のような文字羅列を読んだ時に、3つ前の文字が読み上げられたら反応する。という感じでやります。
T L H C
H S C C
Q L C K L H C Q T R R K C H R …
Wikipediaからの引用
このような文字が読み上げられた時に、 青字 が指示された3つ前の文字(3 back)だから 赤字の時にリアクションしなければならない。というルールで行われて行きます。
…めっちゃアタマしびれそうですね。集中しないと出来ない。そんな課題です。
Nバック課題の効果
ワーキングメモリのトレーニング効果については、あまり効果がないんじゃないか…という分析結果もあるようです。
プラセボ効果なんじゃないか?という疑念です。
こちらの論文に詳しく書いてあるので、興味のある方はどうぞ。
ワーキングメモリトレーニングと流動性知能 (外部リンク)
しかし、実際にやってみると、かなり脳ミソ使う感じがあるので活性化はしているのではないかと思います。
メンタリストDaiGoさん監修のDNBという無料アプリもあるようなのでご紹介しておきます。ゲーム感覚で楽しめます。
DNB-15分IQアップ脳トレゲーム-
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おまけ
ワーキングメモリを強化したりちゃんと働かせるためにはマインドフルネス瞑想もおすすめです。
多くの音楽家も取り入れていますが、マインドフルネスが出来るようになると緊張からもかなり解放されるようになります。
マインドフルネスについてはこちらの記事に書いていますのであわせてどうぞ。
まとめ
上達のためのワーキングメモリの強化に役立つのでは?と言われているNバック課題についてお話しました。
ピアノの練習自体が、ワーキングメモリを強化することだともいわれていますが、Nバック課題のような、また違ったアプロ―チのワーキングメモリ強化を取り入れることで、さらに柔軟で強固な集中力をゲットできるかもしれませんね。