【上手なのに表現力がない】インプットを増やせば必ず表現力は上がる!音楽的で豊かに表現を高める方法
ちゃんと弾いているのに音楽的な表現力がないとレッスンで言われたり、自分の演奏って表現力ないなぁと感じた時って悩みますよね。
表現力で以下の内容を注意されたり疑問に思ったことはありませんか?
- きっちり演奏するけど伝わらない
- 表現しているつもりだけれど伝わらない
- 技術はあるのに伝わらない
- どうして自分に表現力がないのか分からない
- そもそも表現力って何?
実は表現力は何もせずに身に付くものではなく、表現するものが自分の中にどれだけインプットされているかによって変わってきます。
表現力がないと散々言われ続けると、自分は表現力がない子なんだ…と思い込んでしまいますよね。でもそれは違います。
表現するモノが自分の中にないだけなので、表現するものを増やせば必ず表現力は上がっていきます。
この記事では上手なんだけど「表現力がない」と言われてしまう理由と、具体的にどうやって表現力を上げていくかを解説していきます。
【上手なのに表現力がない】インプットを増やせば必ず表現力は上がる!音楽的で豊かに表現を高める方法
【上手なのに表現力がない】インプットを増やせば必ず表現力は上がる!音楽的で豊かに表現を高める方法
まず表現力とは何なのかを見ていきましょう。
感情や思考などを伝達可能な形式に表す能力。特に、より効果的・印象的なものとしてそれを伝える能力。
引用:Weblio辞書
簡単に言うと、自分の中の感情や考えを人に伝える能力のことですね。
これを演奏に当てはめると
自分の中の音楽を人に伝える能力
という事になります。
演奏に表現力がない理由
演奏に表現力がないのはこの2つが理由です
- 自分の中に伝える音楽がない
- 音楽を伝えるスキルがない
ではこれを少し深掘りしていきます。
音楽の起源
まず音楽とはどういうものか、その起源を考えてみましょう
音楽の起源は「言語起源説」「労働起源説」「模倣起源説」「呪術起源説」などがある… 音楽学者のクルト・ザックスは、自然民族における音楽現象を研究し、最も原初的な音楽様式として、以下の二つを挙げた。
(1)「言語起源的」な様式(抑揚をつけて言葉を唱えることから始まった)
引用元:Wikipedia
(2)「感情起源的」な様式(形にとらわれず感情をほとばしらせることから始まった)
やがてこの二つは混ざり合い、(3)「旋律起源的」な様式に発展したと言う。
簡単に言うと
- 言葉をより気持ちを伝わりやすくするために抑揚をつけるようになったのが始まり
- 感情を声などによって、わーっと出すことが始まり
つまり、なんらかの情動(気持ち)やそれに伴う抑揚の表現であったと考えられます。
時代が進むと音楽はさらに表現するものが多様化し複雑になっていきますが、自分の中にあるものを伝えるということが音楽であることには変わりありません。
自分の中の音楽とは
音楽の起源を考えると、
自分の中の気持ちやそれに伴う心の抑揚=音楽
と考えられます。クラシック音楽の場合は再現芸術であるので、自己表現というよりむしろ作品を伝えるのが演奏という事になるので
作曲者の気持ちやイメージを音符として書き残された楽譜から何らかのメッセージを読み取り自分の中に入れてから出す
という事になります。
演奏に表現力がないのはなぜか
技術は素晴らしいが、表現力のない演奏をしてしまう人には
- 自分の中に表現する感情のストックがない
- 自分の中に表現に必要な音楽の知識がない
このような傾向が見られます。
つまり自身の中に表現するものがストックされていないので表現のしようがない、というのが「表現力がない」と言われる状態です。
表現を高める方法
では、表現力を高めるために必要なことを解説していきます。表現力がないのは感情や知識のストックがないからなので、沢山インプットしていきます。
人によっては育てられ方によって感情的な成長に差があります。だから無理に感情を豊かにするという事ではなく、疑似的に感情を沢山経験できるようにするという方法があります。
感情やそれに伴う抑揚をインプットする
直接的に感情をインプットするのではなく、沢山演奏を聴くことです。
演奏を聴く事でインプットされることは以下
- この音楽はこういう風に表現するんだという事を耳で憶えることができる
- それを言語化する、自分の音として再現する習慣を合わせると、音楽に合った感情のストックがインデックスされやすくなる
また時間が経過するのと共にストック数を大幅に増やすことが可能になります。
音楽の知識をインプットする
音楽の知識をインプットする方法は以下の3つです
- 作曲者の生き方を知る
- どんな作品をどのように書いたかを知る
- 楽譜上から様々なメッセージをよみとるための楽曲分析
音楽の知識のインプットは、自分の中の表現する音楽のストックを豊かにします。
表現するの間違い
表現力を高める、また表現力を豊かにするために、やってしまいがちな間違いがあります。
- 出すことばかりをする
- 妙なアゴーギクをつける
- デュナーミクを多用する
表現すること=出すこと、と勘違いすると起こることです。あくまでも表現は伝えることです。
それでも表現が伝わらないという人は
色々やっているし、理解はしているけれど表現力がない…と嘆く人は以下の事がかんがえられます。
インプット量が全然足りてない!
無闇やたらとインプットを増やせばいいってもんじゃないだろうと思われるかもしれません。
確かに一理はあります。
しかしそれはインプットを十分にしたうえでいうことなので、取り敢えずはインプット量を増やしながら、自分の表現力がどう変わっていくかを検証していく必要があります。
まとめ
表現するという事は伝えたいことのアウトプットです。
1をアウトプットするために必要なインプットは100くらい必要です
表現力を高めたいなら、沢山インプットをすることから始めてみましょう。
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