【人間力がためされる】アンサンブル演奏に必要なこと

2019年10月22日演奏,アンサンブル

今回はアンサンブルでの演奏で必要なことについてのお話です。

アンサンブルか…関係ないや!と思っている方も普段の生活で人との関りにも役立つことなので参考にして頂ければいいかなと思います。

共演者と音楽を作るアンサンブルは独奏とは違うところがあります。

アンサンブル演奏の時に大切なのが共演者とのバランスです。

ミャウジ
ミャウジ

アンサンブルは暗譜じゃないし、一人じゃないからさみしくないのがいいよね。

暗譜じゃないけど、ある程度は憶えとかないとね。人と演奏するバランス感覚がものすごく要求される演奏形態だよ。

かずねぇ
かずねぇ

この記事ではどういったバランス感覚が必要なのかなど以下の3を切り口に解説していきます。

  1. アンサンブルでバランスが要求されるところ
  2. アンサンブルが上手くいく共通項
  3. バランスが崩れてしまう時

あくまでも一音楽家の一見解です。ブログエンタメとしてお楽しみ頂けますと幸いです。

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【人間力がためされる】アンサンブル演奏に必要なこと

【人間力がためされる】アンサンブル演奏に必要なこと

アンサンブル演奏はまさに人との関りそのものと言う感じです。

人によって合う合わないがあるのと同じで、どういうやり方が正しいというのはありません。

ここでは、どんなレベルであっても共通して大事だなという事についてお話していきます。

  1. アンサンブルでバランスが要求されるところ
  2. アンサンブルが上手くいく共通項
  3. バランスが崩れてしまう時

では深掘りしていきましょう

アンサンブルでバランスが要求されるところ

アンサンブル演奏で大切なのはバランスの一言に尽きますが、もう少し詳しく掘っていくと以下の2つがあげられます。

  1. 人間力
  2. 音楽の力量

人間力

独奏の場合は一人で世界観を作ってしまったとしても演奏としては成り立ちます。

しかしアンサンブルは共演者と一緒に弾くことが大前提です。

人と何かを一緒にするときに自分自身の感情や思いを優先させてしまったり、情動的な言動が目立つ人がいたら誰かが我慢を強いられることになりますよね。

アンサンブルは準備段階で音と言葉のコミュニケーションも多く必要なので、こういった勝手なタイプがいるとなかなか難しいものがあります。

また、主張のなさすぎて依存的過ぎるのも厄介だったりします。

独立性と独自性を保って接点や落としどころを見つけていける人間力がとても大切になってきます。

音楽の力量

独奏で演奏した時のポテンシャルです。

例えるなら、ツェルニー30番を必死で演奏している人とラフマニノフやスクリャービンの練習曲を軽々と弾いてしまう人が、アンサンブルをするなら、後者が前者に合わせることでしかアンサンブルは成り立ちません。

同等の技術レベル+音楽の大きさ、またアンサンブルを演奏する時点での経験値が揃っているほど、無理なくバランスがとれます。

しかし超一流の集まりでなおかつ人間性も素晴らしいというアンサンブルに出会えることは、そういった人間の集まる所に社会的な地位があり、また積極的にそこに身を置いていない限り難しいものです。

特にピアノ弾きの人口は他の楽器奏者とは比べ物にならないくらい多く、他の楽器奏者と出会う自助努力や音楽の鍛錬が必要になってきます。

アンサンブルがうまくいく共通項

では次にアンサンブルがストレス少なく上手くいくための共通点を4つあげます。

  1. 読譜力とソルフェージュ能力
  2. 本番のテンションともって行き方
  3. 音楽のポテンシャル
  4. 対応力

読譜力とソルフェージュ能力

読譜力とソルフェージュ能力に差がある、または同等に共演者全員があまり高くない場合は選曲の幅が狭くなります。

共演者パートの奏法や譜面に対してもある程度の理解がいるため、ソルフェージュ能力は必須です。

さらにピアノは他のパートより音が圧倒的に多いため、スコアリーディング能力も問われます。

本番のテンションともって行き方

練習や合わせでどんなにうまく弾けていたとしても、本番になって緊張してボロボロになってしまう人が一人でもいると共演者の集中力を奪ってしまいます

これはミスをしてはいけないという事ではありません。

以下がポイントです。

  • 楽曲中に点在する共演者との集合地点に迷惑をかけずに到着すること
  • 必要な箇所での自己主張
  • 相手を立てる
  • 共演者のアクションに反応する
  • 自分の仕事を全うする

音楽のポテンシャル

経験値や技術面、パフォーマンス能力など、出来るだけ同等レベルで集まるのがベストです。

対応力

それでも人間には多様性があり、色んな人がいるので、ややこしい状況でもうまくやり過ごせるかどうか。

その他の大切なところ

その他、大切だなというところはこんなこと

  • 合わせや準備段階の協調性
  • 音を出していない時間の会話など
  • 意見を聞いて言えるか

バランスが崩れてしまう時

共演ではなくなってしまう時です。

  1. 意見が一方的
  2. 音楽・人間性の差が大きい

意見が一方的

自分のやり方を共演者に強要するようなことは、もはやレッスンであったり上下関係が生まれてしまいます。

同じ内容の事であったとしても、意見なのか要求なのかで受け取る側の気持ちも随分変わってしまいます。

たとえ音楽的に正しいことを発言したとしても、言葉の選び方や言い方もとても大切になってきます。

音楽・人間性の差が大きい

ポテンシャルや情動のコントロールに差がある場合は、同等の立場としての共演は難しい。

相手からギャラ頂くときは仕事なので合わせるのも仕事のうちになります。

まとめ

アンサンブル演奏に必要な事を以下の切り口でお話しました。

  1. アンサンブルでバランスが要求されるところ
  2. アンサンブルが上手くいく共通項
  3. バランスが崩れてしまう時

人と演奏をするアンサンブルはすべての人が同等に楽しく満足を得られるのは難しいこともあります。

人はそれぞれに自分の中で大切にしているものが違うので、落としどころがうまく見つからない場合もあります。

経験値が高くなると、この「落としどころ」の見極めが上手くなっていきます。

アンサンブルは沢山経験しながらバランスを得ていくのかなと思います。

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