なんか良いなぁと思ってしまう演奏にはこんな秘密がある!

2019年10月11日ピアノ弾きのつぶやき,演奏,魅力的な演奏,デュナミーク,アゴーギク

今回は

なんか良いなぁ…

と惹きつけられてやまない演奏についてのお話です。

色んな演奏を聴いていると、何故か惹きつけられる演奏に出会う事があると思います。

ミャウジ
ミャウジ
僕は技術的にすごい曲を軽々と弾いているのを聴くとハッとさせられる。
年代によっては技術的な曲より音楽的にゆったりしたものをいいなぁと思う時もあるよね。どんなタイプの曲でも惹きつける演奏には共通点があるんだよ。
かずねぇ
かずねぇ

聴いた時に魅力的でいいなぁと思う演奏の共通点はこんなところ

  1. ダイナミックレンジが広い
  2. 和声感や呼吸を感じさせるデュナーミク
  3. アゴーギクと間

どんな演奏を良いと感じるかは聴き手にもよるので、絶対にコレ!という正解はありません。

なのである程度の共通点という認識で、一音楽家の一意見のエンタメとしてお読み頂けますと幸いです。

では解説していきます。

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【ピアニストが解説】惹きつけられる演奏の3つの共通点

【ピアニストが解説】惹きつけられる演奏の3つの共通点

いいな!と思う演奏は

  • 耳に心地よい
  • 呼吸しやすい
  • ハッとさせられる
  • 楽しくなる
  • 気持ちがリンクする

…など色んな事が挙げられます。

では演奏でどんなことをしているからそう感じるのか?というのを、ちょっと専門的に掘り下げてみたいと思います。

  1. ダイナミックレンジが広い
  2. 和声感や呼吸を感じさせるデュナーミク
  3. アゴーギクと間

ダイナミックレンジが広い

ダイナミックレンジが広いと音量に振れ幅があるので人の耳をキャッチします。

特に弱音系の幅が広ければ広いほど、さらにフォルテも活きてきます。

魅力ある演奏は強い音のバランスがよく、弱音が多彩で弱音量の幅が広いという特徴があります。

和声感や呼吸を感じさせるデュナーミク

人は呼吸をしながら演奏を聴きます。

なので聴き手が音楽とリンクして呼吸ができるようなデュナーミク(次の項目のアゴーギクも然り)があると、心地よく感じます。

また和声に色彩があると音楽の立体感が増します。

こんなところが特徴的なポイント

  • クレッシェンドが和声感を伴いつつ頂点への運びが効果的
  • クレッシェンドの始点が、頂点が引き立つバランス
  • ディミヌエンドが端まで美しい。

アゴーギクと間

適切なアゴーギクと絶妙な間は人の心に届く演奏の大きなポイントの一つ。

アゴーギクはこんなところが特徴的なポイント

  • 音符がソルフェージュ的に聴こえず芸術作品や書道のような動き
  • 語り口調のような自然なもの
  • 楽譜中に記された用語以外の読み込み

間は期待を裏切るか裏切らないかのギリギリをついてくる。

この間の取り方は、上記のディミヌエンド演奏の腕とも関連しています。

まとめ

惹きつけられる演奏の共通点について以下

  1. ダイナミックレンジが広い
  2. 和声感や呼吸を感じさせるデュナーミク
  3. アゴーギクと間

解説しました。

演奏家の多くは演奏の際に上記のような表現を細部にわたって直感的に表現しています。

演奏時は直感的ですが、説明を求められれば楽譜の解釈や演奏テクニックについて言語化する事も可能な状態です。

演奏家によるレッスンの多くは上記の表現方法を具体的に指摘することが多いです。

これらをマスターすれば、演奏の魅力度は間違いなくUPすると思いますよ!

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