同じ練習量でも演奏に大きく差がある理由

2019年11月3日楽曲分析,和声,本番,ソルフェージュ,演奏,本番力,演奏力,読譜力,ソルフェージュ能力

今回は能力によって演奏に大きな差がでてしまうことについて。

同じように練習を積んでいたとしても、演奏として人前で発表した時に現れる音楽がなんか違う…と感じたことはありませんか?

ミャウジ
ミャウジ
練習を沢山したら、演奏力は上がるんじゃないの?
沢山練習しても、それほどの練習をしていないような人の方が本番で映える事ってあるよね。
かずねぇ
かずねぇ
ミャウジ
ミャウジ
確かに…。
勿論、曲を分かって演奏するためには練習が必要だよ。でも練習量と演奏力は必ずしも比例するわけではないんだよ。
かずねぇ
かずねぇ

練習量と必ずしも比例しない演奏に必要な能力を以下の3つに絞って解説していきます。

  1. ソルフェージュ能力
  2. 深い読譜力
  3. 本番力

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【練習量だけではない】演奏力に大きく差がでる3つの能力

【練習量だけではない】演奏力に大きく差がでる3つの能力

上達のためには、ある一定の練習量が必要です。

しかし量をこなしてブレークスルーしたとしても人によって演奏に差がある。

その差は演奏のために必要な能力の差だったりします。

こんな能力が演奏に大きく関わっています

  1. ソルフェージュ能力
  2. 深い読譜力
  3. 本番力

では深掘りしていきましょう。

ソルフェージュ能力

ソルフェージュ能力は楽譜の音符やリズムを読むちからです。

この能力が高いと、楽譜を読むスピードと正確性が圧倒的に速くなります。

沢山の楽曲を読めたり、技術的な練習や音楽的な表現に練習時間を割くことが出来ます。 

【上級者向けソルフェージュ】

読譜力

楽譜に書かれているソルフェージュ的な音符やリズムからさらに深く様々な情報を読み取る能力です。

和声、転調、ポリフォニー、対位法などに加え、音型やリズムからも作曲者の意図を推測するちからです。

これらの能力が高いと、音楽を作り上げるスピードが速くなります。

【読譜に必要な楽典と和声】

本番力

ここでの本番力は、限られた時間で楽譜を読み効果的に演奏として成り立つように仕上げ、本番でその時のベストプレーをするという事です。

プロの演奏家は次から次へと楽曲をこなさないといけない状況下にいる人もいます。

そういった人はこの能力がないと仕事や本番が成り立ちません。

演奏活動をしているプロでも、この能力には個々に差があります。

ソロ演奏の時は自分のペースでそれぞれ練習し上げていくことが出来ますが、アンサンブルではこの能力の差が仕上がりと仕事量に大きな影響を与えることが少なくありません。

まとめ

演奏力に大きく差がでる3つの能力

  1. ソルフェージュ能力
  2. 深い読譜力
  3. 本番力

解説しました。

演奏力が高くなればなるほど感覚的に音でほぼ会話が出来るので多くの打ち合わせを必要としません。

違和感がある所や集合ポイントを可能な量だけ打合せして、あとは本番にそれぞれの能力にゆだねるという傾向があります。

能力に差があると足りない方に合わせなければならないので、仕上がり時間がかかります。

演奏力を上げるためには、ソルフェージュ能力と読譜力の強化は必須です。

そして次の段階として本番力です。

演奏力がどういったものかがよく分からない…という時は、プロの演奏活動がどのように楽譜を読み本番をこなすのかという事を間近で感じる機会を持つとよいでしょう。


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