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演奏とリアルレッスン【非言語コミュニケーションがカギです】

レッスン, 心理学・脳科学, ピアノ教育, 人間関係

最近ではネットでブログやYouTubeといった情報から、独学でさまざまなことが学べるようになりました。しかしYouTubeやブログなどで仕入れたネタをもとに独学に勤しみ、いざ演奏となると…うん?違和感があるぞ…そんな演奏に出会うことがあります。

ミャウジ
ミャウジ
変なレッスン受けるくらいなら独学の方がいいんじゃないの?
独学って素晴らしいことだよ。でも独りよがりにもなっちゃうから注意が必要なんだよ。
かずねぇ
かずねぇ

独学で行き詰り、レッスン難民となってしまってから来られる生徒さんを拝見する機会が時々ありますが、ファーストインプレッションは演奏に違和感がある…ということです。

この違和感に関わるキーワードが非言語情報です。

この記事では

・独学での練習に行き詰っている
・色々勉強しているのに演奏が今一つ
・勉強すると演奏が変になる

と言った悩みがある方に、非言語コミュニケーション非言語情報という切り口で以下4つのことをお話していきます。

この記事で分かること

1.文字や映像だけでは得られない非言語情報
2.フィードバックされない状況の練習での演奏の違和感
3.リアルなレッスンのメリット
4.楽譜を言語と仮定した場合の音楽の非言語情報

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演奏とリアルレッスン【非言語コミュニケーションがカギ】

演奏とリアルレッスン

非言語コミュニケーションがカギ

まずは演奏とリアルレッスンのカギとなる非言語コミュニケーションについてお話していきます。

非言語コミュニケーションとは言語以外の情報伝達のことで、簡単に言えば佇まいや雰囲気から読み取れる情報によるコミュニケーションのことです。

非言語でのコミュニケーションでは言語よりも多くの情報のやり取りをしています。非言語の表現におかしなことがあると、違和感として人は感じ取ります。

一番わかり易いのが顔の表情です。ジェスチャーなどは国や文化によって差がありますが顔の表情はどんな文化圏でもほぼ共通の認識であると検証されています。

では以下の絵を見てください。

怒った顔で「嬉しい」と言われても、その顔で嬉しいというのはおかしい…と違和感を感じます。

笑顔で「オラー!」と怒っても、怒っているとは感じません。あんまり怒ってないんだなと捉えられてしまします。

※笑いながら怒っていると恐怖を感じる場合は、その笑いが本来伝わってくる情報とは違った造られたものだからなので、上記の例とは少し違います。

これらは表情と言語が一致していないため人は違和感をおぼえます。怒った顔で嬉しいと言われても嬉しがってるとは思わないし、笑いながらオラーと言われても怒りを感じませんよね。

人は発した言語よりも視覚から入る表情の情報を優先して理解します。

これが非言語での情報伝達の中の大きな割合を占める1つです。

独学者の演奏から感じる違和感

では次は演奏の違和感についてお話していきましょう。

独学者すべてから感じるわけではありませんが、傾向としては大なり小なりいくつかの点が当てはまります。

独学でなくレッスンを受けている人でもちゃんと指導を受け入れず、自助努力を怠っている場合(…レッスンを消化しきれていない場合)にも、同じように演奏には違和感があります。

【感じられる違和感】

  1. 表現が小さい又は不自然にオーバー
  2. 表現ツールになる基礎力が足りていない
  3. 自身の演奏の違和感の自覚が薄い
  4. 持っている情報量に反して音に反映されていない
  5. 弾けたと思っているボーダーが低い

【違和感を引き起こしている原因】

  1. 客観的な指摘を受けられていない。
  2. 演奏がフィードバックされていない。

最近ではネットで沢山の情報を得られるようになったとはいえ、独学はリアルなレッスンからの情報とは受け取る量に歴然の差があります。

また、リアルにレッスンを受けているにもかかわらず違和感のある演奏をする場合は、習いに行っているとしても、独学の状況とあまり変わらない情報伝達しか行われていない事が原因です。

ネット情報からは得られないもの

最近のネット情報は、精査する力があれば、優良な有料級の情報を無料で見つける事も出来るようになりました。しかしそれはあくまでも文字や映像の情報であるので、リアルに対面して受け取れる情報量より少なくなってしまいます。

人間は対面でのコミュニケーションにおいて、以下のような伝達の方法で情報を得ています。

  • 音声
    • 言語そのもの
    • 言語のニュアンス
      • 高さ・速度・アクセント
      • 間・タイミング
  • 非音声
    • 身体動作
      • 視線
      • 身体接触・姿勢・ゼスチャー
      • 顔の表情
    • 空間
      • 対人距離と位置
    • モノ
      • 衣服・化粧
    • 環境
      • 温度・照明など

一覧を見て頂いてもわかるように、言語以外の伝達情報がとても多いことが分かります。まず優先的に視覚情報を選択し次に音声、そして言語という順位があります。

これを数値化したメラビアンの法則と言うのがあります。別名3V(visual・vocal・verbal)の法則と言われていて、視覚55%、聴覚38%、言語7%で人は情報を受け止めるというものです。しかしこの法則は検証の説明が不十分であったため批判的な意見も多くあります。

好意・反感などの態度や感情のコミュニケーションについてを扱う実験。感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった。

引用元:Wikipedia

絶対的な数値ではないにしても、優先的にどの情報を人間が選択するのかということは、ふんわりと分かりますね。

「ネット情報も視覚から沢山情報得てる」

と思われるかもしれませんが、ここでいう視覚情報はコミュニケーションの相手から発せられる言語以外の目に入る情報なのでネットからは得ることはできません。

動画なら少し情報量は増えますが、それでも肌感覚に相当する情報量を得る事は難しいでしょう。

リアルなレッスンの大切さは再現性にある

では、何故リアルなレッスンが大切なのかをお話していきます。

演奏はそのものが非言語です。レオナルド・ダ・ヴィンチくらいの頭脳があれば音楽をある程度の言語にすることは可能かもしれませんが、音楽を言語に100%再現するのは不可能でしょう。

言語化できるのは非言語部分を整理するためのインデックス程度の事です。

時に音楽を言語化することを過大評価しすぎているひともいますが、必要以上の言語は演奏に大きな影響がでてしまいます。

これは、使う脳の領域が全く違うことが大きく関係していると思われます。

【脳の言語領域と非言語領域についての関連記事 】

言語の比重が多くなると起こること

言語の比重が多くなってしまうと四角張った胡散臭い演奏になります。音が説教のように聞こえてしまうような感じです。

これは、 ピアノが嫌いになるのは脳のせい? にも記しているとおり、脳内で言語と非言語を処理する場所が違う事が大きく影響していると思われます。

先生を長く続けたり、学業の方に比重があったり、言語と接する時間が長くなるにつれて非言語との脳内のスイッチングが大変になります。

言語優先の生活をされている生徒さんがレッスンでいい感じになって帰っても、次のレッスンまでに勉強の比重が多くなると、音楽が滞ったり表現に違和感のある状態に戻ってしまう原因の一つと考えられます。

練習の手順、演奏に対するマインドなどは言語としてコミュニケーションとれますが、音楽そのものは実際に音を聴き、音が出来上がっていく過程を肌で感じ取らなければ、難しいものがあります。

リアルなレッスンで得られるもの

リアルなレッスンでは、実際に音を聴き、演奏動作をみるということだけで、かなりの情報が得られます。演奏のレッスンはほぼこれらの情報を占めています。例えば

美しく透き通った音

という言語から、どれだけの人が発話者のイメージする美しく透き通った音を再現できるでしょうか。

ポーン

と実際に鳴らした音を聴き、「これが美しく透き通った音です」と示すことの方が伝えられる情報量は圧倒的に多く、再現性が高まりますよね。

これがリアルにレッスンを受ける大きなメリットです。

リアルなレッスンは伝達者の意図する音の再現性が高く、演奏においては欠かせないと言えます。

演奏の非言語情報

次は非言語の情報伝達を演奏に当てはめ以下のように仮定して考えていきましょう。

音楽の言語…音符やリズム
音楽の非言語…間やニュアンス

非言語情報の少ない演奏

楽譜を読んだり暗譜をするのは得意だけど、実際に演奏したときに伝わらない演奏というのがあります。

これは、例えれば、文字は読めるけど発話した時に棒読みだったりイントネーションがおかしかったりするのとまったく同じです。言語部分は正しいけれど、非言語部分に違和感があるためです。

音楽の非言語部分

楽譜の非言語部分は以下のように当てはめられます。

  1. ニュアンス…これは言語と一緒
  2. 身体動作…演奏の動作や姿勢
  3. 空間…音楽に対する距離感
  4. モノ…楽譜・楽器
  5. 環境…練習する部屋や演奏する会場

音楽家はこれらの情報を演奏から受け取っています。

プロとアマの演奏の差は、これらの音楽の非言語部分の表現の差と言っても過言ではありません。

演奏を長年経験していると、プロとアマの演奏の差はネイティブの発音か、外国語訛りの発音か、というくらいものすごい差で聴こえています。

まとめ

演奏と非言語コミュニケーションについて、

  1. 独学者の演奏から感じる違和感
  2. ネット情報からは得られないもの
  3. リアルのレッスンにおける再現性
  4. 演奏の非言語情報

という切り口でお話してきました。

独学はとても素晴らしくその心意気や姿勢は尊敬に値します。しかしフィードバックされない状況での独学は、違和感のある演奏に傾くということは分かっておいた方が良いでしょう。

これはプロアマ問わず、自分だけで演奏することに偏りすぎても起こってしまいます。

コミュニケーションは一方的なものでは成り立たちません。演奏も同じで聴き手がいて成り立つものなので、客観的な存在というのは必要不可欠です。


関連書籍

【非言語に関する本】
元FBI捜査官が取り調べで経験した事をもとに書かれています。メンタリストDaiGoさんも参考にされているとか!?レッスンでも大いに役立つ1冊でしょう。

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