演奏を言語化するメリットと演奏する時に起こるデメリット
今回は、音楽の言語化についてのお話です。
最近レッスンなどで
音楽を言語化して伝える
という能力が必要だと最近では言語化能力の高い先生に注目が集まっています。
これ、すごく大事なことなんですが
- 言語化に偏りすぎると演奏がおかしくならないか?
- 言語の扱い方によっては逆効果になるんじゃないか?
- 演奏する時には言語化っている?
そんな疑問が生まれましたので、考察していきたいと思います。
この記事ではこんなことについて
- 言語化のメリット
- 言語化の注意点
- 演奏する時は言語はデメリット
これらについて解説していきます。
※あくまでも一音楽家の一意見です。エンタメとしてお読み頂けると幸いです。
【ピアニストが考察】演奏を言語化するメリットと演奏時のデメリット
【ピアニストが考察】
演奏を言語化するメリットと演奏時のデメリット
演奏を言語化するのは、レッスンをしたりするのには物凄く重要なスキルだったりします。
何を言ってるか分からないレッスンよりも、何を言っているか分かるレッスンの方がレッスンを受けた価値を感じます。
言語化することで伝わりやすくなることもあるけれど、伝えられた言語に対して
なんか違うなぁ…
と感じることもあったりします。
そして敢えて言語を使わない方が伝わるという事もあります。
では音楽を言語化することについて以下3つ
- 言語化のメリット
- 言語化の注意点
- 演奏する時は言語はデメリット
解説していきます。
言語化のメリット
言語化することのメリットはこんなところにあります。
- 自分の音楽が整理される
- 音楽や音のイメージを別のアプローチから伝えることでイメージを共有しやすくなる
- 共通認識があるかを確認しやすい
- 音の共通認識のない人に音楽を伝える手段の一つになる
一番大きいのは伝える側の音楽が整理されていくことです。
音で分からない人…音楽や音に対して同等の感覚がない人には言語化した方がキャッチできる情報が多くなるので、レッスンでは欠かせないスキルと言えます。
言語化の注意点
言語化は素晴らしいですが、発信する側が言語化することに陶酔してしまう傾向も少なからずあります。
言語化の注意点はこんなところ。
- 言語力のあまり発達していない子供には伝わらない
- 音や言葉の共通認識がない人に対して言語化に偏りすぎるとと演奏が変になる
- 言語化に傾倒する人は難しい言葉を使いたがるので伝わり難くなる
特に、かしこい人は難しい言葉を使ってしまいがちです。
言葉に共通認識がある者同士ならいいですが、なるべく万人に伝わる簡潔な言葉を選ぶ必要があります。
言語化して伝えなければならない時は難しい言葉は混乱を招くので注意が必要です。
演奏する時は言語はデメリット
先生業に傾いている時は、ものすごく言語化に傾倒してしまいます。
しかし演奏業に傾くと
言語って邪魔だなぁ…
と感じる事が多いです。
文字を読みすぎたり言語で考えたりすると、いざ演奏するとなった時に脳ミソの中がすごく
うるさい~!!!
と感じます。
演奏する時の音や音楽の感じ方は、どちらかと言うと模様や色や触感などの「感覚」に頼っている事が多くて、強いて言語化するとしたら
擬音(ダーン・パッ・フワー・モソモソ・カツン・ポワーン…など)
かなと思います。
まとめ
音楽を言語化することについて以下の3つ
- 言語化のメリット
- 言語化の注意点
- 演奏する時は言語はデメリット
解説しました。
色んなご意見があると思いますので、一音楽家の一意見のエンタメとしてお楽しみ頂けましたら幸いです。