【ピアノコンクール入賞のカギは練習曲】結果が出ないのは練習時間が足りない!?審査基準を知ってレベルアップを目指そう

2019年7月24日コンクール,演奏技術,ポテンシャル,音楽性

練習曲は演奏するのも練習も大変だし練習時間もすごくいるし、審査基準も高いから苦手…。他の曲で音楽的な事を聴いて審査して欲しい!なぜ課題に出されるの!?という疑問を持ったことはありませんか?

昨今のコンクールでは課題にエチュードがないものもありますが、規模の大きいコンクールや、レベルの高さを誇るコンクールでは必ずあります。また音楽の高校や大学受験でも上位校にはエチュードは必須課題ですね。

なぜエチュードが課題にあるか結論から言うと、短い時間で演奏者のポテンシャルを量れるからです。

コンクールでパッと舞台に出ていきなりハイテクニックのエチュードをバリバリバリと弾くのは至難の技です。でもそれを弾けないと入賞はおろか予選通過もしないので、ちゃんと審査基準を分かって練習曲がなぜ課題曲にあるのかも深く理解すれば練習の意義も持てるるようになります。

この記事では次の3つの事について解説していきます。

  • エチュードが課題になる理由
  • 審査される3つのポイント
  • エチュード演奏レベルアップに必要な事

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【ピアノコンクール入賞のカギは練習曲】結果が出ないのは練習時間がたりない!?審査基準を知ってレベルアップを目指そう

【ピアノコンクール入賞のカギは練習曲】結果が出ないのは練習時間がたりない!?審査基準を知ってレベルアップを目指そう

エチュードはある技術に特化した曲で、弾けている状態をキープし続けるために練習時間が必要です。1週間前に弾けていたから寝かせておいてもOKというわけにはいかないクセモノです。

ではここからはエチュードが課題になる理由についてみていきましょう。

エチュードが課題になる理由

受験やコンクールでエチュード(練習曲)が課題として出されるのにはこんな理由があります。

  1. 短い演奏時間で技術的なことがわかる
  2. 難しい技術でどれだけ音楽的に表現ができるかがわかる
  3. 適切な練習が出来ているかがわかる

練習曲は他の楽曲課題に比べてもあっという間に弾き終わってしまう曲が多いですよね。短いのは1分くらいで平均して3~4分、長くて5~6分程度です。そんな短い時間に特定の技術を詰め込んだのがエチュードです。

そして技術力に加え音楽的に演奏しなければ美しく聴こえない。

技術ポテンシャルと音楽性を短い時間内に聴けるエチュードはコンクールのような大量に演奏を聴かなければならない状況においてはとても適しているので課題として出されています。

ピアノ練習曲の審査される3つのポイント

短時間で技術と音楽性を聴けるエチュードですが審査されているポイントが分かれば何を練習すれば良いのかが分かりますよね。

ポイントを押さえた効果的かつ効率よく練習時間を積むことでかなりのレベルアップが望めます。

基本的な技術があるか

エチュードとカテゴライズされる楽曲は、特定の技術にスポットをあてその技術を磨くことができるように作られています。ピアノの技術は大きく以下に分けられます

  1. 音階と分散和音音型
  2. トリルやターン音型
  3. 連打
  4. 跳躍
  5. 重音

大まかにはこの5つで各技術がさらに細分化されています。

エチュードではこの5つの技術を基本としていくつかを組み合わせて、パッセージにバリエーションを加えて音楽にしています。

選曲した楽曲の中のこれらの技術を滞りなく演奏できているかを審査されています。

ある程度の基礎力があればエチュードの練習で技術力UPできますが、そもそもの技術ポテンシャルが低い場合は基礎練習を取り入れてベースアップを量ることでかなり短期間で進歩が望めます。

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適切なテンポ

練習曲は技術的に難しいのは表示されているテンポが速いから。楽譜に書かれているテンポを見落としがちで自分が弾ける速さで弾いてしまっていると審査では技術足りてないと判断されることもあります。

なぜなら難しいパッセージもゆっくりなら弾きやすくなるのは当然だからです。

なので記されたテンポでいかに技術を伴って演奏できるかがポイントになってきます。しかし弾けないのに指示のテンポで演奏することは最も印象を悪くするので、選曲にも気をつけなければいけません。

最大表記のテンポの2割減くらいまでを目安に演奏可能な楽曲を選曲するのが良い。

音楽性が感じられるか

技術に特化した楽曲であるエチュードですが、その中で音楽的な要素もふんだんにあります。技術を感じさせない音楽性が審査では最も聴かれるところです。

同じようなパッセージでも、フレーズのどの場所なのか、どの音域なのか、どんな流れなのかによって折り合いをつけなければならない箇所があります。

楽譜に描かれている音符や表奏記号だけでなく裏側まで読み込んだ表現が適切であるか。

ただ技術だけやスピードに憑りつかれたような演奏は無味乾燥で印象に残りません。技術が正確でありつつ音楽的な表現ができているか。そういったところが審査基準には大きく影響しています。

エチュード演奏レベルアップに必要なこと

表記のテンポで滞りなく音楽的に演奏すると言うのは簡単ですが、実際にはこれらをすべて網羅しさらにピカピカに演奏するのは至難の技です。

エチュード演奏をピカピカに演奏することは、は0.01秒縮めるために競う短距離走に似ているところがあります。ほんの僅かな事が演奏にものすごく大きな違いを生むからです。

エチュード演奏の向上に必要な事は

  1. 基礎力の底上げ
  2. 徹底したノーミスを目指す練習

この2点を強化することです。

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まとめ

技術が素晴らしくとも機械的な演奏は人の心に届かないので、練習曲はコンクール入賞のキー曲ですが大変難しいものではあります。

また技術的な問題がある場合は音楽的な表現をいくら頑張ったとしても、残念ながら説得力に欠けてしまうし、技術がピカピカでも何も伝わってこないのは退屈な演奏だと判断されてしまいます。

エチュードは難易度の高い技術で助走なくトップギアで演奏しなければならない楽曲が多く、そこが演奏の難しさでもありますね。

ほんの一瞬で技術や音楽性が分かってしまう練習曲。審査の現場では瞬時に判断されています。

 

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