【ピアノコンクール審査の疑問】審査員が自分の生徒を審査するのは不公平なのか
コンクールを受ける時に審査員の生徒の方が有利なんじゃないか…そんな疑問を持ったことはありませんか?
審査員が自分の生徒を審査するのは不公平なんじゃないかという声も少なからず聞きます。
結論から言うと、人間にはザイオンス効果(単純接触効果)という心理が働くため自分の生徒と他の生徒を聴く時に全く公平であるとは言えません。しかしそれを踏まえコンクールの審査システムでは公平性を保つように配慮されています。
でもどうやって公平性を保っているのかは受験する生徒側からは分かりにくいし納得したいですよね。
そこでこの記事では審査員が自分の生徒を審査するのってどうなの?という疑問に、以下の3点についてお応えしていきます。
- 審査員の生徒が有利なのか
- 審査にどれくらいの影響があるのか
- 審査員に習う方が良いのか
【ピアノコンクール審査の疑問】審査員が自分の生徒を審査するのは不公平なのか
【ピアノコンクール審査の疑問】審査員が自分の生徒を審査するのは不公平なのか
審査が公平なのかに加えて、審査員のレッスンを受けたか受けていないかで審査にどんな影響があるのかも気になる所でしょう。
ここでは審査員の生徒であることでどれくらい有利で影響があるのかについても詳しく解説していきます。
1.審査員の生徒が有利なのか
審査員の生徒が有利なのかはコンクールの規模にもよります。
例えば地方の地元楽器店主催の比較的規模の小さいコンクールは様々な政治的な力も働いていることは否めないでしょう。
しかし今ではSNSも発達し沢山の音源を聴ける環境で審査員以外の聴衆の耳もかなり肥えているので、あまりにもえこひいきな審査はなくなりつつあります。
実力が伴っていないのに審査員の生徒だからと言って通してしまうと炎上しますしかなり神経を使って審査をしているのが実情です。
ただし生徒がある一定のレベルを超えていて同率で最終的にどちらを取るかという段階になった時に有利にはたらく可能性は否めません。
2.審査へどのくらいの影響があるのか
たとえ審査員の生徒であったとしても、合格レベルに達していなければ通過は難しいです。その審査員一人が合格にしても他の審査員が不合格にすれば通過はしません。
主催者側も審査の公平性は大変配慮をしている部分で、他数人の審査員もレベルに達していると判断し合格の判定をすれば通過する仕組みで行っています。
審査の合否への影響は殆どないと考えてよいでしょう。
ただ、影響があるなと感じる場合があるとすれば、審査員の人選がたまたま同じような趣向の先生が集まってしまった場合。
しかし、これは審査員の生徒だから…ということとはリンクしません。
3.審査員に習う方がよいのか
審査員に抜擢されているのはある程度指導実績がある方や活発な演奏活動を行っている先生です。
どのような演奏が良い演奏かということははっきりとしたものがあるので、レッスンを受ければコンクールのボーダーラインを知ることが出来るという利点はあるでしょう。
しかし審査員にはいろいろなタイプの方がいます。
また生徒も色々なタイプがいるので
審査員=合格させる先生
という図式が100%当てはまるとは言えません。
まとめ
審査が公平であるかどうかというのは受験者にとっては最も気になるところですね。
その時の審査員によって合格ラインに変動があるのは、人が人を審査するというコンクールの性質上どうしても起こってしまう事です。
しかし、受験者がコントロールできない事を気にするのはあまり意味がありません。
審査員に不公平さがあるのでは…という疑いを持ちたくなる気持ちは分からなくもないですが、結果は結果として受け止め、ボーダーラインを超えるように練習を頑張ってくださいね。
またなかなか予選が通らない…という人は、審査員がというより基本的なポテンシャルが不足している場合が多いです。
コンクールの予選を通らない理由と、予選通過や本選入賞のためのポテンシャルアップの記事はこちら
⇒【コンクール予選落ち】なかなか予選通過が出来ない人の演奏3つの特徴と改善策
短期間でポテンシャルをあげ演奏のミスを減らしたい人には
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