幼少期のピアノ学習のポイント
今回は、子供にピアノを習わせたい!と思った時に、どのような取り組み方をするとどうなるのかを簡単に3つのポイントでお話していきます。
習わせたいと思う理由はさまざまですが、こういった事があげられます。
- 楽譜は読めるようにしてあげたい
- 教養の一つとして大人になってもある程度ピアノを弾ける状態にしてあげたい
- 出来る事ならピアニストとして活動できるようなレベルにしてあげたい
どのようにピアノを習わせたいか…というのが親御さんやご家庭で明確でない場合には、何を基準に決めればいいのかが良く分からない…と悩むこともあると思います。
ここでは、ポイントとなる4つのこと
- 目指すレベルをある程度決めておく
- 意思表示によって指導内容はどうなるのか
- 幼少期からの積み上げの影響
- ご家庭で必要な協力について
これらを解説していきます。
【子供にピアノをどれくらい習わせたいのか】幼少期のピアノ学習のポイント
幼少期のピアノの習い方は、ほぼ親御さんの取り組みにかかっています。
レッスンでの様子をみればだいたいの考えや方向性は伝わりますが、方向性の違いによって先生と揉めるという事例も少なからずあったりします。
なのでちゃんと先生とコミュニケーションを取る事は大事です。
では大切なこと4つ
- 目指すレベルをある程度決めておく
- 意思表示によって指導内容はどうなるのか
- 幼少期からの積み上げの影響
- ご家庭で必要な協力について
深掘りしていきましょう。
目指すレベルをある程度決めておく
ピアノは幼少期の教育が後からとても大きく影響してくるのでとても大事です。
幼少期は子供の意思というより、親御さんがどのようにピアノを弾けるようになって欲しいのかが指導に大きく関わってきます。
なので、後で考えが変わってしまう事があったとしても、習う時にはどのようにさせたいのかと言う意思表示があるのが重要です。意思があるかないかでレッスン内容もかなり変わってきます
目指すレベルはだいたいこんな感じの意思表示をすれば良いでしょう。
- 将来、音楽の道への進学も選択肢に入るように習わせたい
- 今一生懸命取り組み、その結果が音楽の道につながればその時に考える
- 子供がやる気になったら頑張らせる、それまでは楽しく習わせる
意思表示によって指導する側の対応がこのように違います。
- 1は指導側から専門への道の様々な指導ができます
- 2も問題なく専門的な指導ができます
- 3は周りのお友達や環境にもよりますが、幼少期における専門的な指導はひかえるか、少々かじる程度になります。
意思表示によって指導の内容はどうなるのか
親御さんの方で、ある程度のレベルを目指すという意思がはっきり提示されている場合は可能な限りの課題をご提示することができます。
音楽をするのなら将来的にどの時期にどのような楽曲を演奏しなければならないというある程度のラインがあります。
それをこなすための具体的な指導カリキュラムをご提案でき、年単位でそのカリキュラムをこなしていきます。
また早い段階からの準備で能力の差がでるのは以下です。
- 基礎力
- ソルフェージュ能力
- 良い音楽や本物の音楽に接する機会
1は基礎練習を無意識に習慣づける事が可能に。2は絶対音感や読譜能力を身に着けるのに苦労が少ない。3は先生側からの様々な提案を受けることができチャンスが増えます。
幼少期からの積み上げの影響
幼少期から積み上げる基礎的なことは、小学高学年や中学から積み上げようとした場合とは圧倒的に量も時間も違います。
6歳から毎日30分の基礎とソルフェージュを積み上げたとしたら5年後には913時間積み上げたことになります。それを11歳から始めるとするとスタート時点でそれだけの時間の差があり、中学生からとなると1000時間以上の差があることになります。
年齢が上がるとまず絶対音感の習得が難しくなり、そして勉強も難しく学校も忙しくなるので端折らざるを得なくなってしまいます。
ご家庭で必要な協力について
将来的に音楽の道の選択肢をと思っていたとしても、思いだけではどうにもなりません。
ピアノの道を選択肢に入れるなら、以下のようなご家庭の協力が幼少期から必要になってきます。
- 楽器の準備や練習環境…グランドピアノや防音室
- 家での練習時間の確保…基礎練習や反復練習、ソルフェージュの習慣化
- レッスンや本番の送迎
- レッスン、コンクール、その他の本番にかかる手間と経費
時々このようにおっしゃる親御さんがいます。
習ってみて、もしこの子に才能があるならさせます
しかしこの考えのご家庭は統計的には将来的にお子さんを音楽の道へ進ませるのはない事がほとんどです。
何故ならそもそも才能というものの捉え方にズレがあるからです。
才能は何かを感じさる小さなかけらを必死で磨いてようやく才能として認知されます。
上記のような親の意思と長期的な計画、そして目標達成のための努力をしてはじめて才能となるからです。
そのためにもご家庭内の協力は欠かせないものです。
まとめ
幼少期の教育の重要性と利点は、ピアノに限らず才能を磨いていくための圧倒的な時間があるという事と、子供に柔軟性があり伸びしろがたっぷりある所です。
もちろん早期教育を受けずにピアノの世界で活躍している人もいます。
決めた時がその時ですので、少し遅くなってしまっても何かに一生懸命取り組むことは必ず経験として役立てることができます。
また、早期教育を受けて後にピアノの道へ進まなくなったとしても、目標を定めて培ったスキルや能力は他の分野でも大いに生かせます。
幼少期からピアノに取り組むときの4つのポイント
- 目指すレベルをある程度決めておく
- 意思表示によって指導内容はどうなるのか
- 幼少期からの積み上げの影響
- ご家庭で必要な協力について
解説しました。
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