【攻撃性は脳の機能低下】攻撃的な人の心理・特徴と対処法
今回は、攻撃的な人の心理と特徴、対処法についてお話していきます。
モノは言いよう
と言いますが、相手にものを伝える時に何を伝えたいのかの本質は
- 相手に自分の言う事を聞かせたいといのか
- 相手にちゃんとその物事を伝えたいのか
によって、言い方に大きな違いがあります。
前者の「言う事を聞かせたい」には特徴があり
- 攻撃
- 支配
- 嘲笑
- 否定
この4つが見られます。
この記事では、1の「攻撃性」について解説していきます。
- 攻撃的な人の特徴
- 攻撃的になる理由
- 攻撃的な人の対処法
【攻撃性は脳の機能低下】攻撃的な人の心理・特徴と対処法
【攻撃性は脳の機能低下!?】
攻撃的な人の
心理・特徴と対処法
まずは攻撃性について、脳科学辞典より引用したものをご覧ください。
攻撃行動とは一般に、肉体的もしくは言語的な行為あるいは威嚇などによって、意図的に相手に危害を与えようとする行動で、その結果として、相手をある領域から排除したり、所有物を放棄させたりするなど、相手の行動を自分が意図する方向に変容させることを指向する行動である。攻撃行動は動物の生存にとって必須の基本的な本能行動の一つであり、とくに餌や配偶者、なわばりを巡る個体間闘争や、群れ内の順位決定などの社会的秩序の構築に重要な役割を果たす。
引用:脳科学辞典
攻撃は本能的に自分の身を守るための行動ですが、正義を振りかざして攻撃しまくる人もいます。
何かを指摘する場合には、相手に伝わる方法としては攻撃的な物言いは相手を委縮させたり不快にさせるだけで、指摘の本質的な意図が伝わり難くなるので、あまり賢い手段だとは言えません。
攻撃的な人や物言いが挑発的な人には、いくつかの特徴的傾向が見られます。
では以下
- 攻撃的な人の特徴
- 攻撃的になる理由
- 攻撃的な人の対処法
深掘りしていきます。
攻撃的な人の特徴
攻撃的な人の特徴はこんな感じ
- 衝動性が強い
- 思い込みが激しい
- 情報の精査能力が低い
- 高圧的で言葉がキツイ
- 揚げ足取り
- 承認欲求のかたまり
- 被害者意識が強い
- 認知の歪みが強い
- 強者に対して迎合的
- 小心者で劣等感のかたまり
- 自己肯定感が低い
- 他者比較が価値観のベース
- 孤独
- 自分の立場を守るために相手を落とす
- 自分の悪い所や非を認められない
- イライラやストレス発散
- 根底にあるのは自信の無さと不安
- 精神的に未熟
攻撃的な人の特徴は、前記事 アンチ的ダメ出しモンスターの正体 で解説している内容と共通点が多くあります。
関わった時に
あぁ、なんだかこの人なぁ…
と感じる人のに多く共通するのが
認知の歪み
の大きさだったりします。
攻撃的になる理由
攻撃的になる原因は、先天的なもの、疾患、後天的なものがあります。
特に育ってきた環境の影響は大きく、また仕事の種類や立場によっても攻撃性が高まる場合があります。
- 自己防衛本能が強い
- 褒められた経験が少ない
- 攻撃的な親の元で育ったため攻撃がデフォルト
- 攻撃性によっての成功体験を積み重ねてきた
- 脳の機能的な疾患
- 敵意帰属バイアスが強い
- 子供の頃から親にダメ出しされて育ちありのままの自分を受け入れてもらえなかった(AC)
- 攻撃はドーパミンが出るため快楽として中毒になっている
- 脳の老化
- 睡眠不足やアルコール摂取による脳の機能低下
※敵意帰属バイアス…相手の行動に敵意を感じる思い込み
バイアスは脳の怠惰
バイアスは簡単に言うと「固定化された思い込み」。
これはこうだ!と言うのを物事や状況の変化に対応させたり、新たに検証することなく思い込んだものが正しいと疑わなくなる思考の事です。
前頭葉の背外側前頭前野が衰えて脳が老化すると、自分の理論だけ妄信して直情的に行動してしまいます。
バイアスは考えなくてもレッテル貼りが簡単に出来てしまうため、あまりものを考えなくなるものだったりします。
そして、もともとの思考の傾向が強くなって新しい考えや認識はシャットアウトしてしまう確証バイアスがはたらき、さらにアタマが固くなっていきます。
攻撃的な人の対処法
攻撃的な人に出会ってしまった時の対処法をいくつか。
- 攻撃的な人が持つ劣等感と不安を知る
- 言い訳にする不幸な環境に一切共感をしない
- 論理的に返答する
- 事務的に対応する
- 最大限に薄いリアクションを取る
- 関わらない
関わらないのが一番ですが、関わってしまった時には、攻撃的な人の心理を知るいいチャンスでもあります。
その人が、どうして攻撃的な言動をしてしまうのかが分かっていると、自分自身が納得して、より効果的に対処出来るようになります。
おまけ・自分自身の攻撃性に悩んでいるのなら
内面を変えようとすることは実はとても大変な事だったりします。
考え方や内面を変えるコツは、まず行動を変えることです。
まず内面なんじゃないの?
と思われるかもしれませんが、行動を変える事によって自然と考え方と内面が変わり、行動を先行させた方が脳の負荷が少なくて断然効率が良いです。
まずは以下の簡単な事から始めてみましょう。
- 安易なカテゴライズ、レッテル貼りをやめる
- 新しい事、クリエイティブな事をやり続ける
- 相手を否定しそうになったらネガ⇒ポジする
攻撃性を前面に出すと、一時的に人は従ったり話を聞いたりするかもしれませんが、こんな弊害があります。
- 信頼されなくなる
- 認知不協和からさらに人格が歪んでいく
- 人が周りから去っていく
結果的にはデメリットしかありません。
まとめ
攻撃的な人について以下
- 攻撃的な人の特徴
- 攻撃的になる理由
- 攻撃的な人の対処法
解説しました。
参考書籍
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参考サイト
- 攻撃性 – 脳科学辞典
- J-Stage 日常生活における怒りと攻撃の表現
- J-Stage 自己志向的完全主義と攻撃性および自己への攻撃性の関連の検討
- J-Stage 大学生におけるインターネット依存傾向,攻撃性, 仮想的有能感の関連
- Oggi あなたの脳は正義に溺れた「正義中毒」という依存症に陥っているかも?
- DIAMOND Online 「やたらと攻撃的な人」は、実は見下されるのを恐れている