【ピアニストの演奏の秘密】パッとしない演奏を良くする方法
今回は、演奏が何だかパッとしないなぁ…でもどこが悪いんだろう…という悩みを持った時に意識すると演奏がグッと良くなるポイントについてのお話です。
同じ曲を繰り返して弾いているうちに行き届かなくなるところや、注意力や集中力が落ちてしまう事ってありませんか?
そんな時には、共通して、音楽の軸となる所や変わり目、折り目など少し意識を注がなければならない所を無意識に弾いてしまっている可能性があります。
それを気を付けるだけで、パッとしなかった演奏がまたリフレッシュされてイイ感じに復活してくると思います。
結論から言うと気にするポイントはこんなところ。
- 大きな拍を感じられているか
- 裏拍の意識はあるか
- 拍にとらわれすぎていないか
- 息が止まっていないか
- フレーズの最後まで音を聴いているか
- 自分が鳴らしている音を認識しているか
- 調性や和声、転調を理解しているか
では解説していきます。
【ピアニスト直伝】演奏がパッとしない時に意識するとグッと良くなる7つのポイント
【ピアニスト直伝】演奏がパッとしない時に意識するとグッと良くなる7つのポイント
演奏がパッとしない時というのは、普段の生活の中に音楽以外のことが多くある時だったりします。
学校に行ったり、他のことをしたり、音楽とは関係ない人と会ったりすると、脳の使い方が音楽する時とは全く違います。
なので、いざ演奏しようとしたときにはワサワサして集中力を欠いていたり惰性で弾いてしまったりしがちです。
そんな時に脳ミソを切り替えるため、演奏する時に大事なことに敢えて気を向ける必要があります。
また、これらはレッスンで指摘することでもあって、だいたいこの7つのポイントを軸にレッスンしていきます。(弾けてること前提です)
- 大きな拍を感じられているか
- 裏拍の意識はあるか
- 拍にとらわれすぎていないか
- 息が止まっていないか
- フレーズの最後まで音を聴いているか
- 自分が鳴らしている音を認識しているか
- 調性や和声、転調を理解しているか
アタマを演奏するモードに切り替えるためのスイッチがこれらには隠されています。
では深掘りしていきましょう。
1.大きな拍を感じられているか
拍の意識が細かくなると、テンポ感が安定しなかったり、音楽のフレームが見えなくなったりします。
2.裏拍の意識はあるか
大きな拍感を感じながらも、裏の拍が存在することを意識していないと、演奏がだんだん前のめりになってしまいます。
3.拍にとらわれすぎていないか
拍を感じろというのと矛盾しているように思うかもしれませんが、バランス大事です。
拍にとらわれすぎるとメロディーラインが崩れたり、適切な和声感で音色の変化を付けられなかったりします。
4.息が止まっていないか
演奏がガチガチ、カクカク、となる原因は呼吸だったりします。
ミスを多発したり何度弾いても弾けない!ってなる時は息が止まっていたりします。
5.フレーズの最後まで音を聴いているか
最後まで音を聴いていない状態は、演奏を最も雑にします。
次のフレーズの事を考えて先走ってしまうと、前のフレーズの終わりの処理が粗くなります。
この認識が出来るだけでかなり演奏は変わります。
6.自分が鳴らしている音を認識しているか
弾けてるつもりで弾いてるやつですね。
実は音鳴っていないという演奏は、自分が出している音を自分の耳にフィードバックしいないから。
聴くと言うより、認識すると言う方が適切かなと思います。
7.調性や和声、転調を理解しているか
調性や和声進行、転調というのは音色が変わるポイント。
そこを無造作に弾いてしまうと音楽にならないし、あーわかってないな。という事が伝わってしまいます。
この楽曲分析による色付けを行うだけで、音楽の8割は出来上がります。
まとめ
音楽しかしない生活だと、あまり考えたり深く意識する必要なく出来る表現なのですが、なかなかそういった生活を送るわけにもいかないのが殆どです。
なので、意識的にこのポイントを押さえておくだけでも、演奏の劣化が防げたりします。
演奏がパッとしない時に意識してみる7つのこと
- 大きな拍を感じられているか
- 裏拍の意識はあるか
- 拍にとらわれすぎていないか
- 息が止まっていないか
- フレーズの最後まで音を聴いているか
- 自分が鳴らしている音を認識しているか
- 調性や和声、転調を理解しているか
解説しました。
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