簡単な方法で演奏の力みを解消する方法~脱力方法3選~
演奏する時に緊張で身体に力が入ってしまって思うように演奏ができない時ってありませんか?コントロールできなくて焦ってさらに力が抜けなくなる…そんな力みのスパイラルに陥ってしまうのは辛いですよね。
そうなんです。実は演奏時の力みは簡単な方法で脱力することが出来ます。
力を入れるより抜く方が難しい…そんな都市伝説もあってますます「自分には脱力は無理だ…」と思ってませんか?
大丈夫です。この記事では力みを簡単に解消する方法をご紹介します。結論から言うとこの3つの方法です。
- 丹田を3cm前に出す
- 頭部を鍵盤が全部見渡せる位置におく
- 大腿筋に力を入れて踏ん張る
必要な支えを保ちつつ脱力して肩や腕を楽に動かせる方法です。コツを掴めば感覚がフワっと変わる感じがすると思います。
では解説していきます。
【効果あり!】簡単な脱力方法で演奏時の力み解消~身体に力が入る時の力の抜き方3選~
【効果あり!】簡単な脱力方法で演奏時の力み解消~身体に力が入る時の力の抜き方3選~
演奏している時に身体がガチガチになってたり音が汚くなった時、脱力しなさい と注意を受ける事があると思います。
脱力…と聞くと全身ダラーっとしてしまったりで、コツを分かっていないとなかなかうまくできないですよね。
演奏の時に力を抜くためには大きな筋肉で身体を支えることが必要です。
腕や手首に力が入ってコントロールが出来ない時、腕や手首の力を抜こうとしますが、実は大きな筋肉を使う意識を持つと局所の脱力が出来るようになります。これは人間の身体の仕組みがそうなっているからです。
では演奏する時の力みを取るための3つの方法についてさらに深掘りしていきましょう。
- 丹田を3cm前に出す
- 頭部を鍵盤が全部見渡せる位置におく
- 大腿筋に力を入れて踏ん張る
丹田を3cm前に出す
身体の力のコントロールが出来ていない原因は、骨盤が倒れこんでしまい重心が肩の方まで上がってしまっている事が多いです。
丹田(おへその下あたりの奥)を3センチくらい少し前に出すように座ると、骨盤の位置が改善されて、頭が背骨の上に乗りやすくなります。
これは武術などの基本姿勢でも言われている事です。
頭部を鍵盤が全部視界に入る位置に
ピアノを演奏する時はどうしても前屈みで猫背になりがちです。この状態も力を抜きにくくしている要因の一つです。
頭蓋骨をS字カーブを描いた背骨の上にポンと乗せるようなイメージをもち、視界に88鍵すべてが入る位置に正します。
鍵盤が見える位置に頭を置くことはすなわち姿勢を正すことになり、背筋をちゃんと使って上体をささえるので腕や肩の力が抜きやすくなります。
大腿筋に力を入れ踏ん張る
身体のしくみを知らずに力を抜こうとすると、上体を支えるのに必要な力まで抜けてフニャフニャになってしまいます。そして抜こう抜こうと思えばかえってドツボで力が抜けませんよね。
そんな時は腕から離れている大きな筋肉の大腿筋に力を入れることで、腕や上体の力が程よく抜けます。抜くことに意識を置かず力を他に入れることで余計なところに力が入らないという感じです。
意識的に足の裏でしっかりと地面を踏み反発を感じるようにすると上手く大腿筋で支えることができます。この時に頭の位置も意識するとなお感覚がつかみやすいです。
それでも力が抜けきらない時
腿に力を入れて踏ん張っても力が抜けきらないと感じる人は、ほぼ立ちあがるくらいの力でしっかりと踏ん張ることで、腕の脱力の感覚をつかむことができます。
ピアノ演奏は座っていますので、どうしても足がだらーんとしがちです。
身体の筋肉の一番大きな部分なので、ここに意識を置くことで、腕や肩の力は抜きやすくなっていきます。
演奏時の力みをさらに簡単に解消する方法は体幹や大きい筋肉を鍛えること。特に体幹トレーニングは演奏の安定感にものすごく役立ちます。
【脱力は力を抜くだけではない】ピアノ演奏で身体に力が入ってしまった時に簡単に脱力する方法
まとめ
演奏時に身体に力が入ってしまう時の解消法を3つ
- 丹田を3cm前に出す
- 頭部を鍵盤が全部見渡せる位置におく
- 大腿筋に力を入れて踏ん張る
ご紹介しました。
脱力を観念的に捉えると、抜くという動作に考えがフォーカスされてしまいます。
演奏時に必要な支えを伴いながら脱力することにはならないので、少し意識を変えてみる事が大切です。
「抜く」から考えをそらし別の所にさらに大きな力を加えることによって、結果的に腕や肩の力が抜けるという身体の反応を利用して脱力の感覚を憶えていくとよいでしょう。
かなりいい感じに脱力方法を憶えられます。
是非ためして見てくださいね。
【脱力は力を抜くだけではない】ピアノ演奏で身体に力が入ってしまった時に簡単に脱力する方法
こちらわたしが普段愛用しているバランスクッションです。