【ここ間違えると本末転倒】コンクールを受ける意味~挑戦する理由が自分の中にちゃんとあるか~
今回は、コンクールを受ける意味についてのお話です。
コンクールを受ける時にどんな気持ちで挑戦していますか?
- みんなが受けてるから
- コンクールがあるから取り敢えず…
- ○○さんに勝ちたい
- 褒められたい
- 優越感に浸りたい
こんな感覚で挑戦していたらちょっと危険です。
自分の中でちゃんとした理由がないと挑戦がムダになったりメンタルに影響がでてしまう事もあります。また挑戦の理由が「他者比較」や「優越感」である場合はかなり危険です。
この記事では何となくコンクールを受けようとしている人や勝ち負けにこだわりすぎる人に、コンクールとはどういうものか、どういったマインドで挑戦したらいいのかをお話していきます。
- コンクールを受ける意味
- コンクールが開催される理由
労力もお金もかかることですから、しっかりと意味を分かって受けるのがよいですね。
では解説していきます。
【ここ間違えると本末転倒】コンクールを受ける意味~挑戦する理由が自分の中にちゃんとあるか~
【ここ間違えると本末転倒】コンクールを受ける意味~挑戦する理由が自分の中にちゃんとあるか~
音楽は自由な表現をするものですが、世の中人は演奏に〇や×をつけるコンクールが沢山あります。
評価を付けられるコンクールを受ける意味や受ける理由について考えたことはありますか?
ここでは
- 音楽コンクールの種類
- コンクールを受ける3つの理由
- コンクールは何故開催されるのか
これらについてのお話をしていきます。
音楽コンクールの種類
クラシック音楽のコンクールは
- ピアノ
- 弦楽器
- 管打楽器
- 声楽
- 室内楽
- 作曲
- 指揮
などの専門に分かれています。
地方の楽器店主催の小さなものから、全国的に展開される様々な規模で各地で開催されています。
ピアノコンクールはその中でも最も多く開催されているものでしょう。
またさらに演奏家として商業ベースに乗るためには国際コンクールを受ける必要もあります。
コンクールを受ける理由
コンクールは受ける人はいろんな理由があります。
今はコンクールの数も難易度も様々で関わる先生方も多様化されています。
合否だけではなく受験者の今後の成長につながるようアドバイスを行ったりする、模試の役割のコンクールもあります。
コンクールを受ける意味は以下の3つが大きな挑戦の動機です。
- 力試し
- 受験の模試
- 人生をかけた就職試験
では深掘りしていきます。
①力試し
これまでに頑張ってきて、これくらい弾けるようになろう!とした目標が果たして客観的に達成できているのかを審査して頂く力試しのような受け方です。
コンクールでは、頑張った成果を内々に披露する発表会よりも辛い耳で聞いて頂けます。
外の世界で自分の演奏がどのように聴かれるのか、どういった感想を持ってもらえるのかなどを知ることができます。
褒めてもらえれば自信になります。
辛口のコメントもより自分の演奏を向上させるための試練と捉えられそのことを分かってのコンクール受験は、大変意義のある経験となります。
②受験の模試
中学生や高校生になると、この理由が一番大きいでしょう。
専門的に音楽の高校や大学に進学したいと考えたときに、受験一発勝負というのは大変怖いものです。
ピアノでも同じように、コンクールを受けることによって自分自身がどれくらいのレベルなのかを図ることができます。
その結果で、どの学校へ受験を挑戦できるのかを知る大きな目安になります。
また緊張感のある本番の経験値も併せて上げていくことができるので、音高音大受験を控えている人はコンクールを模試のように受けています。
③人生をかけた就職試験
クラシック音楽の世界での就職は大変厳しく、ソリストとしてレーベルと契約したり、数少ないオーケストラ団員の職や、音楽高校や音楽大学の要職を得て安定した給料を得れる人はほんの一握りです。
その第一歩として欠かせないのが名のある国際コンクールでの入賞です。
国際コンクールでの上位入賞は、ほんの一部の人しかなれない音大芸大の教授職を得る第1歩になります。
しかし入賞したからと言ってすべての人が得られる職ではありません。大変厳しい世界です。
コンクールは何故開催されるのか
音楽のコンクールはなぜ開催されるのかは以下のような理由があげられます。
- 演奏の実力をはかるため
- 切磋琢磨する場として
- 優秀な人材の発掘
- ビジネスとして
前面に押し出される開催の目的は1~3ですが、規模が大きくなればなるほど4の比重が高くなります。
これはスポーツや芸能の世界でも同じです。
どんなに優秀な人、素晴らしいパフォーマンスをする人でも、誰かに見つけてもらい活動する場がなければ、その才能は廃れ埋もれてしまいます。
企業などのスポンサーがあり、企画運営する会社があり、そこで活躍する場を作ってもらって社会的に認知される世間の仕組みがあります。
ピアノの業界では、管弦楽器のように演奏することに特化して雇われるオーケストラのような仕事場はありません。
ピアノに関わる人口に比べて雇用での労働に従事できる人はわずかです。
なので教える仕事を選択する割合が高いく、成功をしている先生の多くがコンクールビジネスと上手く絡めて教室運営をしています。
コンクールは音楽業界ではビッグビジネスなのです。
まとめ
コンクールの語の意味は「競争する」です。なのでどうしても「勝ち負け」にフォーカスされてしまいます。
コンクールを受ける事は他人と競争させられ、他人に優劣を判断され、結果を公にさらすという事がどうしても付きまといます。
結果によっては精神に大きなダメージを受けかねません。
そして開催の根底にはビジネスというものがあることも忘れてはいけないです。
それを踏まえ自分自身が受ける意味と意義をしっかりと持って挑戦するのであれば大変よい経験となることでしょう。
音楽の内容や自分の成長ではなく、ただ結果だけを見て他者との優劣に気を取られてしまうのは本末転倒です。
演奏は本来、音楽を人に届けるものです。自身で意味を見出せない場合はコンクールにこだわる必要は全くないと思います。
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