【コピー譜の製本】縮小コピーのコツ・糊・テープ製本の裏技とコツ
コピー譜を作る時、コピーの時に切れたり製本が今一つ上手くいかない…と悩んでいませんか?
時々SNS上でもコピー譜や送られてくる伴奏譜に対しての論争がありますね。人に送る時にどうしたらよいのか、自分が使う譜面を作る時に色々工夫されている方も。
コピーや製本がうまくいってなくて読みにくかったりめくりにくかったりすると、なんだか練習の気分もあがらないですよね。
この記事ではコピー譜を作る時の注意点とちょっとした裏技的なこんなコツをご紹介していきます。
- 縮小コピーが上手くいかない時の裏技
- 糊で製本する時のコツ
- テープで製本する時のコツ
- セルフ譜めくり用の裏技
- 人に渡すコピー譜の注意点
コピー譜の製本のやり方は人によっていろいろ工夫があり、その人の製本の歴史を感じる事が出来ます。
誰かのアイディアがとても役に立つこともあれば、自分のやり方の方がよい場合もありますので、試せそうなものや悩みの改善に使えそうな方法を参考にして下さいね。
【コピー譜の製本】縮小コピーのコツ・糊・テープ製本の裏技とコツ
【コピー譜の製本】縮小コピーのコツ・糊・テープ製本の裏技とコツ
コピー譜には賛否両論がありますよね。著作権に関わる場合など注意しなければならないこともありますが、レッスンを受けたり練習を重ねると書き込みが多くなるので楽譜をコピーして使う事がよくあります。
コピーをしたり製本する時にうまくいかない場合は以下を参考にしてみて下さいね!
縮小コピーがうまくいかない時の裏技
縮小をしたにもかかわらず楽譜が切れてしまったりするとかなり萎えますよね…。
原因はコピー機が読み取る範囲より楽譜がはみ出てしまうから。また縮小によってコピー位置がずれたりするのも何とかしたい!という人にもおすすめの裏技です。
楽譜をずらしながらコピーする
- コピー機の蓋を開けたままにする
- 楽譜の端をコピー機の端に合わせて置く
- スタートを押す
- 光が出てきたら光の動きとは逆方向に少しずつ楽譜をずらす
これは、例えばA3に入りきらなくて、泣く泣くA4に分けてコピーをしなければならない場合などに有効です。コツをつかむまで何枚か失敗するかもしれませんが、上手くいくようになれば半分のコピーで済むことになります。
1.光の移動スピードと楽譜のずらし方は、コピー機からはみ出ている部分がちょうど収まるタイミングになるようにすること。
2.ずらすときにクシャミなどのアクシデントや力の入れ具合がうまくいかない時、楽譜がグニャっと歪みます。
糊での製本
1枚に2ページをコピーしたもので、折った部分が背になるように糊付けする場合。
- 小口側をそろえてクリップで止め、背の部分から糊付け
- 背の部分をクリップで止め、小口側の角を→を描くように糊付け
- 背の部分に製本テープを貼って仕上げる
スティック糊、またはテープ糊が紙がヨレなくて良い。
テープでの製本
特に伴奏や室内楽のスコアの場合は、譜めくりや練習時の都合もあってテープで蛇腹状に製本する事が多い。ソロ曲でも、練習時に3~4ページを並べたい場合も蛇腹状にしておくのがよいでしょう。
各テープの長所と短所
テープの種類 | おすすめ度 | 長所 | 短所 |
マスキングテープ | ★★☆ | 手で切れる・はがしやすい | 折った部分がすぐめくれる |
絆創膏テープ | ★★★ | 伸縮性がある・はがしやすい | 値段が少し高め |
セロテープ | ★☆☆ | お手軽 | 縮んでくる・紙がヨレる |
貼るときは、楽譜側からテープを貼ること。裏から貼ると折れ目の所からしばしばテープの粘着面がでて、隣り合うページにくっついてしまうので譜めくりがしにくい。楽譜側に貼ることによって譜めくりによる紙の摩耗も防げる。
※ あくまでも個人的な使用感ですが絆創膏テープが、一番製本時に綺麗で長持ちするように感じます。
セルフ譜めくり用の製本の裏技
セルフ譜めくりする時の裏技を動画で紹介しています。
ページ数多く譜面台に乗せないといけない時に2枚つなげて1ページにしたものをそのままめくると落ちてしまうので、それを回避するためにワンクッションおいてめくる方法です。
最近はタブレットの楽譜と譜めくりペダルが出てきたのでだんだん廃れていく技だとは思いますが、長年私が仕事で培ってきた技です。
ただ…この製本方法は譜めくりにも技がいるので、譜めくりの練習がかなり必要になるので本番間際での製本はオススメできません。最低でも1週間前には製本しておきましょう。
人に渡すコピー譜の注意点
伴奏をお願いする時にコピー譜を人に渡すことがありますよね。色んなピアニストの意見があるので、一番よいのはご本人に製本どうするかを尋ねるのがベストですが多くのピアニストが望んでいることをいくつか挙げておきます。
- サイズはA4が標準
- セロテープはNG
- 糊付けNG
- 絆創膏テープで表貼りをして蛇腹状
- 製本はせずに渡してほしい
サイズはA4が標準
1ページA4サイズが標準です。
時々B4サイズやB5サイズのものを送ってくる人もいますが、もしそのサイズにする場合は確認を取った方がベスト。
セロテープはNG
セロテープは殆どのピアニストがNGを出しています。理由は
- シワになりやすい
- 時間が経つとよれて来る
- 更に時間が経つとパリパリになって崩壊する
かなり印象悪いので絆創膏テープかマスキングテープが良いです。どちらも劣化が少なくシワになりにくい。絆創膏テープは製本中に少し歪んでも修復できるだけの柔軟性もあるのでおすすめです。
糊付けNG
糊付けも確認が必要な案件です。
製本するとキレイに冊子のようになるので糊付けしたくなりますが、伴奏には譜めくりの都合があるので、糊付けは最終段階で個人的に必要なところにする人も少なくない。
しかし糊付け希望の人もいるので確認とりましょう。
絆創膏テープで表貼りをして蛇腹状
裏貼りをすると、ページをめくる時にくっついてしまうことがよくあり、結局表貼りをすることがあります。蛇腹状だと譜めくり位置に融通がきくので、このスタイルを好むピアニストが多いです。
製本はせずに渡してほしい
製本自体にこだわりを持ってるピアニストもいるので、自分ですると言う人も中にはいます。こちらも確認をちゃんと取った方がよいですね。
まとめ
製本はちゃんとできているか否かは、練習や本番にかなり影響があるので重要です。せっかく製本した楽譜は出来るだけ型崩れしないようにしておくことも大事ですね。