【才能について】天才と努力家に分類するのは浅はかすぎるというお話

2019年10月5日つぶやき,天才,努力家,ラベリング

今回は音楽家や演奏家を「あの人は天才」「あの人は努力家」と簡単に二元論的に分類されることっておかしくないか?というお話です。

ミャウジ
ミャウジ
何もしないで出来る人を天才、いっぱい練習する人を努力家って言ってる人いるね。
タイプ分けも楽しいものだったらいいけど、こういう区別はサボる言い訳とかディスりに聴こえちゃうよね
かずねぇ
かずねぇ

何気なく使ってしまいそうなタイプ分け。

サボる言い訳であるとはどういうことなのか。

この記事ではこんなことについて解説していきます。

  1. 天才とラベリングされている人
  2. 努力家とラベリングされている人
  3. 何故サボる言い訳なのか

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【才能とは】天才と努力家の二元論を唱える違和感について

【才能とは】天才と努力家の二元論を唱える違和感について

天賦の才能というのはあると思います。

しかしその才能の真価を理解するには

  • 自分にも同等の才能がある
  • 間近で才能を体感する経験がある

こういう状況でない限り分からないもので、有識者や世間一般がいうからという理由で才能を認知していることが圧倒的に多いです。

これは人を認知する際に「カテゴライズする」ことが脳にとって効率がよいため

他人や世間が決めたラベルを熟考せずに安易に人の評価をしてしまいがちになる大きな原因です。

ここではどういった人が天才や努力家としてラベリングされてしまいがちなのか、またその違和感とサボる言い訳になるという事について深掘りしていきます。

  1. 天才とラベリングされている人
  2. 努力家とラベリングされている人
  3. 何故サボる言い訳なのか

あくまでも一ブロガーの一意見です。ブログエンタメとしてお楽しみ頂けますと幸いです。

天才とラベリングされている人

すぐにパッと器用に出来てしまう人を天才のラベリングされる傾向があります

歴史上で天才とされる人は、例えばサヴァンのような何某かの特殊な脳機能を持っていて、その才能を認知しマネージメントをして世に広めようとしてくれた人がいるから天才と周知されています。

その人たちは努力せずに才能を発揮しているのかというとそうではありません。

実際には一般的な人よりも多くの制作や演奏などの活動をしているのでその実績だけでものすごい経験値となります。

天才とラベリングされていた人でも、その才能を認知せず自助努力せず放置したり過信して評価におぼれ努力をおこたれば才能は消えてなくなるか世に出る機会を失ってしまいます。

努力家とラベリングされている人

時間をかけて物事をなす人を努力家とラベリングされる傾向があります

練習魔と言われる演奏家たちは、自身の中にはっきりとした目的があるから練習しているだけで、他人に練習時間をアピールするためではないはず。

自身が納得するまでに時間を要するだけでその時間は努力ではなく必然だから。

例えばリサイタルクラスのコンサートを月に何本もプログラムがすべて違うような演奏活動を行う場合は、レパートリーではないものに着手する時は弾けるまでに時間が必要だったりします。

それを本番に足るに準備するとなると必然と練習時間は長くなりますし、常に同じプログラムを演奏する場合はテクニックがキープできるくらいの時間でよくなります。

練習時間が多いことに否定的な意見を言う人もいますが、それは練習時間が多くない自分が正しいと主張したかったり、あまり練習しない自分を正当化するだけの意見かなと思います。

練習は長時間でも短時間でも個人のスタイルで良いと思います。

何故ディスりやサボる言い訳なのか

個々に必要な時間の費やし方に「努力」という言葉の枠にはめ込もうとする浅はかなラベリングは、婉曲的に「時間かけなければ出来ない人」という揶揄や、「時間をかけるなんて自分にはできない」と忍耐力のなさを他人の行動に投影しているにすぎません。

そしてまた「天才」と言って世間的に認知された才能を比較対象することは、努力をしない事を正当化しているだけにすぎません。

「天才」「努力家」というレッテルを他人に貼り2元論でものを考えるということは、考察して意見を述べることからは程遠く何も考えていない…つまり思考停止だと言えます。

レッテル貼りの記事はこちらどうぞ。

※ラベリング=レッテル貼り

まとめ

天才と努力家のラベリングは違和感がある…ということで以下3つ解説しました。

  1. 天才とラベリングされている人
  2. 努力家とラベリングされている人
  3. 何故サボる言い訳なのか

演奏家には様々なタイプがいるし扱う楽曲にも差があります。

  • レパートリーや自分の作品を演奏する場合
  • 新曲を演奏しなければならない
  • 難曲を演奏しなければならない
  • 技術的なポテンシャルのいる本番

これらの状況によって必要な練習時間が変わってきます。

またタイプによってはこんな苦手や苦悩があります。

  • パッと器用にこなす人・・・反復練習や理解を深めるという苦手
  • 時間をかける人・・・納得するまで自分自身の中の大きな苦悩の時間がある

どんなタイプの人間でも認知される才能と言われるレベルに達するまでに要する労力は必要だし時間もかかる

ラベリングをする(レッテルを貼る)行為はつまりよく考えずに自分の中にある簡略化された価値観(確証バイアス)に当てはめて区別してしまうことだったりします。

時間をかけずに出来る人が天才、時間をかけてやる人を努力家という二元論は劣等コンプレックスから自分を正当化する人に多く見られます。

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