ピアノの練習は何をどれくらいしたらよいの?練習内容と練習量の目安
ピアノ頑張っているのに、あんまり上達しないし練習不足とかやり方が良くないって言われる…どんな練習をどれくらいしたらいいのって悩んでいませんか?
自分では充実した内容でかなりやっているつもりでも、レッスンに行って先生に「練習のやり方が甘い」「練習時間が足りていない」と指摘されてしまっている…そんな人に向けてこの記事では
ピアノが上達するためには、練習はどんなものをどれくらいすればよいのか
についてお話していきます。
練習のだいたいの内容や目安が分かれば、練習の目標も立てやすくなるし頑張れそうですよね。
この記事は練習不足や練習の内容について掘下げていきます。
- 練習内容
- 練習量
- 時間の確保について
本記事で書いている時間や量はあくまでも目安です。ご自身の生活ペースに合わせて出来る範囲で参考にしてみてくださいね
ピアノの練習は何をどれくらいしたらよいの?練習内容と練習量の目安
ピアノの練習は何をどれくらいしたらよいの?練習内容と練習量の目安
どれくらいの練習で進歩が感じられ上達したと実感できるのだろう…ピアノをやっていたら一度は思う事でしょう。他の楽器やスポーツでも同じですが何をどれくらいやったら上手くなれるのかは気になる所ですよね。
音楽でもスポーツでもある一定レベルに達した人たちというのは
- どんな練習を
- どれくらいの量やったら
- こういう結果になる
この経験値が高いので感覚的に分かっている人が多いのです。
しかし…なかなかそんなプロや超上級者のような感覚は簡単に身に付くものではないので、行き詰ってくると「上達しない」「練習してもうまくならない」という悩みが起こってきてしまいます。
レッスンやお悩みの相談で「上達しない」「うまくならない」と悩んでおられる方の殆どが、話を伺うと練習の内容や時間の目安を見誤っておられます。
ここで紹介する内容や量をこなすには、それぞれに生活ペースがあり練習時間もあまりとれないという方が大多数でしょう。
しかし実際には時間と量は上達が実感できるレベルになるには必要不可欠なのです。
現実的には難しいかもしれませんが、上達される方はだいたいこれくらいのことをやっているという事実のもと、ご自身の練習内容や量と比べて目安にして練習のエッセンスにしてください。
では以下3つ
- 練習内容
- 練習量
- 時間の確保について
深掘りしていきましょう。
練習の内容
ピアノを弾く目的にもよりますが、ある程度のレベルで上達していきたいと考えるなら基礎練習やエチュードを取り入れること、色んな作曲家の作品を弾くためにはその他音楽の事を理論的に勉強することが必要になってきます。
時々基礎練習やエチュードは楽曲中でやればよいというご意見もあります。
一理ある…とすれば確保できる練習時間によってどうしてもエチュードや基礎練習は取り入れられない場合もあるので、その辺は臨機応変に考えて頂くとよいです。
基礎や技術UP、そして楽曲の理解に必要なのはこの4つです。
- 基礎練習
- エチュード
- 対位法
- 楽曲の課題
1.基礎練習
基礎練習やエチュードはレベルが分かりやすく構成されている教材が多いので、徐々にグレードアップができます。
基礎練習に関しては、ある程度のレベルに達したからいらなくなるという事は残念ながらありません。
本来はもう少し細分化したレベルアップをしていきますが、ここではざっくりと内容をご紹介しておきます。
レベル
- 初級…音階・アルペジオ・和音などの基本奏法を音数が少なめあるいは音域がそう広くないもの ⇒ スケールとアルペジオ (Amazon)
- 中級…ハノン教則本や同等の内容のもの ハノン教則本・ピシュナ・スケールとアルペジオ (Amazon)
- 上級…ハノン教則本などを応用活用した練習 ⇒ ゲーム感覚で基礎力UP! (note)
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2.練習曲
練習曲はピアノ演奏に必要な技術を1つか2つにしぼって数分間弾き続けるというもの。練習のメニューに取り入れると、練習を必然的にしないといけなくなるので技術向上が望める優れものだったりします。
レベル
- 初級…ツェルニー導入前のものからツェルニー100番・ツェルニー30番。特定の音型やリズムを反復できるもの。
- 中級…ツェルニー40番以上・モシュコフスキー15の練習曲
- 上級… ショパン練習曲 リスト超絶技巧練習曲 ドビュッシー12の練習曲 スクリャービン 練習曲Op.8 42 65 ラフマニノフ 絵画的練習曲
練習曲についてはこちらの記事にも掲載しています(姉妹サイト)
3.対位法
曲の構成を理解するためにとても大事なことです。作曲科で学ぶような難しいことではなく、簡単に構成を分かったりどういう作りになっているか、という事を学ぶ程度でも十分演奏に活きてきます。
レベル
- 初級…プレインヴェンション・バロック小品集1
- 中級…インヴェンション・シンフォニア(ウィン原典) インヴェンション・シンフォニア(ヘンレ) バロック小品集2
- 上級…平均律1巻 ウィーン原典 ヘンレ / 平均律2巻 ウィーン原典 ヘンレ
4.楽曲の課題
練習曲のレベルを目安に選曲します。
対位法には含まれない形式の楽曲など。
- 2部・3部形式の小品
- ソナチネ
- ソナタ
- 自由形式のもの
練習量
中級以上は目安として一週間で30時間以上を目標に練習すると、かなり上達を感じられるようになります。
しかしこんな練習量は学生か本業でやっている人でもない限りなかなかそんな時間を取ることは出来ないですよね。そんな場合は、毎日30分~1時間と週に1~2日は3時間以上のまとまった時間を練習することでかなりキープできると思います。(抱えている曲にもよります)
この時間の目安は、時間内にむやみやたらと弾くというわけではありません。練習に問題をみつけて解決策を探してなおしていくという地道な作業をすることが大事です。
基礎練習
10分~60分。
1週間で1日平均が30~40分になるくらいを目安に。時間が余る場合は課題の量で調整する。
※あくまでも目安です。時間が取れない場合は、1日5分を継続するなど自分に合った方法で。
練習曲と課題
曲数によります。
あまり時間が取れない時は、課題の量を減らして持てる時間で練習を回せるようにします。
やり方の参考はこちらの記事↓
時間の確保
毎日◎時間と決めるのは、様々な事情により難しいこともあります。
専門的にやったりコンクールを目指すのであれば、最低でも1~2週間スパンで、1日の平均が3~5時間くらいの練習が出来るのが理想です。
練習の中にソルフェージュの課題や楽曲についての勉強をする時間を組み込んだり、基礎練習を強化したり、メニューを様々に組み合わせてみてください。
本番やコンクールで抱える曲が多くなるばあい、楽曲の数によっては7~8時間の練習を積むこともあります。
大人の方は身体を壊してしまったり、また関節や筋肉に痛みを抱えている方は悪化させる恐れがあるので、ピアノの前に座って練習すること以外の、楽譜を見て勉強するなどに時間を分散させることも大事です。
まとめ
練習のやり方がわからない、上達しない、と悩んでいる人は、取り敢えず上記の量をこなしてみてください。
上達しない理由の多くは、基礎力が足りていない、練習量が足りていないの2つが大きな要因です。
こんなにピアノに時間は裂けないから、短時間で上達するコツを知りたいという人は多いと思いますが、残念ながら演奏は一定時間は鍛錬しなければ上達は望めません。
詳しくはこちらの記事↓
また、これだけ弾いても上達しない場合は他に問題がある場合があります。
レッスンにおいて適切な指示を受けてください。
ピアノの練習は何をどれくらい?というお悩みについて以下の3つ
- 練習内容
- 練習量
- 時間の確保について
解説しました。
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