【脱力は力を抜くだけではない】ピアノ演奏で身体に力が入ってしまった時に簡単に脱力する方法

2019年8月24日演奏,脱力,体幹,腹筋,背筋

演奏での悩みの一つが力が抜けないことではないでしょうか。力んだ状態で演奏してしまうとミスしたり思うように弾けなかったりします。そして「脱力しなさい」と注意されますよね。

ミャウジ
ミャウジ
ぼくも力を抜いているつもりなのに、脱力しなさいって注意されるよ。
心理的な要因もあるしね。脱力っていっても、クネクネすることとは違う。難しい技術だよね。
かずねぇ
かずねぇ

「脱力」はしばしば誤解されることがあります。「力を抜きなさい」という指示に力を抜きすぎてグニャグニャにしてしまったり、逆にどうしてよいか分からず力が益々はいってしまった…なんて経験はありませんか?

実は演奏する時の「脱力」は、全身の力をダラ~っと抜く事ではなく、支えがある状態で指先から腕、身体全体をコントロールしやすい状態にすることを言います

しかし力が入るのは緊張した時や曲の難しいパッセージを弾く時。一番脱力してて欲しいところなのに固くなってしまうのが悩みのタネですよね。

この記事では体幹や大きい筋肉を意識することで簡単に脱力出来る方法と、身体の使い方について解説していきます。

スポンサーリンク

【脱力は力を抜くだけではない】ピアノ演奏で身体に力が入ってしまった時に簡単に脱力する方法

【脱力は力を抜くだけではない】ピアノ演奏で身体に力が入ってしまった時に簡単に脱力する方法

「脱力」という言葉からイメージされるのは「ダラーっとちからを抜く」なので、演奏時に言われる脱力とはかなり違います。

演奏でいう脱力はスムーズに指や関節を動かせる状態にすることなので、力を抜くわけではなく結果的に程よく抜けていて身体をうまく動かせている状態にすることです。

指や関節がスムーズに動くためには、指や関節とは直接関係ない大きな筋肉が重要なポイントとなってきます。

では力が抜けない時にどうすればよいかを解説していきます。

  1. 体幹を意識して座ろう
  2. 腹筋と背筋で支えるイメージを持とう
  3. 関節を連動させる動きを意識しよう

体幹を意識して座ろう

身体の力が抜けないな…と感じた時に座り方を正して体幹を意識してみて下さい。

体幹はスポーツでも大事でパフォーマンスを上げるために重要とされています。

ピアノの場合、常に腕を持ち上げた状態で演奏しているので重心があがってしまいやすくなります。重心が上がっている時は肩が内側に巻かれて少し上がり首が前にでている…つまり猫背のような状態です。

猫背になると腕が稼働する付け根(喉の下の鎖骨の始まり部分)が動かしにくくなります。そして腕の可動域が狭くなってしまいます。

試しにやってみると分かるのですが、この状態だと少し力んだだけでも指先がうまく動かなくなってしまいます。

演奏する時には指先のが自由に動く必要があります。腕に力が入らないようにするには、体幹を意識しながら正しい姿勢をとって骨盤と背骨の位置を安定させることでかなり腕が自由に動くようになります。

体幹を日常的に鍛えてブレなくなると余計な力が入らなくなるので、スポーツ選手も使っているバランスディスクなどで鍛えるのがオススメ。

腹筋と背筋で支える

身体の力が思うように抜けない時は、脚で踏ん張って腹筋しめて背筋で支えているイメージを持ってください。

人の身体は大きい筋肉に力を入れると細かい筋肉は力が抜けるように出来ています。これで強制的に腕や指先の力が入りにくくなります。

演奏する時には腕を持ち上げる背中側の筋肉と頭を支える筋肉が重要になります。腹筋と背筋で上半身を安定させる イメージを持ちましょう。

大きな筋肉を鍛えることでさらに体幹が安定するので腕のコントロールが格段によくなります。また上半身を安定させるため脚の筋力も必要です。

音に芯をもたせるには腕の重さがダイレクトに指先に伝わらなければならないので、肩で腕を持ち上げてしまうと音が浮いたり思うように指が動かなくなります。

関節を連動させる動きを意識しよう

姿勢を正し、腹筋背筋で上半身を支えると腕がすごく動かしやすくなります。

指先は腕の重さを支えながら、鍵盤に触れている状態で手首やひじ、肩を動かせるような動きの練習をしてみましょう。

この動作は見た目にスムーズであれば正しい関節の連動が出来ていますので、動画や鏡でチェックしながら練習してみて下さい。

体幹がしっかりしていて関節がうまく連動している動きは、着物の袖を意識しながら物を取る動作に似ています。それを真似て腕を動かす練習をするとなんとなくイメージがつかめます。

脱力演奏を身につけるために役立つ基礎練習

脱力演奏を習得するために役に立つのが基礎練習です。なぜなら基礎練習は音楽的な事や読譜を考えずに弾けるのでフォーム改善にはベストの練習です。

繰り返し同じ音型で暗譜や読譜の負荷がない状態で演奏フォームの改善や基礎力をあげていけるので、真剣に技術アップしながらフォーム改善をしたい人にはおすすめです。

基礎練習カテゴリの記事一覧はこちら↓おすすめ教材と活用法をご紹介しています

こちらは基礎練習のヴァリエーションを動画で解説している教材です。飽きない基礎練習の方法やカスタマイズ方法も紹介しています。

ゲーム感覚で基礎力UP

飽きないように様々なメニューをカスタマイズすることが大切ですね。

ゲーム感覚で基礎力UP

継続が大切な基礎練習ですがマンネリして飽きてしまうのが悩みどころですよね。ゲームのように様々なバリエーションをこなし達成感を味わいながら楽しく取り組んでみませんか?

ゲーム感覚で基礎力UPできる基礎練習の様々なメニューと練習方法や取り入れ方、カスタマイズ方法などを動画付きで詳しく解説しています。《練習解説動画7本付き》

楽しく基礎練習を積んで脱力した演奏方法を身につけてみませんか?

まとめ

脱力演奏のために必要なことを以下3つ解説しました。

  1. 体幹を意識する
  2. 腹筋と背筋で支える
  3. 関節を連動させる動き

脱力演奏とは身体全部の力を抜くのとはちょっと違います。

腕の重さを、各関節滞りなく動かして指先まで伝えられる状態で演奏するのが脱力演奏です。

  • 自分の腕がどの筋肉によってを支えられているのかがわかる
  • 腹筋背筋などの大きな筋肉で支える意識をもって動かす

このあたりが大事。

人の体の動かし方にはいくつかのタイプがあるので、先生のアドバイスが自分に当てはまらないと感じる場合は身体の使い方の特性が違う可能性もあります。

4スタンス理論というのが身体の使い方のもともとあるクセが分かるので、良かったらこちらもご参考に。

YouTube

チャンネル登録よろしくお願いします!

演奏動画

レッスン・トレーニング動画


サイト内関連記事

専門書籍・楽譜・CD

Amazon
楽天市場
Yahoo!Pay Pay モール
ヤマハ「ぷりんと楽譜」