演奏からあなたの性格はかなりバレてますよ!
演奏したら色んなことがバレてる…と言われた事はありませんか?実際に分かる人にはかなりの情報が伝わっていますが、ではどんな所からどんなことがバレているのかって気になりますよね。
と言うわけで、演奏から読み取れる演奏者の性質や人となりなどの傾向をお話していきます。これは受け取る側も色んな人がいるので人によって感じ方が違うこともありますが、ある程度の共通認識として多くの人がこう捉えがちという事をお話していきます。
演奏から読み取れる情報はかなり多くありますが、今回は以下の5つの切り口で深掘りします。
- 焦るタイプかのんびりマイペースか
- 情動的か理性的か(熱いかクールか)
- 稚拙か老巧か
- 俯瞰力があるか
- アンサンブルの経験値
【演奏って性格が分かるの?】演奏からあなたのことはかなりバレてますよ!
【演奏って性格が分かるの?】演奏からあなたのことはかなりバレてますよ!
演奏は表現なので色んなことが伝わってきます。特に「性質(どういう傾向があるか)」というのが伝わってきます。
演奏の出来によって心理状態も変わるので「あなたはこうだ!」という決めつけというより、その時の状態と本質的な傾向を掛け合わせて、あぁこういう所あるんだなということが伝わっています。
演奏のこんなところから情報を読み取っています。
- 音の出し方
- フレーズの取り方
- テンポ感・拍感
- 音色
- バランスの作り方
レッスンする立場になると演奏を聴いてその人にはどういう傾向があってどういうことを悩んでそうで…というのを読み取っていかなければならないので、ある意味心理カウンセラーと同じです。
ではどういった情報が伝わっているのかを以下解説していきます。二元的に書いていますが両極端な人というよりどちらかの傾向が強い、また一部的にその傾向がある程度の認識でとらえてください。
焦るタイプかのんびりマイペースタイプか
焦るタイプかのんびりマイマイペースかは、拍の取り方や音の間、切り方の他、演奏の所作にもあらわれています。
- 焦るタイプ…演奏は拍が加速する傾向があります
- のんびりタイプ…アジタートやプレストの表現がひかえめな傾向があります
特にアクシデントが起こりそうな時に焦るタイプはさらに加速し、のんびりタイプは逆にスローダウンしてしまうのも傾向として見受けられます。
情動的か理性的か(熱いかクールか)
楽曲中にある色んな標語の表現や演奏する時のスタイルに特徴がみられます。
- 情動的な演奏はクレッシェンドなどの増量していく表現やエスプレッシーヴォなどたっぷり何かを表現するところに積極性を感じる傾向があります
- 理性的な演奏は特にポリフォニーを演奏する時に構造や譜面が伝わる演奏。音楽の捉え方がシンフォニックな傾向があります
稚拙か老巧か
ここからは聴き分けの難易度が上がっていきます。ものすごくテクニックがあって一聴すごい演奏をしている風に聴こえる演奏にも差があります。
稚拙さは特に音の処理に現れます。現れるポイントは以下です。
- フレーズの終わり
- 音の行間
- タッチ
老巧な場合は良いなと感じる、またはアグレッシブが好みなタイプには少し落ち着きすぎという捉えられ方をすることがあります。稚拙な場合は感情の赴くままが良いと思う人には好感を持ってもらえますが経験的には不快と感じる人が多いです。
俯瞰力があるか
聴衆の存在を意識して演奏しているかどうか。音楽の全体像が見えているかどうか。倍音の残り方とフレーズの長さなどで伝わってきます。
- 俯瞰力のある演奏は聴衆の反応を意識しながら演奏しています。演奏に四則演算(+、-、÷、×)があります。
- 俯瞰力がない演奏は自分自身が演奏することのみに集中しています。そして足し算のみ、または引き算のみの演奏に聴こえます。
俯瞰力がある演奏は全体像が見えていてバランスが取れている印象があります。
室内楽やオケとの共演の経験値
他の楽器の音色や奏法を知っているか否かがポイントで、音色、出るとこ引っ込むところ、立体感などに現れます。
- 経験値がないまたは少ない…音色が少なく平坦な演奏になりがち
- 経験値が高い…音色の幅が広く音楽を立体的に捉えた演奏に聴こえる
室内楽やオケとの共演経験が多い演奏は、上記の俯瞰力のある演奏と同じようにバランスが良いです。
人となりを聴きとれるポイント
上記のことから、人となりを聴きとれるポイントをまとめると以下のようなところです。
- 音色
- フレージング
- タッチ
- 間
- バランス
と言った、音楽表現全般にわたる所から聴きとれるので、聴きとれる側からすると演奏である程度の人となりを感じ取ることは可能です。
【おまけ】演奏で部屋のキレイきたないが分かる?
時々演奏を聴いただけで「部屋の状態が分かる」という人もいますが、これはちょっと聞き分けるのは難しいと思います。
しかしレッスンでは演奏以外にも会話や所作、持ち物や礼儀などより多くの情報源があるのである程度の推測はたちます。
- 課題のこなし方
- 持ってくる楽譜やレッスン代の袋の状態
- レッスンの受け方や態度
こういった演奏以外の部分での人となりの見極めは部屋の状況や生活と言った日常てきな背景を測り知ることは可能と言えます。
まとめ
いかがでしたか?結構演奏から色んなことがバレています。性質によって所作も違うし演奏とリンクする部分は多いです。
例えば「演奏に落ち着きがない」などの指摘を受けることが多い場合、演奏を直すのも大事ですが所作の落ち着きを整えるだけでも随分と演奏は変わってきます。
そういう観点からも自分自身の演奏を見てみると新たな発見があるかもしれませんよ!