【必見!】ラフマニノフが愛用したピアノは現在日本にある!蓋の傷は手が大きくて指が長かった痕跡か?~NYスタインウェイ~
はじめに…
本記事の写真は大阪フィルハーモニーのチェロ奏者 石田聖子さんを通じ写真を提供して頂いた方に了承を得て掲載させて頂きました。無断転載防止のため当ブログのクレジットを入れさせて頂いております。 また楽器を所有されている方のエピソードは所有者とお友達の弁護士でヴァイオリニストの 故 林功さんからお話伺わせて頂きました。お二方には心より御礼申し上げます
作曲家たちの身長比べ、ラフマニノフの手の大きさ という投稿が続いていたところ、話の流れでラフマニノフのピアノを使用したコンサートが最近あったという情報を頂きました。
頂いた写真から
ラフマニノフの手が大きかったって証拠か!?
という痕跡を見ましたのでご紹介します!
【必見!】ラフマニノフが愛用したピアノは現在日本にある!蓋の傷は手が大きくて指が長かった痕跡か?~NYスタインウェイ~
ラフマニノフが愛用したピアノは現在日本にある!NYスタインウェイ~バーバーが引き取りホロヴィッツやバーンスタインも弾いたピアノ
ラフマニノフの手っておっきかったんだ!ということを実感するために紙粘土でその大きさを再現してみました。
もぅ規格外の大きさですね。
この手を見た方々からはこんなご意見頂きました
- 黒鍵に指挟まるんちゃうん?
- ミスタッチ多そう…
- 蓋に指が当たりそう
ピアノを弾く人の中には12度が届くという人にまれに遭遇しますが、みなさんおっしゃるのが
蓋で突き指する…
手が小さいチーム側の人間には全く想像がつきません(笑
で、今回頂いた写真を見てやっぱり指当たってたんじゃないのか?!?!
という痕跡が!
分かりますでしょうか。
フタの鍵盤に近い部分に無数の凹み傷があるのを。
ここに指先がゴンゴン当たっていたのだろうな…となんとも痛々しい蓋の姿です
一説にはこの傷は鉛筆を持ちなが鍵盤触って作曲していたのでその傷ともいわれていますので指だけでついたわけではなさそうですが(笑
別の角度からもう一枚!
ラフマニノフのピアノは現在日本人科学者の方が所有している
2021年10/15に行われた広島交響楽団の第415回定期演奏会でピアニストの江口玲(えぐちあきら)さんがこのピアノを使用してラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」を演奏されました。
この楽器は現在日本人科学者の方の所有で楽器の管理は タカギクラヴィア株式会社 が行い修復と修理も行ったそうです。
広島や東京の演奏会に貸し出しており、このピアノでラフマニノフのコンチェルトが聴けたのは数十年ぶりだったとのこと。 (広島交響楽団ツイッターより)
このピアノは日本人科学者の方がニューヨークの大富豪のおばあさんからラフマニノフの家にあったスタインウェイを譲って頂いたそうです。
ラフマニノフのお気に入りで演奏旅行にも連れて行ってたピアノ。
ホロヴィッツも頻繁に訪れて弾いていたそうです。
その後サミュエル・バーバーとジャン=カルロ・メノッティが所有し、彼らの家のサロンのピアノとなりました。
※バーバーとメノッティはカーティス音楽院の1個先輩と後輩で30年間にわたって同棲していました。彼らの家はNYの音楽家の社交場のサロンでもありました。ホロヴィッツ、バーンスタイン、ルドルフ・ゼルキン、マリア・カラス、メニューイン、デュシャン、Aウォーホールなどの芸術家が集っていました
こちらは椅子。年期の入った革をみますとノスタルジー感じますね。