【ピアニストは音楽をこう聴いている】演奏から伝わってくる10のこと

2020年12月26日ピアノ弾きのつぶやき

演奏の聴き方や聴こえ方は自分の経験値が上がったり年齢を重ねるごとに変化すると感じませんか?

私自身も若い頃は自分が演奏することで精いっぱいで人の演奏を聴く余裕はありませんでした。しかし少し大人になってくると人の演奏って色んな事が伝わって来るなぁと演奏から色んな事が聴こえてきて、聴衆としての楽しみが多くなってきました。

どうしてこのような変化が起こるのかというと音楽は言葉の受け取り方と同じように経験を重ねるごとに聴きとる能力が進化していきます。好みや価値観が変わると聴こえ方が変わるのです。

どのように音楽を聴くのが幸せか

というのも人それぞれなので色んな聴き方があると思います。

趣味で聴く専のひと、ガチの現役演奏家、先生業が主流の人ではかなり音楽の聴き方が違いますが、ここでは、だいたいの音楽家が演奏を聴いた時に感じとっていることについてお話していきます。

…とかいいつつ、私自身は普段は人の演奏に感想を持つことなくボーっとあまり何も考えずに聞くようにしていますが、仲間との会話の中で出てくるトピックなどを交え、敢えて言語化するとこんなこと聴いてるかなという10個をサクっとご紹介します。

あなた自身の聴き方との共感する部分や違いなどをお楽しみ頂けたら幸いです。

  1. 技術のポテンシャル
  2. 音楽へのスタンス
  3. 音楽のイメージ
  4. 呼吸
  5. 節の取り方
  6. 音質
  7. 音色
  8. 音から伝わる世界観
  9. 主張の仕方
  10. バランス

※あくまでも個人的な感想です。いちブログのエンタメとしてお楽しみください。

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【ピアニストは音楽をこう聴いている】演奏から伝わってくる10のこと

【ピアニストは音楽をこう聴いている】演奏から伝わってくる10のこと

演奏の聴き方は人それぞれにありますのでどういう聴き方が正解不正解というのはありません。

その時の自身の状況や精神状態であったり、同じ音楽でも全く聞こえ方が違ってくるという経験をしたことがある人も多いと思います。

そういったニュアンス的なことも影響するので多少変化はありますが、だいたいこんなところをいつも聴いているなという10個を選びました。

  1. 技術のポテンシャル
  2. 音楽へのスタンス
  3. 音楽のイメージ
  4. 呼吸
  5. 節の取り方
  6. 音質
  7. 音色
  8. 音から伝わる世界観
  9. 主張の仕方
  10. バランス

では深掘りしていきましょう。

技術のポテンシャル

これは演奏の外見なので、まず聴こえてくる部分です。

車でいうなら、普通車なのか軽自動車なのか、大型車なのかと言う感じです。

より多彩な表現には技術があった方が可能性は広がりますが、ポテンシャルが高いからと言って沁みる演奏であるかというのは比例しないなとは感じます。

音楽へのスタンス

演奏されている方がその音楽に対してどのようなスタンスで演奏しているのかというのが伝わってきます。

少し具体的に言うと…

  • 自然に音楽を感じとって演奏しているのか
  • 勉強していることをアピールしているのか
  • 真摯な取り組みをしているのか
  • 音楽に対する愛情や執着と言った感情的なもの

演奏者と音楽との距離感と価値観みたいなものです

音楽のイメージ

表現されている音楽から伝わってくるイメージです。

曲にもよりますし、演奏者と曲との相性もものすごく影響ありますが、イイなと感じる演奏はなんらかの音楽に対するイメージが伝わってきます。

呼吸

演奏を聴いている時、無意識に呼吸をしています。自分も奏者なので自分が演奏する時にとる呼吸と似た演奏はリラックスします。

また呼吸が違う場合はハッとさせれられることもあるし、息させて―!と思う事もあります。

節の取り方

これは、男女差がめちゃあるなと感じる部分です。読んでいる版によってのフレージングの違いなのか、個人的な感覚なのか、分析の末に行きついたことなのか…など色々感じ取ることが多いです。

男女差や体格差によって俯瞰力や呼吸の長さの違いが影響しているところでもあります。

音質

ざっくり言うとこんな感じに分類できます

  • 固い
  • 柔らかい
  • 軽い
  • 重い

もともとの体格や身体の使い方によって手持ちの音質は変わります。

技術鍛錬によっていくつかの音質を作り出すことが出来るようになるので、色んな音質を持っている人は技術ポテンシャルも高いという事になります。

音色

音質とかぶる部分がありますが、こちらも多彩な音色を表現できる技術のポテンシャルが問われるところです。

音色の多彩さは、こんなところで変わってきます。

  1. どれだけ多くの音色を知っているか
  2. 音色を聞き分けられる耳があるか
  3. 表現したい欲求があるか
  4. 表現しうる技術があるか

特に音色はそれだけの色があることを知って、表現したい!という欲求があるかどうかみたいなのも伝わってきます。

音から伝わる世界観

一番演奏で聴くところです。

上手く言語化できれば最も語って最も多くの人に伝えたいことですが言語化するのが難しいことでもあります。

ある程度共通のイメージを想起させるワードチョイスが出来る人や言語化が上手い人もいます。

主張の仕方

表現のどういう所をどう主張するかは、人柄に直結してるなと思います。

  • 私が!私が!
  • 私を見て!私の演奏を聴いて!

というタイプの人はそんな演奏だし、

  • あ…お先どうぞ…
  • なんかすみません…

というタイプの人はそんな演奏に聴こえてきます。

どれが良いとか悪いとかではなく、そういう個性なんだな、という感じで聴いています。

バランス

これは人間性と俯瞰力めちゃ伝わります。

技術と知識があればある程度のバランスは作っていくことができますが、作られたバランス以外にも直感的に本質的なバランス感覚みたいなのは伝わってきます。

まとめ

演奏から伝わってくる10のこと

  1. 技術のポテンシャル
  2. 音楽へのスタンス
  3. 音楽のイメージ
  4. 呼吸
  5. 節の取り方
  6. 音質
  7. 音色
  8. 音から伝わる世界観
  9. 主張の仕方
  10. バランス

これらをサクッと解説しました。

TwitterなどのSNSの投稿されている言葉や投稿の仕方などと合わせて拝見していると、演奏にはものすごく人柄って出るなぁと感じます。とても興味深いですね。

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