【マジ勘弁!】音楽家が困惑するやめて欲しい仕事依頼の仕方5選
基本的にどこかに所属して給料をもらって働くオケマンや学校の先生以外の音楽家は、いわゆるフリーランスと言われる働き方をします。
音楽事務所に所属してマネジメントを受けられる人もいますが、ほぼ自分自身で仕事のオファーを受けます。
そんな中で
それは果たしてオファーなのか何なのか…。
と悩ますような依頼を受ける事が時々あります。
音楽家の皆さんは1度は経験した事があることかもしれません。
今回の記事では、
そういう仕事のオファーはやめて!
という音楽家が困るオファー5つについて以下解説していきます。
- 〇日って空いてる?と聞いてくる
- ギャラの呈示がない
- 時給換算したら最低賃金を下回る所かほぼタダ
- 拘束時間や日程が曖昧
- 準備が進んだ段階でキャンセル
【マジ勘弁!】音楽家が困惑するやめて欲しい仕事依頼の仕方5選
【マジ勘弁!】
音楽家が困惑する
やめて欲しい仕事依頼の仕方5選
仕事の依頼は一般的には
- 日程
- 内容
- ギャラ
この3つの呈示があるものです。
事務所や会社などではビジネスとしてまず最低限のことなので、呈示があって初めて交渉ができることです。
しかし個人的なやり取りをしなければならない音楽家やその他のフリーランサーに対しての仕事の発注が友達にお願い事をするような言い方する人がいます。
それを受けたら最後、時間と労力を搾取されボロ雑巾のような気持ちになります。
困るオファーについて以下5つをさらに深掘りしていきます。
- 〇日って空いてる?と聞いてくる
- ギャラの呈示がない
- 時給換算したら最低賃金を下回る所かほぼタダ
- 拘束時間や日程が曖昧
- 準備が進んだ段階でキャンセル
○日って空いてる?と聞いてくる
遊びに誘うかのようにまず日程が空いてるかどうかだけを聞いてきます。
スケジュールが入っていないとしても、他の仕事の準備など全く真っ白というわけではありませんし、依頼の内容如何によっては予定を調整することもあります。
おそらく仕事だろうな…
と思って空いてると言ってしまったがゆえにタダ働きさせられる。という事はしばしば起こります。
このように聞いてくる人には
「ご依頼内容によります。詳細を伺ってからこちらのスケジュールをお応えさせていただきます」
と、答えて情報を引き出さなければならないので、手数が増えて厄介です。
ギャラの呈示がない
結構多い事例。
日程と内容とこれまでの前例で
だいたいこれくらいかな?
と思って受けた仕事がいざ支払われるギャラがめっちゃ少ない!という事がよくあります。
経験と共に先にギャラの呈示をお願いすることが出来るようになりますが、微妙な距離感の知り合いだと「ギャラ下さい」とも直接的に言いにくい。
また若い音楽家はなかなか言い出せず結構苦しい思いをすることが多いです。
裏を返せば先にギャラ呈示があるところはちゃんとしていると言えます。
またレベニューシェアであることが予め提示されている場合も納得して受ける受けないを決めれます。
時給換算したら最低賃金を下回る
オケトラは特にピアノは比重がかなりあるにもかかわらず、キツいギャラで弾かなければならない事がかなりあります。
教室の発表会の伴奏などはピンキリですが、練習時間と拘束時間を考えるとコンビニのバイトを下回るギャラ呈示をしてくるところもあります。
というか多いですよね…この酷い扱い。
ギャラ交渉の余地がない場合は、
心が動かない場合はやらない
という選択をせざるをえません。
発注者はその値段で弾いてくれる人をさがしているので、変わりはいくらでもいるという感じで値段を叩かれます。
自分自身で仕事の価値を決めておかないと「やりがいの搾取」にあいます。
拘束時間や日程が曖昧
本番の日程だけ抑えられ、練習日などが曖昧な場合、練習が出来てないから追加でもとめられることがあります。
フリーランスの演奏家は隙間があれば他の本番を入れていたり、他の本番の練習をしなければなりません。
一か所の仕事に振り回される事はかなりダメージが大きいので困りますね。
準備が進んだ段階でのキャンセル
これはレアケースですが、キャンセルになったとしても拘束されていた日程のギャラを支払ってくれるところもあればまったくない場合もあります。
加筆時2021年9月はコロナ禍でまた緊急事態宣言が出されキャンセルを余儀なくされています。事業者側視点だとキャンセル経費はかなり膨大になるため助成を受けても赤字になります。
そこでどうしても末端あつかいされる奏者はギャランティを叩かれることがあります。
ギャラ保障がない場合、他の仕事を入れることが出来ていたかもと言う状況ならかなりのダメージを受けます。
何故困るのか
日程、内容、ギャラの呈示がない場合、時間と能力を搾取される危険性が高く、実際に搾取されて終わることも多いので困るのですね。
仕事の依頼が来た時点で上記5つに当てはまる場合はいわゆるテイカーと呼ばれる人たちなので、対処が必要です。
たった90分ほど演奏して、何万円も払うのはどんだけの時給なのか!
と思っている人もいます。
しかし、その90分を難なく演奏することが出来るようにするためにかかる準備やそれまでの経験値というものに価値があり、それを見出せないからそのような考えになるわけです。
テイカーについてはこちらの記事をどうぞ
音楽家はどうしたらよいのか
ギャラ交渉に慣れていない音楽家が殆どなので、発注側からそういった気遣いがあった場合は神のように感じますよね。
知り合いや友人仲間の間で行われる仕事も多いためギャラをちゃんと払ってくれる人は信用できます。
でも、ごはんおごるとかで終わる人もいるので、その辺の心のバランスも難しい所です。
- ギャラ交渉をする
- 言わずに耐える
- やらない
この3択をどうするかは難しいところですが、自分自身がどうしたいのか、に従って行動するしかありません。
まとめ
音楽家が困る仕事依頼の仕方5つ
- 〇日って空いてる?と聞いてくる
- ギャラの呈示がない
- 時給換算したら最低賃金を下回る所かほぼタダ
- 拘束時間や日程が曖昧
- 準備が進んだ段階でキャンセル
をご紹介しました。