【発想力UP】練習方法や演奏のアイディアを生むラテラルシンキング《水平思考法》

2020年3月24日思考法,心理学・脳科学,練習,ウミガメのスープ,発想

今回の記事は思考を深めるラテラルシンキングについてのお話です。

ウミガメのスープ

というのを聞いた事がある人もいるかもしれません。有名な水平思考推理ゲームです。

ラテラルシンキングは、ビジネスの世界や捜査などにも用いられる思考法です。考える軸を変えるので水平思考ともいわれています。多くの成功者がもっている、いわゆるひらめきにつながる思考です。

ひらめきって天性のものじゃないの?

そう思ってませんか。

実際には、ひらめき力は考え方のクセづけや訓練によって鍛えていくことができます。

  1. アイディアのための3つの思考法
    1. ロジカルシンキング
    2. クリティカルシンキング
    3. ラテラルシンキング
  2. 具体的にラテラルシンキングとは
  3. ラテラルシンキングを演奏や練習に活かすには

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【発想力UP】練習方法や演奏のアイディアを生むラテラルシンキング《水平思考法》

【発想力UP】練習方法や演奏のアイディアを生むラテラルシンキング《水平思考法》

色んな練習方法を生み出したり演奏のアイディアが豊かな人って、いったいどういう思考を持っているのか?と気になったことはありませんか?アイディアの豊富な人の思考には特徴はいくつかあります。

アイディアを出す思考法にはロジカルシンキング、クリティカルシンキング、ラテラルキングの3つが挙げられます。

この中の

ラテラルシンキングが出来るか

が新しい発想が出来るかのカギと言われています。

ではアイディアのための3つの思考法についてとラテラルシンキングについてさらに深掘りしていきます。

  1. アイディアのための3つの思考法
    1. ロジカルシンキング
    2. クリティカルシンキング
    3. ラテラルシンキング
  2. ラテラルシンキングとは
  3. ラテラルシンキングを演奏や練習に活かすには

アイディアのための3つの思考法

まず以下の3つの思考法についてお話していきます。

  1. ロジカルシンキング(論理的思考)
  2. ラテラルシンキング(水平思考)
  3. クリティカルシンキング(批判的思考)

ロジカルシンキング(論理的思考)

思考法と言えばロジカルシンキング(論理的思考)が王道です。

これは道筋立てて論理的に考える事で考える軸は縦方向をイメージしてください。

ロジカルシンキングは複雑さを簡潔にするような役割があります。

説明したり多くの人に伝えたり滞りなく行ったりする利点がありますが、方向が一方向なので限界があります。

クリティカルシンキング(批判的思考)

批判的思考と訳されますが、他人を批判したり否定するという事ではありません。

「本当にこれで正しいのか」

という視点を持って正しい論理につなげていくという思考法です。

この思考だけでは具体的な解決方法には向かわないので、あくまでも思考の一要素として扱うのがよい。

ラテラルシンキング(水平思考)

恒常的な考え方を

「こんな考え方にもなるんじゃないか?」

という常識と前提を覆す思考法です。

論理的思考が縦方向の思考とすると、横方向の思考とされるため水平思考と言われています。

具体的にラテラルシンキングとはどういう思考か

ではさらにラテラルシンキングについて深掘りしていきます。

ラテラルシンキングの基本的な思考

  1. 前提を疑う
  2. 本質を突き詰める
  3. 偶然に予想外に発見する(セレンディピティ)

具体的な思考方法

  1. 違和感に気づく
  2. 疑問に思う
  3. じゃぁこうやれば解決するかな? ←ここ大事!!
  4. どうやって解決するか

これを何度も回して解決策に到達します。

3のこうやれば解決するかな?

がどれだけ奇想天外なアイディアが出せるかがカギです。

奇想天外なアイディアで問題解決した事例が書かれているNOロジック思考では、この思考法を繰り返して慣れていくと、いくらでもアイディアはわいてくるとのこと。

ウミガメのスープとはどんな水平思考ゲーム?

ラテラルシンキングの代表的なウミガメのスープという水平思考推理ゲームがあります。

【問】
ある男がふらと寄ったレストランで「ウミガメのスープ」を頼みました。ウェイトレスが運んできたスープを一口飲んだ船乗りは驚いてウェイトレスに「これは本当にウミガメのスープですか?」と聞きました。ウェイトレスの「はい」と答えました。男それ以上スープを飲むことなく店を出て行き、そしてその夜、自殺をしてしまいました。どうして男は自殺をしてしまったのか。

この問いに、質問者は発題者に対してYES/NOで答えられる質問をしていき、答えを導き出すというゲーム。

ウミガメのスープは有名すぎるので以下のような回答があります。

かなりホラーです。

【答え】
男はかつて数人の仲間と海で遭難し無人島に漂着した。食料もなく衰弱して次々に仲間が死んでいった。仲間は生き延びるために力尽きて死んだ者の肉を食べ始めた。しかし男はかたくなに拒否していた。見かねた仲間の一人が、「これはウミガメのスープだから」と嘘をつき、男に人肉のスープを飲ませ救助が来るまで生き延びた。男はレストランで飲んだ「本物のウミガメのスープ」が、自分が無人島で遭難したときに飲んだスープの味が違うことから真相を悟って自ら命を絶った。

少しの事実からその背景を常識的な考えを打破して想像していく…という思考のトレーニング。

かなり脳トレにもなるし複数人でも楽しめる思考ゲームです。

理想的な思考イメージ

道筋を立てて論理的に簡潔に考えるロジカルシンキングは、発想力という点においてかなり劣ってしまします。

そこで箱から飛び出す突拍子もないアイディアを生むのが、前提をなくして水平方向へ考えを広げていくラテラルシンキングです。

この思考法は新しいアイディアを生み出す力につながります。

さらにクリティカル(批判的)な思考も持ち合わせるとさらに立体的な思考になると言われています。すべての思考法を併せ持つことが大切です。

イメージはこんな感じ。

ラテラル

雑い図です…。が、何となく伝わるかな。

ラテラルシンキングを習慣づけることによって、ひらめき力は鍛えられることが期待されます。

このようなメリットがあります。

ラテラルシンキングのメリット
  • 練習方法を生み出す力がつく
  • 少しのアドバイスから沢山の情報を理解することが出来るようになる
  • 新しい表現を発見する力がつく

   

ラテラルシンキングを練習方法の発想に活かす

ここからは具体的に練習に活かす方法を深掘りしていきます。

では以下の中で当てはまるものがあるかチェックしてみてください。

  1. 練習がマンネリしてしまう
  2. 自ら思いつかず人の真似ばかりをしてしまう
  3. しばしば行き詰まる
  4. どうしたらよいか分からなくなることが良くある
  5. 情報が少ないとどうやったらいいかが分からない

練習でこんなことに悩んでいる人はラテラルシンキングのトレーニングで改善が期待できます。

ラテラルシンキングの人の特徴

ラテラルシンキングが出来ている人にはこんな特徴があります

  1. 突拍子もないアイディアをものすごい数打ち出す
  2. 聞かせる演奏に意外な気づきが多い
  3. レッスンで数少ない情報量でもなにがしかの形にすることができる
  4. 可能性の引き出しが多く、やってみよう精神旺盛
  5. 意外とロジカル

ラテラルシンキングは、既存のアイディアからさらに何かをプラスした別のベクトルの要素を見出すことなので、必然的に発想の量が多い印象を受けます。

練習方法や演奏のアイディアの発想を豊かにするためには

そもそもラテラルシンキングが出来ない!と思ってしまう人は

  1. 違和感に気づく
  2. 疑問に思う
  3. じゃぁこうやれば解決するかな?
  4. どうやって解決するか

この考え方のクセづけから始めてみるとよいでしょう。

こうやれば解決するかな?の部分がとても大事。

たくさんのアイディアを出してみましょう。

まとめ

練習方法や演奏のアイディアを生み出すラテラルシンキングについてお話しました。

ラテラルシンキングが身に付くと

  • 練習方法を生み出す力がつく
  • 少しのアドバイスから沢山の情報を理解することが出来るようになる
  • 新しい表現を発見する力がつく

このようなことが期待されます。

発想力は演奏にも現れますので、水平思考ゲームで鍛えてみてくださいね。

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参考サイト

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