【エチュードの効果】練習曲は弾いた方が曲が弾きやすくなるからやりましょ!ツェルニーマジ神ってる!
2022年9月9日動画レッスン
エチュードってやらないとダメですか?やった方がいいですか?そんな質問を受けました。
結論から言いますと、答えは「はい」です。
やりたくない人はやらなくて良いです。なぜならやりたくない事はストレスになるから。
ただやった方がいい理由を聞いた上でそれでもやりたくないならやらないのが良いですが、やった方がいいのかな…と悩んでいるのであれば是非取り組んでみて下さい。
なぜならやった方が断然いろんな曲が弾きやすくなるからです。
エチュードはそれを弾く事自体が目的というより、弾きたい曲をより楽に美しく楽しく弾くために必要なスキルアップするためのものです。基礎練習も同じ。
この曲を弾くんだ!この曲を弾きたい!という目的があるのが前提で取り組むものなので、そこを履き違えると本末転倒になります。目的を分かって取り組むと効果は絶大です。
この記事ではエチュードを取り組む理由と、どのようにして取り入れていったらよいかについて以下の内容をお話していきます。
- なぜエチューはド弾いた方がよいのか
- エチュードを取り組むメリット
- 取り入れた方がよいエチュード
- 長期的にスケジュールして取り組むのが理想
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【エチュードの効果】練習曲は弾いた方が曲が弾きやすくなるからやりましょ!ツェルニーマジ神ってる!
エチュードって難しいし練習しないと弾けないし…と取り組むことにちょっとためらってしまいますよね。ですが曲を弾くためにはやった方がメリットが多いので、悩むのであれば取り組んでみましょう。
- なぜエチューはド弾いた方がよいのか
- エチュードを取り組むメリット
- 取り入れた方がよいエチュード
- 長期的にスケジュールして取り組むのが理想
なぜエチューはド弾いた方がよいのか
楽曲は比較的やさしいところと、鬼ムズカシイところがありますよね。難しい所は曲の中では数秒とかあっても数十秒程度てことが多い。
その難しい所だけを練習するのもアリなんですが、曲での練習だとなかなか弾けない…というストレスを抱えた状態が長く続くことになります。
弾けてきた!と思っても実際には技術的にギリギリの状態てことも。
エチュードで特定の技術を磨く事で曲中の難しい所にでくわしても、エチュードをやっていないよりもグッと余裕が出てくるので、曲の仕上がりも早くなります。
そういった理由から、エチュードは弾いた方がよいのです。
エチュードを取り組むメリット
エチュードを弾くメリットは何よりこの2つでしょう。
- 弾きたい曲がより楽に美しく弾けるようになる
- 練習しないと弾けないから必然的に練習をする
これは基礎練習にも言えることですが、エチュードは難しい技術パターンを1~2つくらいに限定して書かれています。その技術だけに特化して数分間弾けるのです。
技術的に難しい部分の練習は楽曲中でそんなに沢山ではないので、数分間弾けるエチュードは技術UPにはもってこいなのです。
取り入れた方がよいエチュード ①ツェルニー練習曲
エチュードをやった方が良いのか?と質問される方の多くが悩むのが「ツェルニー練習曲」の存在です。
エチュード、対位法、基礎練習は取り入れる意義をわからず、それそのものを弾く事を目的としてしまうので必要性を感じられなくなったり嫌になったりします。これは指導側のプレゼンの問題ですね。
個人的な意見ではありますが、ツェルニーはやった方がよいです。30番は必ず、40番も中盤まではこなしておくのが良いです。なぜなら古典ものの作品に必要な技術がほぼ賄えるから。
特にベートヴェンの弟子であったことを考えれば、ツェルニーのエチュードはベートヴェン作品を演奏する上では欠かせない技術や音型が練習出来ます。
ロマン派以降の作品ももちろん古典派からの流れがあって作られているので役に立ちます。
またツェルニー30番はもっとも初期段階でしますが、実は作られたのは他の練習曲の中でも後期の方。洗練されたエチュードだと思います。
ツェルニー練習曲については旧サイトの過去記事で解説しています。
取り入れた方がよいエチュード ②ロマン派・近現代エチュード他
ロマン派以降の作品で弾こうと思っている曲の作曲家のエチュードは弾いた方がより楽曲が弾きやすくなります。
エチュードはそんなに曲数ないので全部弾けたら理想ですが、練習が大変なのでなかなかそういうわけにもいかない。という場合は、弾きたい曲の難しいパッセージに類似した音型で書かれたものを選んで練習するのが良いでしょう。
長期的にスケジュールして取り組むのが理想
ツェルニーのような練習曲は、番号を進んでいって1冊終わるという達成感があります。なので、本来楽曲を弾きやすくするためのエチュードなのに、本を終わることが目的にすり替わってしまうことがあります。
一定量をクリアしていたら、ツェルニーにこだわらず他の練習曲も早くから取り組めるのであればどんどん弾いた方がよいです。
これは経験から言える事ですが、本が終わらないとショパンエチュードを弾かせてもらえなかった環境で、本を終えることが目標になってしまってたため、ロマン派エチュードに取り掛かる時期が随分遅れてしまいました。
10代のうちにショパン・リスト・ラフマニノフ・ドビュッシー・スクリャービンあたりのエチュードは網羅しておいたらよかったなと後にものすごく思いました。
弾けりゃよいてもんでもありませんが、今から取り組むお子さんには、この私の歴史と思いを参考に長期的な計画をされるとよいかもしれません。
動画で解説しています
この記事はこちらの動画から作成しました。(9/9 19時公開)
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