本当に同じピアノ?音が美しくない演奏の原因と音をキレイにする方法
さっきまですごく美しい音が鳴っていたはずのピアノから、な…なんだ!?と思うような音が聞こえてきたら驚きますよね。
コンクールや発表会などでは同じ楽器を色んな人が入れ代わり立ち代わり演奏しますが、
ホントに同じ楽器なの?
と思うくらい人によって音が違うと感じたことはありませんか?
ピアノは他の楽器のように自分の楽器を持って行って演奏することはできないですよね。だから現場に行きそこに設置してある楽器を演奏します。
コンサートホールでの演奏時には楽器の調整の厳しいチェックや注文がつけられますが、場所や状況によってはかなり状態の悪い楽器でも演奏しなければならないこともあります。
どんな楽器であっても、その楽器のベストな美しい音を出せるのが理想です。
しかし逆に美しい音が鳴っていたはずなのに、ある人が弾くとちょっと眉をひそめてしまいそうな音が鳴っている。
そんな美しくない音を出してしまう人にはどのような原因があるのか以下を解説していきます。
- 音が美しくない原因
- きたない音をきれいにする改善策
本当に同じピアノ?音が美しくない演奏の原因と音をキレイにする方法
本当に同じピアノ?音が美しくない演奏の原因と音をキレイにする方法
ピアノの音は出す人によって音色が様々ですね。美しい音にはうっとりしますが音が美しくない演奏は聴き手かなりの苦痛を与えています。
音楽を奏でる音は美しくあって欲しいものです。でも何らかの理由で美しくない音が出てしまう場合はちゃんと理由を分かって改善していくと美しい音が出せるようになります。
ここでは音が美しくなくなってしまう原因について以下の3つを深掘りしていきます。
- 打鍵の時の身体の使い方
- 音の処理に対するマインド
- ペダルの問題
打鍵する時の体の使い方が良くない
打鍵が原因の美しくない音は「うるさい」「かたい」の2種類に分けられます。
【うるさい音】
「鍵盤を叩く」という表現がされます。
これは叩いているというより腕が背筋や肩甲挙筋と連動されてうまく動かせていなく、打鍵スピードが速すぎ、腕の重さがダイレクトに鍵盤に伝わってタッチに必要以上の力がかかっている状態です。
【かたい音】
「音が固い」と表現され、関節がうまく動かせておらず、打鍵後の力の移行に問題が生じ結果的に鍵盤を押さえている時間が長くなってしまっている状態。
改善策…正しい演奏フォームを身につけることでだいぶ良くなります。
音の処理に対するマインド【全部の音を弾きすぎる】
美しい音には脱力してはじめて出すことが可能な響きがあります。
しかし脱力は、技術がないと音が浮くし粒がそろわないというミスと紙一重です。
心理的にミスにつながる状態を回避しようとして、すべての音をしっかり強く弾きすぎるのが音がきたなくなってしまう原因です。
全部の音をしっかり引いてしまうと陰影がなくなり、音が響く時間がなくなってしまいます。
結果的にうるさくバランスの悪い演奏になります。
改善策…基礎を積んで技術のポテンシャルをあげて心理的不安を減らす
ペダリングがうまくいっていない
ペダルは音の繋がりや響を豊かにするために使用されるものです。
ですがちょっとした不注意やコントロールミスで濁ったり響きすぎたりしてしまうので、音が汚くなってしまう原因になります。
常に出てきた音を耳で聴きながら確認するので、操作は脚ですが「耳で踏む」と表現されます。
改善策…書かれている箇所で適切に踏む。響を耳で確かめながら記譜されている箇所以外でも微妙な操作をこまめにする。
まとめ
気持ちを込めて音楽的に表面的な部分をいくら良くしようとしても、音楽を作る素材である音が美しくなければ表現するのはなかなか厳しいものになります。
デコレーションが美しいなぁと思って口に入れたらスポンジやクリームの味が激マズなケーキのようなものです。
音の美しさは演奏の良し悪しの大部分を占めています。タッチとペダルに気を付けると格段に演奏は美しくなります。それには基礎的な技術力の向上が欠かせません。
ので以下の記事もご参考にどうぞ!
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