【アンサンブルのスキル】伴奏の上手い下手5つのチェックポイント

2019年11月27日演奏,上手い伴奏,下手な伴奏

ピアノ演奏には「伴奏」というカテゴリーがあります。伴奏はソロが弾けない人がやると思っていませんか?

伴奏と言っても学校の合唱の伴奏や発表会での伴奏と、仕事としてコンクールやオーディションなど弾く場合ではまた違います。

こでは主にコンクール、オーディション、コンサート、リサイタルなどで演奏することについて解説をしていきます。

他の独奏楽器との共演をする形態では室内楽がありますが、それとは区別されます。

ソロが弾けないから伴奏を弾くという人がたまに…いやかなりいますが、伴奏は相当な人間性と演奏の対応力と臨機応変さと…と色んなスキルを求められる高度な仕事です。

実際にはソロと伴奏を同じピアノ演奏としてくくってしまうのは違います。それぞれに求められるものが違うからです。

ミャウジ
ミャウジ
学校の授業でも伴奏法ってあるね。楽しい伴奏もあるし、難しいなぁって思う時もあるよ。
独奏や独唱の人から、指名されて演奏することが多いよね。伴奏がピアノ奏者の仕事の大半を占めているんじゃないかな。
かずねぇ
かずねぇ

この記事では伴奏について以下5つを解説していきます。

  1. ソロと伴奏の違い
  2. 室内楽と伴奏の違い
  3. 伴奏の役割
  4. 伴奏の能力4パターン
  5. 上手い伴奏・下手な伴奏

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【アンサンブルのスキル】伴奏に上手い下手があるのか5つのチェック

【アンサンブルのスキル】伴奏に上手い下手があるのか5つのチェック

伴奏は共演者のポテンシャルによってその立場の演奏がかなり変わるものです。

ソリストとのバランスが求められ、独奏楽器を引き立てる役割を担う演奏形態です。

伴奏の上手い下手はどういう所にあるのか以下5つを深掘りしていきます。

  1. ソロと伴奏の違い
  2. 室内楽と伴奏の違い
  3. 伴奏の役割
  4. 伴奏の能力4パターン
  5. 上手い伴奏・下手な伴奏

ソロと伴奏の違い

伴奏とソロの違いはこんなところです

  • 楽譜を見て演奏する
  • 独奏者に合わせる

一緒に音を出して演奏するので、アクシデント対応がもっとも必要です。

拍感やリズム感、節回しなどを独奏者の演奏に合わせることがソロと大きく違うところです。

室内楽と伴奏の違い

室内楽はピアノが他の楽器と共に同等の独奏性も保ちながら演奏し、またピアノで演奏することを想定して書かれています。

なのでパワーバランスは共演楽器と等しくなります。

伴奏の場合はオーケストラパートをピアノ用に編曲したもの、あるいはオリジナルでもピアノで演奏することを想定しています。

そして独奏者の力量によって伴奏に徹しなければならないこともしばしば。

伴奏の役割

伴奏にはどういう役割があるか

  • 独奏楽器を引き立てながら音楽の大きな流れと支えを作る
  • 聴衆に対して、独奏者が上手に聴こえるように演奏する

伴奏の能力4パターン

伴奏は誰でもがうまくできるわけではありません。

歌手でもソロで歌うのは上手だけどコーラスが出来ない人、バックコーラスが上手い人、両方とも上手な人がいるように。

ピアノソロでも同じことが言えます。以下のパターン。

  • ピアノもソロは上手だけど伴奏になるとあまりうまくない
  • 伴奏はうまいけれどソロになると今一つパッとしない
  • どちらもこなせる
  • どちらもこなせないす。

上手い伴奏・下手な伴奏

以下の点で上手い下手があります。

そもそもが技術面の問題がなくある程度弾けることが前提です。

【上手い伴奏】

  • 音楽の全体像が分かっている
  • バランスが良い
  • 相手が演奏しやすいと感じるように演奏できる
  • 音楽の流れや音楽が大きく演奏できる

【下手な伴奏】

  • ピアノの都合をゴリ押しする
  • 独奏楽器の音や奏法を理解していない
  • 自分の音楽を表現しすぎる
  • 合わせすぎる

そもそもの演奏技術や経験値が低いと難しい演奏形態です。

相手の事を考え相手の音が引き立つことが求められる伴奏においてはその余裕がないため、おのずと伴奏も下手であると言えます。

上手いなと感じる伴奏は「弾きやすい」というシンプルな感想が出てきます。

そういったピアニストの多くがスコアのリーディングに長けて拍感が安定していて耳が良いという共通点があります。

まとめ

伴奏の上手い下手について以下解説しました。

  1. ソロと伴奏の違い
  2. 室内楽と伴奏の違い
  3. 伴奏の役割
  4. 伴奏の能力4パターン
  5. 上手い伴奏・下手な伴奏

伴奏は楽譜を見て弾けるからソロより良いと言って伴奏をされるピアノ奏者も少なくありません。

しかしこれはなんかちょっとおかしな理由にきこえます。

ソリストレベルの演奏技術、ソリスト以上のスコアリーディング能力、人間力など様々な能力を必要とする演奏分野です。

楽譜が見れるからと安易にその技術も能力も足りない人が伴奏を引き受けているケースはよくあります。

そのため上手い伴奏者に巡り合える確率は低く、また上手い伴奏者はギャランティもそれなりに高いため、ギャラが安価で評判の良い伴奏者に仕事は一点集中する傾向があります

上手い伴奏者との演奏は、独奏楽器は普段の2割から5割増しに良い演奏になることも確か。

やはり伴奏をするピアニストの力量は音楽全体に大きく影響していることは間違いありません。


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