【恐怖】カバートアグレッションという攻撃をするマニピュレーターの正体 ~いい人のふりをして裏切る人~
【恐怖】カバートアグレッションという攻撃をするマニピュレーターの正体 ~いい人のふりをして裏切る人~
カバートアグレッションとマニピュレーター…
この言葉を知ったのは2年前です。それまでモヤモヤさせられるこの攻撃をしてくる人の対処法も分からず愚痴ったり耐えるしか方法がありませんでした。
カバ―トアグレッションとマニピュレーターというものを知ってからは文献や書籍を読みひたすら知識を入れてようやく対処の仕方が分かってきました。
これまでの経験上このタイプの人間に出会うと、一見いい人なんだけどなんかひっかかる…そして関わるとめんどくさい対応や無駄なやり取りが多いと感じてうっすらイヤな気分になる…という直感的に不快な違和感があります。
こういったモヤモヤさせる人が心理学的にどういう分類をされ、どういった特徴を持っているのかを知らなければ対策を立てることも出来ないな。
では次の5つについてさらに深掘りしていきます。
- カバートアグレッションとは
- マニピュレーターについて
- 攻撃性の正体
- テイカーについて
- 対策
カバートアグレッションとは
カバートアグレッションは隠れた攻撃。簡単に言うと
人を悪者にして自分の正義や正当性を主張する攻撃
のこと。論点がズレているのに論理的で正当性を主張しているだけで攻撃ではないと思ってるのが厄介なところです。
また見返りを期待した好意のおしつけ、自分に利益があるような無茶な要求をしてくる傾向も強く、それにNOを伝えた途端にキレて不機嫌にふるまう。
そして自分は悪くなく相手が悪いことをアピールするために被害者になったり、傷ついたことをアピールしたり、相手から自分は攻撃されているという騒ぎ立てを起こしたりします。
思い込みや歪んだ認知で誤った認識(レッテル貼りともいう)を公然に拡散させて、相手に悪い印象を定着させようとします。
SNSで炎上させる人、誹謗中傷する人、被害者面をする人の多くがこの思考回路である傾向があります。
- 「あなたのせいで○○」(他罰)
- 「あなたは●●ですよね」(決めつけ・勘違い・レッテル貼り)
- 「□□さんがそういうはから、私はできなくなりました。二度とそれをやりません(自分がやらない理由を他人のせいにする)」
- 「私はそれをやろうと思っていましたが、△△さんにダメって言われたから出来なくなりました(理由があるにもかかわらず△△さんのせいにする)」
- ○○さんにこんなことを言われた。○○さんに嫌われた。傷ついた(被害者面)
共通するのが「他罰的」であること。「自分は被害者」であると騒ぎ立てる事で「相手の印象を公的に悪くさせてしまう」ということをします。
自分の状況や自分の気持ちが「○○さん」によってネガティブにさせられたことをアピールして自分の正当性を主張するとうやり方です。
またカバートアグレッションをする人には共通した特徴があります。
- しつこい
- どこか子供っぽい
- 論点がズレている
- 思い込みが激しい
- 話し合いが成立しない
- 自分の主張は正義だと思っている
- だんだんと攻撃がエスカレートしてくる
- 誰かが同調すると自分の正しさを増幅させ、さらに認知を歪めて攻撃してくる
- 自分からは決して引かない
- 被害者意識がすごい
- 嫉妬深い
- 平気でバレるウソをつく
- 見返りを求める要求をしてくる
- 相手の状況や気持ちを理解しない
- NOを言われると異常に傷ついたり攻撃をしてくる
カバートアグレッションする人の共通点は 適切に褒めてもらえず生きてきた自己肯定感が相当低い人。というのが浮かび上がってきます。
毒親に育てられた末に出来上がってしまうAC(アダルトチルドレン)傾向の強い人も少なくない印象です。(※ACの人すべてがマニピュレーターというわけではありません。あくまでも傾向です)
なので歪んだ自己顕示(見栄はり)やマウントなどの行動が目につきます。そして傾向的に比較的生活や金銭的に余裕があり時間や人生に何かを持て余している。だから攻撃することにエネルギーを注ぎこめるのでものすごい体当たりをしてきます。
生産性を追いクリエイティブに生きている人、生活のために必死に働いている人、仕事が忙しくて無駄なコミニュケーションを取っているヒマがない人にはそんな時間や労力はありません。
マニピュレーターについて
このカバートアグレッションという攻撃をしてくる人を マニピュレーター といいます。マニピュレーターは 人の心を操作しながら攻撃をしてくる人 です。
マニピュレーターの特徴は以下です
- はぐらかす
- 問題をすり替える
- 事の真相を秘密にしとく
- 相手の羞恥心を刺激
- 被害者を演じる
- 人をそそのかす
- 人のせいにする
- 無視する
- 無知・混乱を装う
- 相手に怒りをぶつけてコントロールする
- 脅す
どれもされた事を想像したり思い出したりしたらモヤモヤしますよね。これがマニピュレーターと呼ばれる人たちの特徴です。モヤモヤする相手に当てはまるものがあれば要注意です。
マニピュレーターについてはこちらの本を是非読んで欲しいです。かなりゾっとする人達が書かれています。この人、なんかおかしい..と感じた人に当てはまるパターンがかなり見つかると思います。
攻撃性の正体
マニピュレーターの攻撃の解説の補足として「攻撃性」について少しお話をしておきましょう。
攻撃性の原因の一つが 脳の機能低下・脳機能のバグ と言われています。攻撃性については中野信子さんの著書「人はなぜ他人を許せないのか」に分かりやすく解説されています。
攻撃をするというのは自分自身を守る行動と言われています。そしてもう一つ自分自身の存在意義を見出すためにも攻撃を用いる人がいます。
ではざっくりと攻撃的な人の特徴を18あげてみましょう。
- 衝動性が強い
- 思い込みが激しい
- 情報の精査能力が低い
- 高圧的で言葉がキツイ
- 揚げ足取り
- 承認欲求のかたまり
- 被害者意識が強い
- 認知の歪みが強い
- 強者に対して迎合的
- 小心者で劣等感のかたまり
- 自己肯定感が低い
- 他者比較が価値観のベース
- 孤独
- 自分の立場を守るために相手を落とす
- 自分の悪い所や非を認められない
- イライラやストレス発散
- 根底にあるのは自信の無さと不安
- 精神的に未熟
攻撃は脳にものすごい「快感」を与えます。その快楽物質の中毒になっている状態で攻撃がやめられないのです。
テイカーについて
マニピュレーターの性質を持っている人は同時にテイカーの性質も持ち合わせています。テイカーは他者から奪う人のことです。
奪うのはモノとは限りません。このようなものを奪っていきます。
- 情報
- 時間
- 能力
- アイディア
- 心
特に情報と時間に関してはまったく自覚なく奪っていきます。わたしは弱いのだからそれを与えてもらって当然といった感覚のようです。
テイカーは一見弱々しい印象を人に与えます。というか与えるのが得意です。わたしダメなんです…わたしなんて…など自己卑下をしながら奪っていくというパターンも少なからずあります。
そんなテイカーにはこんな特徴があります。
- 自分の都合と自分の気持ちが最優先
- 自らは何も生み出さない
- 他者目線がない
- 一見、弱そうで控えめな印象を人に与える
- かまって欲しい・愛されたい・分かって欲しいマインドが強い
- 自分で調べて行動せずに人に聞く(ググレカス)
テイカーは精神科医のアダム・グラントが人は「与える人」「均衡を取る人」「奪う人」に分類されると提唱したところによります。詳しくはこちらの書籍で。
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