【マルチタスクは危険!?】シングルタスクで集中力を高める練習をしよう
マルチタスクはものすごく仕事量をこなせる人の能力だと思っていませんか?
一見すごい能力に見えるマルチタスクですが、実は脳にはかなりダメージが大きいと言われています。
マルチタスクは 並行して物事をこなす能力 と思っている人も多いと思いすが、実際にはバチバチバチとスイッチの切り替えを超高速で行っているのです。一つのものを高速で動かすと複数に見えるアレと同じです。
例えば電気のスイッチをずっとバチバチバチバチと高速で長時間切り替えまくっているのを見てると、壊れそうだなと思うし客観的にコウソクデバチバチはヤバイとわかりますよね。
マルチタスクは確かにすごい能力なんですが、限度を超えてやり続けると返って効率が悪くなってしまったりパンクしてしまったりします。
仕事をバリバリいくつもやっている場合はカッコよくみえますが、練習しながらスマホを弄る…これもマルチタスクだったりします。
ついダラダラとスマホやPCでネットやSNSを観たりしてしまうと、集中力を失って作業効率がさがるな…という経験はありませんか?
これがまさにマルチタスクによる弊害だったりします。
集中力がなくなっている状態は以下の2つが症状としてあらわれてきます。
- 譜面を読んだり勉強しようとしても頭に入ってこない
- あちこちのサイトやSNSを切り替えて見まくる
1は既に集中力を失って気力がなくなってしまっている状態です。
2は集中力がなくなっているとは考えにくいかもしれませんが、これはマルチタスクを行ってしまう事になって、脳の疲労が半端なくなって行きつくところが集中力を失ったり行き過ぎると鬱になったりします。
今回の記事では、マルチタスクをやめシングルタスクを取り入れることで練習に集中することについて解説していきます。
【マルチタスクは危険!?】シングルタスクで集中力を高める練習をしよう
【マルチタスクは危険!?】シングルタスクで集中力を高める練習をしよう
最近ではマルチタスクは、脳へのダメージが大きい事が分かってきています。
マルチタスクは一度に色んな事をこなせるとても有能な感じがします。そして一時期は仕事の効率を上げるために必要な能力とされていましたが、最近では脳の研究も進みその考えは少し変わってきています。
逆に集中力を高めるためにはシングルタスクが有効であることも分かってきています。
マルチタスク優秀説だった以前は、シングルタスクは
- 不器用
- 要領が悪い
などネガティブな認識を持たれていましたが、実際には集中力が高まって結果的に効率がいい事がわかってきています。
マルチタスクとは
マルチタスクとは、もとはコンピューターの能力このとでしたが、人間にも当てはめて使われるようになった言葉です。
マルチタスク (multitasking) とは、複数の作業を同時にもしくは短期間に並行して切り替えながら実行することをいう。マルチタスクの最初の記述は、IBM System/360の機能を記述する1965年のIBMの論文に登場した。この論文におけるマルチタスクは、同時に複数の作業を同時処理するコンピュータの能力を指していた。
引用元:Wikipedia
マルチタスクの例
- テレビを見ながらスマホ
- 自転車をこぎながらスマホ
- スマホをみながら練習・勉強
「ながら」と言われる状態がマルチタスクです。
音楽を聴きながら家事…など音楽を聴いて作業をする場合は、脳の領域が別のところが動くのでマルチタスクにはならないそうです。
しかし音楽家にとって音楽は作業にも当たるためマルチタスクになるかもしれません…。
マルチタスクによって起こる弊害
マルチタスクは、一度にいくつものことを並行してやっていると思われがちです。
しかし人間の脳は実際には1つの事しかできない仕様なので、何度も細かくスイッチの切り替えを行っているにすぎません。
そう考えると、とても脳ミソが忙しない動きをしている事がわかりますね。
マルチタスクによって起こる弊害は以下です。
- ストレス量が半端ない
- 論理的な考え方をするための知能が下がる
- うつ病や不安障害などの病気になるリスクがあがる
- 学習能力の低下
- 記憶力の低下
- ドーパミン中毒
切り替えが多くなるとスイッチも壊れていくんですね。かなり心の健康を害するリスクが高いことがわかります。
脳への高いストレス
マルチタスクを続ける事で、脳はかなり疲れてしまいストレスレベルが高くなってしまいます。ストレスがかかると身体にはコルチゾールというホルモンの分泌が増加します。
コルチゾールは免疫にかかわるホルモンで、ストレスがかかると増加して免疫を下げてしまいます。また脳への影響も大きく特に海馬の萎縮に関わっているため、認知症リスクとの関連も言われています。
シングルタスクを取り入れる方法
マルチタスクはクセのようなものなので、まずはその行動を矯正していく必要があります。考え方としては、マルチタスクをやめるのではなくシングルタスクを取り入れるということになります。
最初は少し負荷がかかるかもしれませんが、ルーティン化させることによって集中力が上がります。
具体的には以下の3つの方法を提案していきます。
- やる事を時間で区切る
- やり始めたら他のことをやりたくなってもやらない←ココ大事。
- マインドフルネス
ではこの3つを深掘りしていきましょう。
やる事を時間で区切る
楽器を練習することの基本なので、楽器をしている人にとっては経験のあるタスクですが、日常の過ごし方によって崩れてしまうルーティンです。
集中力が欠けてきたなと感じたら見直すべきことは以下。
- 基礎練習の時間を決める
- どの曲を内容よりまず時間や回数で練習量を決める
やり始めたら時間内はそれをやる
集中力を失っている時はここが一番つらいかもしれません。
他のことをやりたくなる禁断症状のようなものがでるので、ルーティンが出来上がるまではグッと耐えることが必要です。
集中の歯車が回りだすと練習のゾーンに入るので、あとは時間内をひたすらその作業にあてます。
それでも集中できないなら…
それでも集中できないなら、一旦練習から離れて別の集中に有効な事をすることでシングルタスクのやり方を身につけていきましょう。
効果的なのが
マインドフルネス
です。
マインドフルネス瞑想を一定時間、出来るだけ毎日することから始めてみましょう。
こちらの記事でも簡単にマインドフルネスについて説明しています。
シングルタスクのメリット
シングルタスクのメリットは以下です。
- 集中力が増すので作業効率が高い
- ミスが減る
- 脳が疲労しにくく充実感がある
今日はなんかいっぱい練習したな。そんな気分になれます。
シングルタスク関連おすすめ書籍
まとめ
集中力を高める…と言っても、喧騒な日々を過ごしている時にはあまり自分自身にじっくり向き合っては考えられません。
いま、自粛であまり人と接することが出来ないからこそ、自分自身に集中するシングルタスクを習得するいいチャンスです。
是非トライしてみてくださいね♪
サイト内関連記事
参考サイト
- マルチタスク」での仕事が極めて非効率な理由
- 脳の活動部位による分類を用いた複数動画同時視聴手段に関する研究
- Higher Media Multi-Tasking Activity Is Associated with Smaller Gray-Matter Density in the Anterior Cingulate Cortex