ツェルニーはやるべし!やっとけばよかったと痛感した話

2022年12月21日動画レッスン,練習曲,ツェルニー30番

ピアノをやっている人なら「ツェルニー」は殆どの方がやる練習曲ですよね。

バイエル・ブルクミュラーが終わって次はツェルニーという流れで取り組んできた人も多いのではないでしょうか。

また久しぶりにピアノを再開して、まず指を慣らすためにやるエチュードとしてツェルニーを練習されている方もいるでしょう。

そしてツェルニーが終わったら次は

よし!ショパンエチュードだ!

とワクワクしますよね。なんか一人前になったような気がして。

そしてショパンやリスト、ラフマニノフ、スクリャービンなどのロマン派から近代の音の多いエチュードをやっているとそれで充分と思ってしまいます。

私もそう思って大きなエチュードをずっと勉強会で取り組んでいました。

取り組んでいる間は定期的にエチュードやバッハを弾いていたので、演奏することに違和感もなく室内楽や仕事の伴奏は比較的余裕をもって弾けていましたがコロナでエチュードを弾く会をストップしました。

しばらくは毎日動画でレパートリー整理がてらピアノを弾いていたので、逆に仕事もせずピアノしか弾いていなかったからかなり弾けていました。

しかしそれもストップし、公演や仕事をしつつもエチュードやバッハに取り組むことはせずに過ごしていたら、今年のある本番でものすごくシンドイ思いをしました。

弾いても弾いても弾けない

という状態に陥ってしまったのです。

もう少し詳しく言うと

弾けない所をすごく練習して弾けるようになった!と思ったらまた弾けなくなるというのが数週間続きました。

ライネッケのチェロソナタを全3曲弾くというコンサートの準備でその状況が起こりました。

初期ドイツロマン派の作曲家で美しい曲をたくさん書いていますが、とにかくめちゃ速いテンポ指示の16部音符系のチロチロした変則的な音階の音型が多くて、細かい動きをしながら急に方向転換を細かく求めらるような感覚になる曲でした。

練習時間を増やすという方法でしか対応できず、とにかく何が弾きにくさにつながっているのか分からないままにコンサートは終わりました。

その他の本番でもピアノを弾く事に対する「違和感」がぬぐえず、かなり辛い数か月を過ごしました。

やっぱり「エチュードとバッハ」やってないとあかんな。勉強会やってたから自分の演奏を保てていたんだと気づき、再開するにあたり、なかなか以前のようにはアクティブに集まることが難しいのもあり、オンラインサロンも開講することにしました。

サロンを2つ作ったので別のものを出すために、一つはショパンなどロマン派近現代エチュード、もう一つはツェルニーを一から記載テンポで弾くことを課してやってみよう。という事で練習を始めたら

弾きにくい・・・

となったのです。

ほんと初見でぱっと弾けない。初見で弾けそうな楽譜なのに!

そこでハッと気づいたのです。

この音型…この感覚…最近味わったヤツや。ライネッケ!!!!

ツェルニーの弾きにくさとライネッケの弾きにくさが見事にマッチしたのでした。

これやっていれば、きっと弾きやすかっただろうな

そう痛感しています。

ロマン派以降のエチュードを継続的に弾いていた時には感じませんでしたが、このようにテクニックが落ちてしまった状態では、ロマン派エチュードもままならないし、ツェルニー練習曲のありがたさがめちゃめちゃ沁みました。

そしてこういう音型を常々わかっとくためにも

ツェルニーめっちゃ重要

という事に気づいたのでした。

みなさんもツェルニー侮るなかれ!ですよ!

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