【自分に合うレッスンを見つける】3つのレッスンタイプによる学び方の違い
今回はレッスンのやり方を3つのタイプに分けてお話していきます。
レッスンのタイプによって学び方がどう違うのか、以下の3タイプについて解説していきます。
- トップダウンタイプ
- ボトムアップタイプ
- ハイブリッドタイプ
【自分に合うのはどれ?】レッスン3タイプによる学び方の違い
【自分に合うのはどれ?】レッスン3タイプによる学び方の違い
レッスンでどの様な指示のされ方をすると自分にすっと入ってきますか?
同じ内容でも
言い方でずいぶん変わりますよね。
では以下
解説していきます
トップダウンタイプ
レッスンと言えば、先生が生徒に教える事と捉えている人が圧倒的に多く、このスタイルで行っている先生が多い。レッスンの特徴としては以下。
- 弾けていない事への指摘
- 読譜に対して出来ていない事への指摘
- 注意が直せていない事への叱責と指摘
- 先生の音楽表現を真似させる
など。指導の方向が上から下へのベクトルしかないレッスン方法で、生徒は先生から言われたことしかしなくなる傾向がある。こうすれば先生から怒られない、褒められるという顔色伺い回路が出来上がるため、自分自身で音楽を作り上げる能力は育たない。
ボトムアップタイプ
生徒の自分の演奏に対しての疑問や感想、また何を教えて欲しいのかを拾い上げ、そこからレッスンを広げていくレッスンスタイル。レッスンの特徴としては以下。
- 自分の演奏に対してどう思うかを問われる
- 弾けてない理由を考えさせ、アウトプットさせる
- 楽譜中の様々な要素について質問され生徒に答えさせる
- 弾きたい曲、やりたいことなどの生徒側の主張を拾い上げる
など。生徒自らが勉強してきたこと、知りたいことに対してさらに改善できる方法などの呈示や、何故弾けないのか、何故理解できないのかを考えさせる能力などが培われ、自分で練習を広げていくための方法を考え出す力もつく。
何を投げかけてくるか分からない生徒側のボールをキャッチしてアドバイスにして返さなくてはならないため、先生側の能力が高くないと行えないレッスンスタイル。知識、指導力、人間力などの様々な力量が問われるレッスンスタイル。
ハイブリッドタイプ
知識や経験のない事に対してはトップダウン方式でレッスンをし、生徒側が持ってきた疑問や感想に対してはボトムアップするハイブリッドスタイル。
ある程度の音楽の正解値が先生自身の中にあり、それを演奏で示すことができ、またそれを実現するための具体的なスキルや、弾けるまでの距離感も具体的に呈示するというレッスンスタイル。
生徒側がこのハイブリッドレッスンの意義を理解し、自身で学んでいくタイプであれば、確実に上達するレッスンスタイル。
まとめ
ボトムアップやハイブリッドのレッスンは、時間も労力もかかり、また先生の力量もものすごく問われるため、 生徒からの意見や疑問を拾い上げるスタイルのレッスンをする先生に出会う確率はあまり高くありません。
生徒の演奏に対する先生自身の音楽との差異に対する注意や、技術的な指摘の一方的なレッスンを受けてきたというトップダウン型のレッスンだけを経験をしている人の多くが、先生のいう事を聞いていればよいと考え、また一方、先生の言ってることがよく分からないという感想を少なからず持ったことがあるでしょう。
ボトムアップ型でも考えを拾い上げるだけでは進化はしないので、そこから音楽の正解値と言える範囲へ導いていかなければなりません。先生側のスキルは相当なものを求められます。
生徒側も、ただ漠然とその日が来たからレッスンに行くのではなく、何を習いにレッスンに行くのかをはっきりさせた状態でレッスンを受けると、音楽の学び方や仕上げ方、先生の見え方が大きく変わります。